オリーブオイルを産地ごとにおすすめする理由
和食に合うような優しい味のオリーブオイル。あるいは、濃くて、青さを感じるようなオリーブオイル。お探しのオリーブオイルの味は様々だと思います。
そのお好みのオリーブオイルを探す時に参考になるのが、「産地」です。
産地ごとに、オリーブオイルに使用するオリーブの品種が微妙に違うこともあるのですが、オリーブオイルの味は、産地の食文化にあうように作られていて、お料理を例に挙げてお勧めすると、オリーブオイルの味をイメージしていただき易いのです。
オリーブオイルのおすすめの産地
イタリアは、200年くらい前まで小さな国に分かれていた為か、一言でイタリア料理と言っても、地域ごとの個性は日本よりもずっと大きいです。
例えばバター。
バターは、とても一般的な食べ物ですが、南イタリアの伝統的なレシピでは使われませんし、南イタリアで、お歳を召された方にバターの話しをしたら、眉をしかめられたこともあります。
それくらい、地域ごと食文化の個性がハッキリしているので、オリーブオイルの味を産地で分類すると、だいたい3,4カ所の産地になります。
「魚料理」「肉料理」「両方使えそうな青っぽい味」こんな感じです。
具体的には、
1.魚介類料理向け
タジャスカという品種のオリーブを使用したオリーブオイル。産地は北イタリアの海沿いでフランス近くのリグーリアという州が産地です。
2.肉料理向け
辛味が強いフラントイオ種のオリーブに、レッチーノ種やモライオロ種などを使用したオリーブオイル。産地は、フィレンツェやシエナという有名な町のあるトスカーナ州です。中部イタリアから北寄りにある州で、肉食文化の地域です。
3.独特な味の青さがあるオリーブオイル
ノッチェラーラ種やトンダイブレア種のオリーブオイル。産地はシチリア島。肉類、魚介類、両方に使用できるのですが、味が濃くて美味しいのですが、和の日常の食卓へ使うのには工夫が必要だと思います。
私は、シチリア産のトンダイブレア種のオリーブオイルを探しているのですが、まだ良い品に巡り会っていません。
でも、どこかにある筈なんですよね。とびきり美味しいトンダイブレア種のオリーブオイルが
おすすめしたい好きな産地のオリーブオイル でも日本未導入が必須
おすすめしたい産地のオリーブオイル。良い品と出会っても日本の輸入者が独占契約を結んでいることが多く、その場合は日本に輸入できません。
独占契約を結べば、オリーブオイル生産者は、一定量を毎年必ず買ってくれる安心感があります。輸入者側も、同じオリーブオイルが日本に出回ることが無いので、価格のコントロールができます。
でも、輸入者側は売れても売れなくても買わなければならないので、売れ残ったオリーブオイルは、安売りされることが多いです。
オリーブオイル生産者も、自分が送り出した品の販売品質まで口を挟めないので、召し上がる方へ美味しままお届けできないなど、あんまり良い慣習には私は思えないです。
おすすめのオリーブオイル、産地ごとに気をつけること
おすすめの産地のオリーブオイルをご紹介しましたが、お気を付け頂きたいことがあります。
1.魚介類料理向け
リグーリア州が産地の魚介料理にあうマイルドなオリーブオイルは、実はデリケートなんです。
ご家庭での保管は、常温でも大丈夫なのですが、輸入などの際に温度管理していないと味が変わってしまうので、量販店でのご購入はお勧めできないです。
私は、このタイプのオリーブオイルを輸入販売しています。どんな品か、ご覧いただけると幸いです。一番下に商品へのリンクを貼らせていただきました。
2.肉料理向け
トスカーナ州が産地の肉料理にあう強めの味のオリーブオイル
辛み苦みは抗酸化物質のポリフェノール由来です。そのため酸化には強いです。
でも、この産地のオリーブオイルは、世界的に人気がある産地なので高価なのが困りものです。。
3.最後に独特な味の青さがあるシチリア島のオリーブオイル
この産地はまだまだ勉強不足です。申し訳ありません。良い生産者の方と出会えたら、またブログに書かせていただきます。
まとめ オリーブオイルのおすすめを産地ごとに
オリーブオイルのおすすめは、産地ごとにおすすめすることができます。
魚介類によくあうリグーリア州産、肉料理と相性の良いトスカーナ州産、青みがかった味が特徴のシチリア島、この3つの産地のオリーブオイルは、日本で人気の売れ筋産地です。