オリーブオイルが健康に悪い影響を与える条件についてご案内します

健康のためのオリーブオイル

オリーブオイルが健康に悪い?

オリーブオイルで、健康に悪い影響が出た事例をご存じですか?

体に良いと聞いて、食べていたオリーブオイルで健康を悪くした。実はあり得てしまうと思います。

私はイタリアの味を現地で体験して25年。オリーブオイルの輸入を2007年から営んでいます。その経験から、巷の店頭で見るペットボトルに入ったオリーブオイルや、ネットのオリーブオイルの記事を見ると、有り得てしまうなと思うことが多いです。

オリーブオイルの品質について、大事な事が知られていないことが、大きな理由なのですが、でも偽物オリーブオイルの事ではありません。詳しくご案内します。

オリーブオイルは、本来健康に良くて美味しいもの。とっても幸せな食べ物です。そんなオリーブオイルをお探しの方のご参考になれば嬉しいです。

健康に悪いオリーブオイルもある

オリーブオイルは、本来は体に良くて美味しくて、健康のためにもなるお得感たっぷりの食品です。

健康のためにオリーブオイルを摂られていた方は、きっとこの事をご存じでだからだと思います。

それなのに、オリーブオイルが健康に悪い場合があるなんて聞かれたら、不安になられると思います。

分かり易くお伝えするとすれば、「オリーブオイルが健康に悪い影響を与える」と言うよりも、「健康に悪いオリーブオイルがある」だと思います。

私は、オリーブオイルを仕事にしているのですが、ネットや小売店で「これは、買われた方の期待に添えない品質なんだろうな」と思えるオリーブオイルを見ることがあります。

それらが「健康に悪いオリーブオイル」です。そして、それに見分ける方法もちゃんとありますので、ご安心下さい。順を追ってご案内します。

オリーブオイルとパン

例えば、オリーブオイルと言っても種類が多いですよね。

エキストラバージンオリーブオイル(イタリア語表記でエクストラバージンオリーブオイルと書かれている場合もあります)これは、健康に良いオリーブオイルとして有名です。

エキストラバージンオリーブオイルにも、注意したいことがあるのですが、これは後のトピックでご案内します。

そのほか、ピュアオリーブオイル、それに最近は、サンサオリーブオイルなどもお店で見かけます。

これらのうち、エキストラバージンオリーブオイル以外は、そのまま飲むなど摂り方次第では、健康に悪い影響を与えてしまう可能性があるオリーブオイルだと思います。

ピュアオリーブオイルは、質の劣るオリーブオイルを化学的に精製したものですし、サンサオリーブオイルなどは、オリーブの実の搾りかすに、有機溶剤を使用してオリーブオイルを絞り出しています。サンサってイタリア語で搾りかすのことなのです。いかにも健康に悪そうなオリーブオイルだと思いませんか?

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でも、先ほど申しましたとおり、エキストラバージンオリーブオイルでも、保管などの条件によって体に悪い場合があります。ここがポイントなんです。

「なんだか面倒そうなので、健康のために摂るのはオリーブオイルを止めて、エゴマ油とかほかの油にする。」なんておっしゃらないでください。

簡単なポイントで見極めてしまえば、エキストラバージンオリーブオイルは抜群に美味しい。いろんなお料理も美味しくなるし、時には失敗したお料理もごまかせてしまうくらいです(笑)

それに、鮮度の良いエキストラバージンオリーブオイルは、ジュースのように飲めてしまい、その美味しさに驚かれると思います。気に入ったエキストラバージンオリーブオイルに出会えば、一生使い続けたくなると思いますよ。

えごま油とか他の油は、ほとんどの場合搾る時に熱を加えているので、飲んだら油っぽいはずです。

それに、エキストラバージンオリーブオイルで注意するポイントは「温度」と「光」だけです。

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全てのオリーブオイルについて、まとめてご案内すると話がこんがらがるので、ここからは、エキストラバージンオリーブオイルを中心にご案内します。

オリーブオイルが健康に悪い影響を与える例

健康のために、エキストラバージンオリーブオイルをサラダとか色々な料理に使っている方は、私のお客様にもたくさんいらっしゃいます。

エキストラバージンオリーブオイルは健康のためにもなるし、お料理を美味しくする、時には失敗したお料理もごまかせる(笑)魔法のような調味料です。

もし、そのエキストラバージンオリーブオイルを飲むなどして摂っていて、中性脂肪が増えてしまったことなどがあったら、それは中性脂肪と関係のある遊離脂肪酸という成分が、熱の影響で増えたエキストラバージンオリーブオイルの可能性が考えられます。

