オリーブオイル、飲んでも良いものと駄目なもの
オリーブオイルを健康のために飲まれる時、どのオリーブオイルを選んだら良いか悩みませんか?
あれこれ種類が多いですし、どれが飲んでも良いオリーブオイルか、ネットで検索しても分かりにくいと思います。
本物のオリーブオイルの美味しさに、私が出会ったのは1997年のイタリア。そのあと、2007年からオリーブオイルの商いを営んでいます。
ネットで書かれている記事を見ると、オリーブオイルの専門家以外の方が書かれた記事が、結構あるんです。だから、記事によって書かれていることがバラバラ(苦笑)
本当に良いオリーブって、サラッとしていて、口にふくむと良い香りが広がって、スッと入って美味しい後味が残る。
これが飲んでも良い美味しいオリーブオイルですし、こうあって欲しいですよね。
こういうオリーブオイルなら、お料理に使っても、普通の野菜が極上のサラダになりますし、いつものパスタが一流レストランの味になっちゃいます。
一方、飲んで駄目なオリーブオイルは、変な味だったり油っぽかったりしますし、お料理にかけても美味しくないどころか、不味くなってしまいます。
美味しく無いオリーブオイルとは、どんなものかは、こちらの記事にご案内しています。
オリーブオイルが美味しくないと感じられた方、その理由をご説明します
飲んでも良いオリーブオイルと、飲んだら駄目なオリーブオイル。
オリーブオイルを仕事にしている者として、飲んで良いオリーブオイルを見分ける方法含めて、簡単に目安をご案内します。
オリーブオイルは本来飲んでも良いもの。駄目なものの理由
オリーブオイルは色々あります。
例えば、エキストラバージンオリーブオイル(イタリア語ではエクストラバージンオリーブオイルと言います)、ピュアオリーブオイル、あるいはサンサオリーブオイルなどなど。
これらのうち、飲んで良いオリーブオイルとは、エキストラバージンオリーブオイルだと言うことは、ご存じかも知れません。
でも、エキストラバージンオリーブオイルでも、飲んでも良いものと、飲んだら体に悪そうなものがあります。
1.温度管理がしっかりされていること。2.透明なボトルに入っていないもの。主にこの2つが大事なポイントになるのですが、この見分け方は、後のトピックでご案内いたします。
まずは、何故エキストラバージンオリーブオイルが、飲むのに良いオリーブオイルか、おさらいしてみましょう。
エキストラバージンオリーブオイルが飲むのに良い理由
エキストラバージンオリーブオイルが、飲むのに良いと言われているのは、化学的に手が加えられていない、オリーブを絞っただけの果汁のようなものだからです。
ほかに有名なオリーブオイルのうち、ピュアオリーブオイルは、精製過程で体に良いポリフェノール類が無くなってしまっています。そのためピュアオリーブオイルは、味も香りもありませんので、飲んでも美味しくないです。
また、サンサオリーブオイルと呼ばれるオリーブオイルは、オリーブの実の搾りかすから、有機溶剤でオリーブオイルを絞り出しているので、とても飲んで良いオリーブオイルとは言えません。
ピュアオリーブオイルを、飲むオリーブオイルとして勧めている記事もありますけど、私はお勧めできないです。
体に良い成分のポリフェノールが無くなっている事もあるのですが、ピュアオリーブオイルは、質が悪くて、エキストラバージンオリーブオイルとして販売できないオリーブオイルを原料に、精製して製造しているからです。
飲んで良いはずのエキストラバージンオリーブオイルでも駄目な品
エキストラバージンオリーブオイルも種類や値段が沢山ありますよね。でも大事なのは、エキストラバージンオリーブオイルの品質と鮮度だと思います。
エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実を搾っただけの果汁のようなものだとご案内しました。
果汁ですから、飲んでも良い本物のエキストラバージンオリーブオイルは、どんなお料理に使っても美味しくなって、食卓がパッと華やかになります。
お料理を作っていても楽しくなりますよ。実は、多少お料理を失敗しても、こういうオリーブオイルをかけちゃうと、ごまかせたりします(笑)
でも、果汁ですから鮮度が大事になってきます。
