2016年のオリーブオイルの出来具合についてご案内します

搾りたてのオリーブオイル

2016年のオリーブオイルの出来具合

オリーブオイルの2016年の出来具合について、日本では話題になっていませんでしたが、イタリアでは9月末頃から一部メディアに「今年は悪そうだ」と書かれていました。

それでも比較対象が、例年の1.5倍とまで言われた大豊作の2015年に対してマイナス40%だったので、「要は例年並みだね」と油断していたのですが、どうやら様子が違ってきました。

 


 

良い作柄と悪い作柄、情報が交錯する2016年のオリーブオイル

2016年のオリーブについては、情報が錯綜しています。
オリーブオイル関係者と話をしていると、南イタリアは良いけど、北イタリアは不作。とか南は酷い不作だけど北は平気らしいとか。でも、イタリアに住んでいる知人に聞いてみると一般の人の間では話題にもなってなかったりします。

パンとオリーブオイル

元々農産物に関しては、地元のもの以外に興味を持たないイタリア人ですが、彼らの話を全部足して割ってみると、どうやら地域によってなかりバラツキが出てしまったようです。

実は、これが1番困ったパターンです。例年並みか、それ以上の出来であっても便乗値上げが横行します。一度上がった値段は下がらないのがイタリア流ですので1番困ります。

 


 

元々オリーブの作柄には表と裏がある

オリーブを育てている方ならご存じかも知れませんが、オリーブは「実が良く成る年」と「木が成長する年」が交互にやってきます。昨年はすごい豊作だったので、今年はその影響もあるかも知れないです。成長しなければ成らない年に実を付けすぎた。こんな感じに

収穫されたオリーブの実

いずれにしろ、今回も1番の原因は多雨による害虫被害です。
だいぶ気候が例年と違うようで、例年ならとっくに収穫が終わっていなければならない生産者も最近まで収穫作業に追われていました。※まだやっているかも知れません。この生産者のところは豊作だったようです。

 

関連記事:オリーブオイルが不作で価格が上がる理由

 


 

2016年のオリーブオイル。オリーブの出来が良くても、

「今年は雨が多くて困ったけど、私たちは害虫に勝った!」これは取引先の生産者から届いたメールの一節です。
この生産者は、まだ収穫しているようです。どうやらオリーブの量は採れているようでした。

完熟した収穫期のタジャスカ種のオリーブ

さて、量と質は別の話でございまして、気になるのは多雨によるオリーブの実の熟しすぎ。

オリーブオイルが熟すとポリフェノールが少なくなります。熟しすぎると油っぽくなる場合もあります。

どんな年もオリーブの収穫開始の初期、中期、後期と味が違ってきますので、通常オリーブオイル生産者は搾油後、各収穫時期ごとに分けてオリーブオイルを保管して、ブレンドして味を調えて出荷してきます。

私が今気になっているのが「オリーブ収穫後期」の味です。ちょっと引っ張りすぎのような気がします。後期のオリーブオイルが完熟過ぎて全体の味のレベルが落ちなければ良いなと願っております。

ところで、hinatanoで扱っているブルーナ家ですが、こちらは大変な不作の様子。
詳しく分かったらご報告させていただきます。

 


 

まとめ 2016年のオリーブオイルの出来具合について

今年のオリーブオイルは、産地によってでき具合に差があるみたいです。
それも、例えば、北イタリアでも良いところもあれば悪いところもある。このような感じでイタリア全国的に局地的な差がありそうです。

こうなると、豊作の所も便乗値上げしてくるので値上がりは確実です。
値上げをしない方がかえって不自然、なぜならトルコは全体的に豊作みたいだからです。
トルコ産のオリーブオイルは、イタリア産のオリーブオイルの産地偽装によく使われます。

#