エキストラバージンオリーブオイルには、国際的な基準があります。

色々なメディアで健康に良いとされているエキストラバージンオリーブオイルは、その遊離脂肪酸などが、基準を満たしている事を前提に紹介されています。

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こちらのグラフをご覧ください。これはエキストラバージンオリーブオイルが、熱で劣化するのを調べたオーストラリアの公的な機関の研究レポートです。

サンプルのオリーブオイルは、比較的マイルドなタイプになっています。だいたい37℃で6ヶ月置いておくと、遊離脂肪酸がエキストラバージンオリーブオイルの基準0.8%を越えてしまいます。

レポートの原本はこちらになります。英文ですが約100ページほどのPDFです。

The Effect of Storage Conditions on Extra Virgin Olive Oil Quality 2012年の研究論文

そして、下が一般的なオリーブオイルの輸入方法です。

今でもエキストラバージンオリーブオイルの多くは、運賃の安いエアコンの付いていない鉄の箱(ドライコンテナと言います)で、中東やインド洋などを通って運ばれてきます。

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コンテナ内の最高温度は、50℃以上になることもあります。最高温度が50℃を越えてしまうことについては、東京都のレポートから引用させていただきました。

こちらがレポートのPDFです。

東京都健康安全研究センター広域監視部 輸入食品の運送状況等実態調査報告

37℃で6ヶ月を越えると、エキストラバージンオリーブオイルの基準を越えてしまいますが、ヨーロッパの産地からコンテナ内の温度が、50℃になると言われている中東やインド洋を通って、日本の港までは2ヶ月くらいかかります。

それに、日本に着いてから店頭に並ぶまで更に時間がかかりますので、店頭に並ぶときには、遊離脂肪酸が国際標準のエキストラバージンオリーブオイルを越えている可能性が高いと思われませんか?

この遊離脂肪酸が増えてしまったエキストラバージンオリーブオイルと、本物のエキストラバージンオリーブオイルを味で比較するなら、

・鮮度の良い本物のエキストラバージンオリーブオイルは、
「飲んでも多少の辛味苦味があるものの、サラッとしていて良い香りがスッと抜けていくような美味しい感じ」

・遊離脂肪酸が増えてしまったら、
「ベチャッとした感じで何となく重い感じ。後味に微妙な油っぽさが残る」

このように差が出てきます。
もし、オリーブオイルを使った料理を召し上がって、口の中に油っぽさが残るようでしたら、その油は鮮度の良いエキストラバージンオリーブオイルでは無いと思います。

それに、遊離脂肪酸は、運動などで消費しないと、中性脂肪になって体についてしまう脂肪酸ですので、まさに健康に悪いオリーブオイルです。

トマトと魚介類のパスタ

この「何となく後味が油っぽいオリーブオイル」がとても多いのです。

もし、今サラダやパスタなどにお使いのオリーブオイルが、よくある味が重たくなってしまったオリーブオイルだったら、本物のエキストラバージンオリーブオイルに変えただけで、味が一変すると思いますよ。

それくらい、本物のエキストラバージンオリーブオイルは美味しいんです。

ほとんどの方は、スッと抜けるように爽やかな、エキストラバージンオリーブオイル本来の美味しさを体験されていないと思います。

これまでのお話しを「えー?本当に??」と思われるかも知れません。

実は日本の法律には、エキストラバージンオリーブオイルの基準が無いので、このような国際的な基準を満たしていないエキストラバージンオリーブオイルが、自称エキストラバージンオリーブオイルとして売られています。

日本では、エキストラバージンオリーブオイルもピュアオリーブオイルも法的には「食用オリーブ油」に分類されています。

「食用オリーブ油」の条件は、原材料にオリーブを使用していることと酸度が2%以下と言うことだけです。

本物のオリーブオイルの日本語ラベル_edited-1

写真のオリーブオイルは、お手元に届くまでエキストラバージンオリーブオイルの国際基準を満たすように、しっかり管理してお送りしています。私の品ですが、ご覧いただけると嬉しいです。