しかし、日本では、今までオリーブオイルは全て食物油として扱われてきていて、飲んでも良い生ジュースのように扱われたエキストラバージンオリーブオイルは、少ないのです。
例えば、日本では、エキストラバージンオリーブオイルは、サラダ油などと一緒に真夏でも普通のトラックで運ばれています。
エキストラバージンオリーブオイルは、熱で劣化してしまいますが、飲むことを前提としない食物油として販売するので、温度を管理という認識が無いのかなと思います。
飲んでも良い鮮度のエキストラバージンオリーブオイルを見分けるポイントを見てみましょう。
飲んで良いオリーブオイルか見分けるポイント
飲んでも良いエキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイルと書かせていただきます)、手に入れる方法は、ちゃんとあります。見分けるための簡単なポイントをご案内していきます。
1.まず価格です。
イタリア産の場合、1リットル換算で最低3,000円。250mlだったら1,200円くらい以上が目安になります。
※2023年10月12日追記です。現在の相場だと1リットル換算4,000円以上になると思います。
なぜこの価格が目安になるかと言いますと、この価格以下で売られているオリーブオイルの場合、イタリアの良いオリーブオイル生産者が作ったオリーブオイルでは無い可能性が高いです。
なぜなら、その価格では、オリーブオイルの生産者は、生活できないはずなのです。
※2019年3月13日追記です。現在イタリア産オリーブオイルの相場が高騰しているので、安価なオリーブオイルでも、定価で1リットル3,500円、250mlで1,400円以上が目安になると思います。
※2023年3月13日追記です。ウクライナでの戦争や、欧州でのインフレなど国際情勢により、現在は定価で1リットル換算で少なくとも4,000円以上、250mlのビンで2,000円くらいが目安になりそうです。
安いオリーブオイルにする方法としては、例えば、イタリア以外の物価が安いアフリカや中東地域のオリーブオイルを、混ぜている可能性があります。
産地が良く分からないオリーブオイルは、健康のために飲んで良いオリーブオイルとは言えないと思いませんか、それに色々なところを経由していそうで、鮮度も悪そうです。
オリーブオイルと価格に関しての以前の記事です。
輸送や保管料、更には税金など細かいオリーブオイルの原価内容をご紹介しています。かなり細かいのですが、ご覧いただけたら1リットル換算で、3,000円以上が目安になるのをお分かりいただけると思います。
2.次に見た目です。
透明なボトルに入っているオリーブオイルは避けた方が良いです。
実は、エキストラバージンオリーブオイルは、光にあたったら未開封でも酸化しちゃうのです。
蓋が開いていないのに酸化?と思われるかも知れませんが、この酸化は酸素を必要としない光によるものなのです。
この酸化は、光合成と言われるのですけど、植物が持っている葉緑素に光に当たることにより、酸化物を発生させることです。
小学校の授業で、葉っぱを潰して緑色の液体を取り出したことを覚えてらっしゃいますか?あれが葉緑素です。
オリーブオイルの緑や黄色は葉緑素で、透明ボトルで光にあたるとオリーブオイルは光合成を起こしてしまいます。光合成(酸化)には酸素は不要ですので、未開封でも酸化してしまうのです。
こちらに光とオリーブオイルの関係を詳しくご案内しています。
飲んで良いはずが無い、透明ボトルのオリーブオイル
私がこの仕事を始める前の話です。イタリアでも透明なボトルに入っているエキストラバージンオリーブオイルを時折見かけました。
あるとき、もらい物の透明ボトルに入ったオリーブオイルを、勤めていたイタリアのレストランの倉庫で、日の当たるところに置きっ放しにしておいたことがあります。
しばらくして見てみると、色が薄くなっていて、最後には透明なオリーブオイルになってました。
封を開けるとすごい酸化臭がしたので、そのオリーブオイルは破棄したのですが、後から調べたら、オリーブオイルは葉緑素があるうちは空気が無くても光合成を続けるとのことで、透明になっていたのは、葉緑素を使い切ったからだったようです。
