酸化が心配でオリーブオイルを容器に移すのは、お勧めしません。
オリーブオイルを移し替える容器は色々ありますよね。陶器だったりガラス製の物だったり。ただ材質によっては酸化して、オリーブオイルが傷んでしまう場合があります。
どの材質がオリーブオイルを美味しくいただくのに一番適しているかご案内します。
オリーブオイルは酸化しにくい。容器選びのポイント
エキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイルとさせていただきます)を小さな容器に移し替える理由は様々だと思います。酸化が心配だから小分けにしたいとか、テーブルの上を美しくしたいとか。
でも、もし酸化が心配でしたら、移し替えるのは逆効果です。オリーブオイルは、酸素に強いオレイン酸が主成分です。多少のことでは酸化しません。
仕事柄、私のところには開封したオリーブオイルが沢山あります。中には開封してから半年間忘れていた物もあります。時間が経って多少油っぽくなってしまったことはありますが、酸化したことは今までありません。
オリーブオイルが苦手にしているのは、酸素よりも光や熱です。
特に光に関しては、透明なボトルに入れておくと、開封前でも光合成で酸化物質が出てきます。ですから、移し替えに透明なボトルは、お止めになられた方が良いと思います。
こちらに光がオリーブオイルを酸化させることを詳しくご案内しています。
光がエキストラバージンオリーブオイルをどのように劣化させるかご説明します。
オリーブオイルを透明な容器に入れても大丈夫な場合
でも、イタリアを始めヨーロッパでは、透明なテーブル用のオリーブオイル容器がたくさん売られています。デザインがとても良くて、オリーブオイルを満たすと素晴らしく綺麗な容器もたくさんあります。
そのような品が使われている理由は、オリーブオイルの使用量が非常に多くて、中のオリーブオイルが常に入れ替わっているからです。私も住んでいる頃は、家内と二人で月に4リットル前後使用していました。
酸化に強いオリーブオイルの容器として陶器製がおすすめです。
酸化の心配が無いオリーブオイルの卓上容器として、一番優れているのは陶器だと思います。遮光や断熱性に優れていて、イタリアでも歴史的にずっと使われていました。
それでも、美しさから透明なガラスの容器を使用される際には、遮光されるのをお勧めします。使わない際に戸棚や流しの下など冷暗所に置いておくだけでも良いと思います。
酸化を心配してオリーブオイルをガラス容器に移し替えると劣化するのまとめ
1.オリーブオイルの酸化が心配で、移し替えることの卓上容器をお探しの場合、オリーブオイル自体酸化しにくいオレイン酸が主成分ですので、移し替えなくても大丈夫です。
2.テーブルコーディネートを目的に容器をお探しの場合、材質的にお勧めなのは、陶器、次にステンレス製の物です。透明なガラス容器は、光に非常に弱いオリーブオイルには苦手な容器です。
ご参考になれば嬉しいです。