200年の歴史 ブルーナ家の有機栽培エクストラ・バージン・オリーブオイル

オリーブオイルの産地では、酸度0.8%以下のエキストラバージンオリーブオイルでも、お手元に届いたときは基準を越えてしまっている。これって十分考えられるのです。

イタリアと日本では、同じ銘柄のオリーブオイルでも、味が違うことがあります。私自身、イタリアで食の勉強中に体験して、色々見聞きしたので、この産地からお客様まで、温度管理してお届けする仕事をはじめました。

でも、温度管理されていないエキストラバージンオリーブオイルが多いのも、無理も思います。

日本ではエキストラバージンオリーブオイルも、一般的に食物油として販売されていますよね。

食物油を温度管理して販売する発想自体が、これまで日本に無かったと思います。

健康に悪そうな産地不明のオリーブオイル

輸入品のオリーブオイルには、原産国が書かれていますよね。

でも、表ラベルがイタリア語なのに、原産国表記が無いオリーブオイルを見たことがあります。

あのオリーブオイルはイタリア産では無いですし、ひょっとしたら、いろんな国のオリーブオイルを、日本で混ぜて瓶詰めしていることもあり得ます。健康のためには裏ラベルのチェック大事です。

搾りたてのオリーブオイル

原料がオリーブでも健康に悪いオリーブオイルの理由

でも、原料にオリーブだけを使用していれば健康に悪くないのでは?と思われるかも知れません

でも、そうでもないのです。
例えば、オリーブは収穫した後にすぐに搾らないと酸化したり、カビが生えてしまったりします。

ピュアオリーブオイルの原料になるオリーブオイルというのは、このような「エキストラバージンオリーブオイルになれなかったオリーブオイル」が原料の場合が多いです。

そして、この微妙なエキストラバージンオリーブオイルが、日本で安いエキストラバージンオリーブオイルとして、売られているのを目にしたことがあります。

目にしたと言うより、自分で試しに買ってみて飲んだら、酷い思いをしたことがありました(苦笑)

当然このような質の悪いオリーブで搾ったエキストラバージンオリーブオイルは、健康に悪いでしょうし、味もおかしくなっているのですが、オリーブオイルを比べる機会の少ない方には、判別つかないと思います。

大切に育てられたオリーブ

以前、イタリアのオリーブオイル鑑定士の資格を持っている知人のイタリア人と、日本でよく売られているオリーブオイルをテイスティングしたことがあります。

彼が言うには、味の奥の方にカビの雰囲気を感じたり、イタリア産を謳っているのにイタリアには存在しないオリーブの味がしたらしいです。なんとも嘆かわしいです。。。

オリーブオイルの品質との価格についてですが、イタリア産だったら定価で1リットルあたり最低3,500円以上が目安になると思います。

色々原価計算をすると、イタリア産でこの金額以下でエキストラバージンオリーブオイルを販売したら、オリーブオイル生産者は生活が出来ないのです。

極端に安いイタリア産オリーブオイルは、イタリア産以外のオリーブオイルが使われている可能性が出てきます。

詳しくは、以下の記事でご案内しています。この記事を書いた頃は1リットル3,000円くらいでしたが、オリーブオイルの相場は上がってしまっています。

定価で1リットル3,000円以下の品をお勧めしない理由。

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劣化したオリーブオイルは健康に悪い例

このような事情から、「食用オリーブ油」と言われる日本の合法的なエキストラバージンオリーブオイルでも、摂り方によっては健康に悪い影響が出る可能性があることが問題だと思っています。

製造時に国際的な基準を満たしたエキストラバージンオリーブオイルだったとしても、お客様の手に渡る前に熱で劣化して、健康に悪い影響が出る可能性があるオリーブオイルになってしまっている」とご案内しました。

そして、エキストラバージンオリーブオイルは光でも劣化します。次に光がオリーブオイルを悪くする例をご案内します。

サラサラなオリーブオイル

オリーブオイルの光からの劣化について

エキストラバージンオリーブオイルは光に当たると未開封でも酸化します。

エキストラバージンオリーブオイルの緑や黄色の色は葉緑素です。葉緑素は、光に当たると光合成を起こして酸化物質を出します。

小学校か中学校の授業で、葉っぱを潰して緑色の液体を搾ったのを覚えてらっしゃいますか?、あれが葉緑素です。

この光合成という酸化には、酸素を必要としないので、透明ボトルのオリーブオイルは、未開封でも酸化しちゃっていることがあります。

未開封なのに酸化なんてビックリされると思いますが、ほとんどのオリーブオイル生産者が、濃い色の着いたボトルを使用していることを考えればご納得いただけると思います。

もし透明なボトルのエキストラバージンオリーブオイルがあって、中身のオリーブオイルが透明でしたら、入っていた葉緑素全部が酸化した後なので、中のオリーブオイルはかなり傷んでいます。

