オリーブオイルの種類と名前を簡単にご説明します。

マイルドで美味しいオリーブオイル

オリーブオイルの種類や名前はややこしい?

オリーブオイルを買おうかと思ったら、名前がたくさん。
Webで詳しく検索すると、ピュアオリーブオイル、ランバンテバージンオリーブオイル、エキストラバージンオリーブオイル。そのほかたくさんてんこ盛り。
うんざりする前に是非ご一読ください。

 


 

オリーブオイルの名前は、生搾りか、そのほか油で分けちゃう

まず、オリーブオイルは、オリーブの実を原料にした食物油の総称。
そこから、オリーブの実を搾っただけのバージンオイルと、搾りかすを使用したオイルに分かれて、更に細分化されていくのですが、追いかけると訳が分からなくなります。

そこで少々乱暴ですが2つに分けちゃいます。

1.エキストラバージンオリーブオイル(エクストラバージンオリーブオイル)
健康のために良いと色々な効能を言われているオリーブの実の生搾りジュース、
遊離脂肪酸度0.8%以下のエキストラバージンオリーブオイル(エクストラバージンオリーブオイル)
エキストラとエクストラの違いは、元の言語の違い。エキストラは英語。エクストラはイタリア語です。
※イタリア語 Olio extravergine di oliva(オリオ エクストラベルジネ ディ オリーヴァ)

2.エキストラバージンオリーブオイル(エクストラバージンオリーブオイル)以外。
食用に適さない成分になっている油か、食用でも脱色脱臭など人工的な工程を経た食物油。
エキストラ(エクストラ)がという名称が外れて”バージンオリーブオイル”という名前で売られているのもありますが、
紛らわしい表示をしているので私ならこっちに分類してしまいます。買われる方に不親切だと思うのです。

 

エキストラバージンオリーブオイル(エクストラ)と言われている品でも、価格に幅がありますが、これは日本の法律でエキストラバージンオリーブオイルの定義が無くて「食用オリーブ油」と食品ラベルに書けば言ったもの勝ちの状態だからです。詳しくは、こちらの記事をご参照ください。

紛らわしいけど、本物を探す方法もあります。

美味しいオリーブオイルは、料理の仕上げにたっぷり

 


 

紛らわしい表示の食品は、オリーブオイルのほかにも

サラダ油が認知症の原因物質になっている研究結果があるのをご存じですか?この油は私が子供の頃登場しました。昔は安くて体に良い食物油と喜ばれていたみたいですが、なんとも

ほかにもあるのが、一部国産の生ハム。生ハムは本来豚肉と塩だけで作られるはずですが、一部国産品の食品ラベルを見ると、水飴等たくさん入っています。実は、薄切りの豚肉にコーティングして生ハムとして売られています。

 


 

ピュアという名前のオリーブオイル。でも化学的な処理が

ピュアオリーブオイルと言うと、いかにも純粋なオリーブオイル。と感じますよね。
確かにオリーブだけを原材料にしているのですが、その元になるオリーブオイルは、エキストラバージンオリーブオイルでは無くて、オリーブの実から化学的に抽出したものを使用している場合があるのをご存じですか

化学的に抽出する方法は、いくつかありまして、例えば、オリーブの実の搾りかすに有機溶剤を使用して油分を抽出する方法もあります。この搾りかすから搾油した油は、イタリアにもolio di sansa(搾りかす油)という名前で食用油として存在はしていますが、一般家庭では、まず食しません。

ほかにも品質の悪い酸度の高いオリーブオイルから人工的に酸度を下げて使用する場合もあるのですが、酸度を下げる方法として、水酸化ナトリウムを使用して遊離脂肪酸を取り除いたりします。
いずれにしても、一般にイメージする「オリーブオイル=健康に良いオリーブの実の生搾りジュース」とかけ離れています。

 


 

オリーブオイルの種類と名前を簡単に理解する方法のまとめ

1.少し乱暴ですが、エキストラ(エクストラ)バージンオリーブオイルと、そのほかの油に二分類してしまう。

2.ピュアオリーブオイルとは、化学的な工程を経ている食物油

3.分からないときには、専門店に聞くのが一番。お問い合わせ承ります。

hinatano 加藤 昭広

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。