きっとあの酸化臭が酷いオリーブオイルは、酸化物の塊だったと思います。食べなくて良かったです。
3.飲んだら良いエキストラバージンオリーブオイルを選ぶポイント、次は温度管理を見てみましょう。
飲んで良いオリーブオイルは、温度管理されているエキストラバージンオリーブオイルです。
お料理番組などで、「エキストラバージンオリーブオイルはキッチンでも火の近くでは無くて、涼しいところで保管しましょう」とお聞きになられた事があると思います。
では、なぜエキストラバージンオリーブオイルは、熱が加わると良くないか、温度管理が飲んで良いオリーブオイルの条件になるかと言いますと、エキストラバージンオリーブオイルは、温度が上がると遊離脂肪酸が増えてしまうからです。
遊離脂肪酸という物質は、体内に摂り入れた後に、運動などで消費されないと、中性脂肪として体に残ると言われています。
こういう遊離脂肪酸が多いオリーブオイルは、飲んでもスッと香りが抜けずに油っぽい後味がします。
温度管理が悪いエキストラバージンオリーブオイルを飲んだら、中性脂肪が増えてしまった。これでは元も子もないですよね。
飲んで良いオリーブオイルと温度のこと
こちらのグラフをご覧下さい。これは、オリーブオイルがどのくらいの温度で油っぽくなってしまうかの試験結果です。
オーストラリアの公的機関の研究レポートから引用しました。サンプルのオリーブオイルは、飲みやすいタイプのオリーブオイルです。
レポートの原本はこちらになります。英文で約100ページほどのPDFです。ご興味のある方はご覧になってみてください。
The Effect of Storage Conditions on Extra Virgin Olive Oil Quality 2012年の研究論文
酸度0.6%くらいのエキストラバージンオリーブオイルでも、37℃の場所に置いておくと、6ヶ月くらいで基準の酸度0.8%を越えてしまいます。そして、下が一般的なエキストラバージンオリーブオイルの輸入方法です。
ほとんどの場合、ヨーロッパから船で運賃の安いエアコンが付いていない鉄の箱のコンテナ(ドライコンテナと言います)で運ばれてきます。
高温の中東やインド洋を通ってきますから、コンテナ内は50℃以上になることもあります。この50℃以上になってしまうことは、東京都健康安全研究センター広域監視部のレポートを参考にさせていただきました。
こちらがレポートのPDFです。
東京都健康安全研究センター広域監視部 輸入食品の運送状況等実態調査報告
さて、37℃で6ヶ月が限界ですが、オリーブオイルの産地から、イタリアの港まで運ぶ時間を含めると、日本まで2ヶ月以上かかります。
その間、最高50℃以上の高温に置かれているので、日本に着いたときはエキストラバージンオリーブオイルの基準を越えていることが十分が考えられますよね。
「え、まさか。そんな」と思われるかも知れませんが、日本にはエキストラバージンオリーブオイルの基準が無くて「食用オリーブ油」が法律上の名称です。
お手元のオリーブオイルをご覧になってみてください。品名のところに「食用オリーブオイル」か「食用オリーブ油」と書いてあるはずです。
この食用オリーブ油の基準は酸度2%以下なので、0.8%を越えていても法律的には販売OKなのです。
写真のオリーブオイルは、温度管理をきっちり行ってお送りしております。品質検査で酸度0.1%のオリーブオイルなのですが、法律上「食用オリーブ油」としか書けないんです。
商品は写真をクリックいただけるとご覧いただけます。
この温度管理状況が、飲んでも美味しくない、飲んだら良くないオリーブオイルが多い大きな理由です。
私はこのオリーブオイルと温度の関係を、イタリアの職人さんから教えてもらっていたので、創業した2007年からずっと、オリーブオイルはイタリアの産地から4,5日で届くように航空便を使用しています。
そして届いたらすぐに25℃以下の場所で保管しています。
ほとんど劣化していないオリーブオイルなので、40℃近い日本の夏でも、常温でひと夏くらいは問題無く保管していただけます。
こちらに、エキストラバージンオリーブオイルは、熱が上がると遊離脂肪酸が増えることを詳しくご案内しています。
飲むのに良いオリーブオイルは冷蔵庫保管?