酸化の度合いが酷いときは、過酸化脂質になっていることも考えられます。過酸化脂質は、かなり健康に悪いと言われております。

詳しくは、こちらでご案内しています。
光がオリーブオイルを酸化、劣化させる理由

美味しいオリーブオイル

熱による劣化で遊離脂肪が増え、中性脂肪へ影響することについて

こちらは先ほどお伝えした内容です。エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実の生搾りの果汁です。オリーブオイルの生産者は、搾るときには温度が上がらないように注意しながらゆっくり搾ります。ですから、ワインほどではありませんが、温度からも守ってあげないと、遊離脂肪酸が増えてしまって油っぽくなってしまいます。

詳しくは、こちらでご案内しています。
オリーブオイルが熱によって劣化する 遊離脂肪酸編

健康のために買ったオリーブオイルを悪くしない保管法

オリーブオイルが、熱と光で健康に悪いものに変わってしまうとご案内してきました。そうなると気になるのが、オリーブオイルの保管方法ですよね。

光からオリーブオイルを守のは簡単だと思うのですが、問題は熱。特に最近の夏は暑いです。それなら冷蔵庫保管?と思われるかも知れませんが、実はオリーブオイルの保管には冷蔵庫は適さないです。

オリーブオイルを冷蔵庫に入れると固まります。使うときには溶かすことになるのですが、これを何度も繰り返すと、オリーブオイルの中の食物繊維が折れてしまうのです。

食物繊維が折れると、オリーブオイルは一気に悪くなってしまいます。

夏でも保管場所として良いのは、流しの下などの冷暗所です。

流しの下などの水回りは意外に涼しいですし、それに、もし、オリーブオイルの鮮度さえ良ければ、37℃でもひと夏くらいは大丈夫です。先ほどのグラフに戻ってみてください。37℃でも鮮度が良ければ6ヶ月持ちます。ですから私は、農園から鮮度が良いまま数日で届く航空便を使っています。

オリーブオイルの冷蔵庫保管については、こちらに詳しくご案内しています。

オリーブオイルを冷蔵庫で保管しては駄目な理由

飲んで良いオリーブオイルとパン

健康に悪い影響が出た実体験 ピュアオリーブオイルを飲む

熱が加わったオリーブオイルのひとつにピュアオリーブオイルがあります。

ピュアオリーブオイルは、エキストラバージンオリーブオイルの品質基準を越えてしまったオリーブオイルを精製しているものです。

主成分はオレイン酸のままなのですが、ポリフェノール類は精製過程で全て取り除かれてしまっています。また精製過程で高熱の蒸気に通しますので、エキストラバージンオリーブオイルとは全くの別物です。

イタリアの食の勉強をはじめた頃、ピュアとエキストラは、どちらが体に良いオリーブオイルか分からなかったので、ピュアオリーブオイルを継続的に飲んでみたことがあります。

「ピュア」と書いてあるから、より純粋なオリーブオイルだろうと思ったから選んだのですが、そうしたら血中中性脂肪の数字が非常に悪化してしまいました。理由として思いつくのは、食物油は加熱すると体への吸収率が上がると聞いたことがあるので、精製過程で熱が加わったことが理由だったのかなと思っています。

オリーブオイル

苦いオリーブオイルは健康に悪い?

エキストラバージンオリーブオイルを飲んだら、とてもつなく苦かった。これ健康に悪いのでは?と心配されたご経験はおありですか。

エキストラバージンオリーブオイルには、とんでもなく苦かったり辛かったりするものもあります。

実は、そのオリーブオイルの辛味苦味は、ポリフェノール。健康に悪いのでは無くて、逆に健康に良いオリーブオイルです。

最近、オリーブオイル生産者の中には、高ポリフェノールを謳って、オリーブオイルの差別化を図ろうとしている人達もいて、そのため、以前より苦いオリーブオイルが増えています。

オリーブオイルの辛味については、暖かいお料理にかけたりすれば、なんとなく馴染む場合があるのですが、苦味についてはどうにもなりません。

そういう苦いオリーブオイルは、苦味が落ち着くまで待つのが1番良いのですが、場合によっては年単位で時間がかかることがあります。

詳しくはこちらでご案内しています。

オリーブオイルが苦すぎる場合の対処法

グリーンオリーブ

健康に悪いオリーブオイル アレルギーとの関係

オリーブオイルが健康に悪い影響を与える可能性のひとつとして、食物油とアレルギーの関係も見てみましょう。

食物油でアレルギーを悪化させると言われているのがリノール酸を原料にできるアラキドン酸ですが、オリーブオイルに含まれるリノール酸は10%以下です。

食物油の中でも極めて低いですから、オリーブオイルはアレルギーの原因物質が少ない食物油と言えるみたいですよ。

オリーブオイルで健康を悪くしないために

ここまでお読みいただきありがとうございます。

できるだけお読みいただきやすいようにと思って書いたのですが、堅くて理屈っぽくなってしまいました。(苦笑)申し訳ありません。

きっと、色々なご事情から、健康のためのオリーブオイルをお探しだと思います。

オリーブオイルは本来、健康に悪い成分などは一切無く、健康に良くて美味しいのが本当のオリーブオイルです。

美味しいものを食べて健康にも良い。こんなありがたい食べ物は、なかなかありません。

一方、健康に悪いオリーブオイルは、成分が劣化してしまっているか、本物では無いオリーブオイルだと思います。

オリーブとグリーンオリーブ

大事な事は、健康に良くて、美味しい本物のエキストラバージンオリーブオイルを手に入れる方法だと思います。

そのお役目、私にお任せいただけないでしょうか

これまでご案内したことを全部覚えてオリーブオイルを探されるのは、かなり大変だと思いますし、オリーブオイルの生産者からお客様のお手元へお届けするまで管理しているオリーブオイルインポーターは、なかなか居ないと思います。

時々、お客様に「変わり者」と言っていただけることがあります。そう言っていただけると嬉しかったりします。(笑)

確かに専門店などに行けば、オリーブオイルの劣化の条件など専門的な知識を持っている方がいらっしゃると思います。

でも、そのオリーブオイルがいつ作られて、どのように温度管理して運ばれているかまでは、さすがにご存じの方は少ないようです。美味しいと評判のオリーブオイルでも、管理状態で味が別物になってしまいます。

hinatanoのオリーブオイルや食品は、イタリアからお客様へ一番丁寧な方法で運んでお届けしています。

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私は2007年に創業しました。銀座のBVLGARIさんの直営レストランなど有名なお客様もいらっしゃいます。

でも未だに無名で小さな会社なのは、これまでお伝えしていることを問屋さんとか流通業界の担当の方にも言ってしまうので煙たがれてしまいます(苦笑)

でも大事だと思うのです。私のような仕事は、良い作り手が丹精込めて作った品を、美味しいままにお客様へお届けするのが一番大事だと思っています。

最近、食品宅配のお客様にお卸しするようになりました。

その食品宅配のお届け先はお年寄りが多いのですが「おたくのオリーブオイルは体が楽」とハガキを頂戴することがあります。本当に嬉しいです。

その方々が、お召し上がりになったオリーブオイルを以下のリンク先でご紹介しています。

どんな人が作ってどう運んでいるのかもお伝えしております。ぜひご覧になってみてください。

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北イタリアの山奥から、飛行機などを使って、一番丁寧な方法で運んだエキストラバージンオリーブオイルは、こちらでお求めいただけます。

まとめ オリーブオイルが健康に悪い影響を与える条件

オリーブオイルが健康に悪い影響を与えるのは、人工的に加工されているオリーブオイルや、エキストラバージンオリーブオイルでも劣化しているオリーブオイルを摂ってしまった場合が考えられます。

光で酸化物質が出てしまったり、熱で遊離脂肪酸が増えてしまったり、管理が悪くて体に良いはずのエキストラバージンオリーブオイルが、健康に悪いオリーブオイルになってしまっている事があります。

苦かったり辛かったりするオリーブオイルは、健康に悪いものが含まれているわけではありません。逆に体に良いポリフェノールが多いと、そのような味になります。

健康のためにオリーブオイルを求められるのなら、信頼できる専門店をおすすめします。そのお役目ぜひご用命ください。

エキストラバージンオリーブオイルは、本来は体に良くて美味しいもの。ぜひお試しください

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。