お手元での保管ですが、エキストラバージンオリーブオイルの最適な温度は、概ね14℃から25℃くらいです。
この温度帯なら品質はほとんど変わりません。でも、ご家庭での保管は流しの下などの冷暗所をお勧めします。
冷蔵庫でオリーブオイルを保管するのが良さそうに思えますが、実は冷蔵庫はオリーブオイルの保管場所には適しません。
オリーブオイルを冷蔵庫に入れると固まります。使うときは溶かすことになるのですが、この固めたり溶かしたりを繰り返すと、オリーブオイルが劣化しちゃうのです。
エキストラバージンオリーブオイルには、食物繊維が入っているらしいのですが、その食物繊維が壊れてしまうと、オリーブオイルの職人さんから教えて貰いました。
私は夏の発送でクール便を使用しているのですが、同じ理由で当日の気温を見ながらできるだけ常温でお送りするようにしています。
そして必要な場合クール便でお送りするのですが、使うか使わないか発送日まで分からないので、クール代は頂戴しないことにしています。
いくら空輸しても、真夏に常温の宅急便でお送りしたら味が台無しですし、味まで考えてお送りするのが、私のような仕事をしている者の役目だと思っています。
こちらに、オリーブオイルの保管場所として、冷蔵庫が適さない理由を詳しくご案内しています。
飲むのに良いオリーブオイルの風味
食品を冷蔵庫で保管する理由は、腐食を避けるためですよね。
オリーブオイルは、エキストラバージンオリーブオイル含めて、腐食に必要な水分が無いので腐りません。
でも、時折、カビ臭い味のオリーブオイルに出会ってしまうことがあります。
理由として考えられるのは、絞る前のオリーブの実が、管理が悪くてカビてしまっていたことです。
安価なオリーブオイルは、コスト削減のために搾油の頻度を下げて、まとめてオリーブオイルを搾ることがあります。
通常よりも長い間、オリーブの実を貯蔵したためにカビてしまったり、搾油機の掃除がちゃんと出来ていなかったりした時に発生した臭いが、オリーブオイルに移ってしまうのです。
このような、よろしく無いオリーブオイル生産者は、工房を訪問すると見分けられます。農園や工房の整理整頓や掃除とかに現れています。
オリーブオイルの微妙な風味については、こちらで細かくご案内しています。
オリーブオイルのネガティブ情報が多くなって申し訳ありません。
でも、オリーブオイルの目利きには大事なことだと思っています。次は、美味しい味についてご案内します。
4.飲むのに良いオリーブオイル。最後に飲みやすい味です。
飲むには、辛味苦味が程良いエキストラバージンオリーブオイルをお勧めしたいです。辛味苦味はポリフェノールの含有量に比例します。
ですから辛味苦味が強い方が、理屈では飲むのに良いオリーブオイルになりますが、健康に良いと言っても、苦い薬を飲むような事を続けるのはなかなか辛いですよね。
オリーブオイルの味は、そのオリーブオイルの産地の食文化と密接な関係があります。
辛味苦味が少ないオリーブオイルは、カルパッチョとか新鮮な魚介類をよく食べる地域のオリーブオイルです。
「では薄味?」と思われるかも知れませんが、沿岸地域のオリーブオイルでも、味がしっかりしているのに、お刺身のようなカルパッチョの味を邪魔しない、絶妙なバランスのオリーブオイルもあります。
どのようにお伝えすれば良いのか。
例えば極上のお醤油を使ったら、お刺身の味が全然違う。こういう話を聞かれたことがあると思います。あんな感じのものです。
飲んでも美味しくて、どんなお料理の味を一変させる(時には失敗したお料理も美味しくなる(笑))魔法のようで、オリーブオイルへの考えがガラッと変わるオリーブオイル。
私は、そういうオリーブオイルが、飲んでも美味しい良いオリーブオイルの条件だと思います。
こちらにオリーブオイルの地域ごとの探し方をご案内しています。
おすすめのオリーブオイルを産地ごとに 味わいなど含めてご案内
飲んで良いオリーブオイルの使い方
飲んで良いオリーブオイルの一番良いところは、毎日の食卓が楽しくなること、飲むだけではもったいないです。
鮮度が良いとオリーブオイルはサラサラで、油と言うより果汁です。
とっても軽くて変な癖が無い。ですから、いろいろなお料理にかけても油っぽく無いと言うより、うま味を足してくれる役割をしてくれます。
あんまり美味しくないオリーブオイルだったら、「健康のために摂らなければ」と色々使い方を考えてしまうところですが、飲むくらいの美味しさと鮮度があれば、「もっと美味しくなるから、かけてみよう!」となるんです。
例えば、例えば、カブをスライスして塩もみします。水気を切って、それにオリーブオイルをかけてみます。きっと美味しさに驚かれると思いますよ。
淡泊な味の中に微妙な甘みがあるのが、カブの美味しさですよね。そこに、優しいオリーブの果汁をかけてみると、ちょっとだけしっかりした味わいになります。
甘みに深みが出ると申しますか、ちょっとだけ深くなるのです。それに、そうすると健康にも良くなる。
オリーブオイルをかけたものと、かけてないのを食べ比べて、「ちょっとお醤油を足してみようかしら」「塩気がもう少しあった方が良いかな」と色々なアイデアが浮かんできます。
毎日の食卓に、ちょっとしたワクワク感を出してくれるのが、本当に良い飲んでも美味しいオリーブオイルです。
イタリアからの出荷時までは、良いオリーブオイルは鮮度が良くて飲めるのが普通
良いオリーブオイル生産者だったら鮮度管理を几帳面に行っています。
彼らのオリーブオイル工房では、エキストラバージンオリーブオイルが飲めるのが普通です。私も訪問した時は、毎回オリーブオイルをたくさん飲みます。
比較のため、前の年のオリーブオイルと飲み比べをすることがあります。
良いオリーブオイル生産者の場合、ちゃんと管理されているので、例え一年経っていても美味しくいただけます。
そして、工房では、オリーブオイルの生産量と、保管しているステンレスタンクの大きさや、温度を確認するのも私の大事な仕事です。
施設の規模に対して、生産量がやたら大きかったら、他からオリーブオイルを仕入れているかも知れないですからね。
オリーブオイルを飲んでも良い量
オリーブオイルを飲んでも良い量のことも気になると思います。
よく「スプーン一杯オリーブオイルを飲むと良いですよ」という記事を目にされると思いますが、イタリアでは量をあまり気にしていないみたいでした。
大人だったら、ウイスキーのショットグラスくらいの量をクイッと飲むのを良く目にしました。鮮度が良いとオリーブオイルは本当に美味しいですよ。
飲んでも良いオリーブオイルの探し方
飲んでも良いオリーブオイルは、「どの品を買うか」よりも「何処で誰から買うか」が重要だと思います。
色々お話ししましたが、これ全部覚えておいてオリーブオイルを買うのは、かなり面倒くさいですよね。
美味しくて飲んでも良いオリーブオイルをお届けするお役目、ぜひ私にご用命ください。
BVLGARIさんとか、有名なお客様はいらっしゃいますが、私は小さくて無名なオリーブオイルインポーターです。
良いオリーブオイルインポーターなら、もっと商品が有名になっているはずなのでしょうが、これまでご案内したことをスーパーマーケットの方とか問屋さんにも言うので、面倒くさがられて煙たがられてしまうのです(苦笑)
でも、お客様のお口に入るまで、出来るだけのことをするのが私の役目だと思っているので、どうしても言ってしますのです。
これまでリピートしてくださるお客様に支えていただいております。
最近は、お年寄りのお客様が「おたくのオリーブオイルは軽くて胃に優しい」とリピートしてくださっています。ものすごく嬉しいです。このWEBサイトhinatanoでお送りしているオリーブオイルは、自信を持ってお勧めいたします。
とは申せど、最後にオリーブオイル購入先を選ぶポイントをご案内します。
飲んでも良いオリーブオイルを探す大事なのポイントは、トレーサビリティー(作り手や関係者)とポータビリティー(どうやって運ばれて、どう管理されているか)がはっきりしているオリーブオイルで、それを把握している人や会社から買うことだと思います。
大きな量販店で売られているオリーブオイルは、ひょっとしたら棚で数ヶ月も置きっぱなしになっているかも知れません。「一見高価でも鮮度は良くないオリーブオイル」十分あり得る話です。
高級なオリーブオイルでも、実はエアコンが付いていな船のコンテナで灼熱の中東やインド洋を通って運ばれてきた。同じ銘柄のオリーブオイルをイタリアで試してみたら、もっと美味しかった。この手の話はよくあることです。残念ですが。
オリーブオイルのトレーサビリティーとポータビリティーって、どんなことかのご参考として、恐縮ですが、私の商品のWEBサイトをご参照になさってみてください。この程度の内容(トレーサビリティーとポータビリティー)は、オリーブオイルの輸入者は把握して、お客様に伝えしなければならないと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
まとめ 飲んでも良いオリーブオイルと駄目なオリーブオイル
1.飲んでも良いオリーブオイルとは、ポリフェノール類もしっかり入っているエキストラバージンオリーブオイル。ピュアオリーブオイルは、精製過程でポリフェノール類が無くなってしまっています。
2.飲んでも良いエキストラバージンオリーブオイルとは、温度や光からしっかり管理されているオリーブオイル。例えばエキストラバージンオリーブオイルは、光に当たるだけで未開封でも酸化します。
また価格も一定水準を越えていないと、本物の飲めるエキストラバージンオリーブオイルか疑わしくなります。なぜなら、あまり安いと良いオリーブオイル生産者は生活ができません。
3.飲んで良いエキストラバージンオリーブオイルを探すのは、信頼できる購入先を探すことです。
そして、できるだけ「誰が作って」(トレーサビリティー)「どう運ばれて、どのように保管されているか」(ポータビリティー)がはっきりしているオリーブオイルをお求めください
4.オリーブオイルの辛味苦味はポリフェノール由来なのですが、あまりに強いと飲みにくいですよね。
私は飲むオリーブオイルには魚介類によくあうマイルドタイプのオリーブオイルをおすすめします。これでも十分ポリフェノールは入っていますし、なにしろ味がフルーティーですから毎日飲めます。