時間経過で変化すオリーブオイルの味の食べごろはいつかをご案内します。

オリーブオイルの味は時間と共に変化します

エキストラバージンオリーブオイル（以下オリーブオイル）は、オリーブの実の生搾りジュース。
生鮮食品ですから鮮度の良い状態で輸入するのが大事だと思います。

さて、そこから食べ頃と言われるのは、どのくらいのタイミングか。
これは、オリーブオイルのタイプによって少し変わってくると思います。

オリーブオイルを鮮度良く日本に輸入しても、それが食べ頃か？好みの味か？は別の話だと思います。

ちょうどアボカドのように、少し寝かせて好みの味になるまで待つのもの面白いですよ。

オリーブオイルは、10℃から15℃で蔵置すると、辛み苦みの元になるポリフェノールなどは、ほとんど変化しないのですが、それ以上の温度になると少しずつ変化します。熟成という表現が正しいのかもしれません。

ポリフェノールの量によって違いますが、おおよそ食べ頃は

1．マイルドなタイプ
最初フレッシュ感があり、段々丸くなります。賞味期限切れ半年前くらいからバナナのような雰囲気になり、賞味期限を切れたあたりから、段々油っぽさが増して行きます。

2．辛み苦みが強いストロングタイプ
同じく最初はフレッシュ。ただし辛味や苦みを感じると思います。その後段々丸くなり、個人的には賞味期限の残り半年くらいからが美味しいと思っています。

hinatanoで扱っているブルーナのオリーブオイルは、マイルドなタイプになるのですが、賞味期限の設定方法がほかの生産者と違うので計算しにくいです（苦笑）賞味期限ギリギリでもバナナのような味にならないことが多く、賞味期限切れ後半年くらいまで、全然油っぽく無い場合が多いです。

さて実は、今夏仕入れたhinatanoでは扱っていないトスカーナ産のオリーブオイルが、凄く苦くて困り果てております。お客様には、納品前に苦い旨ご連絡してからお納めしています。

この品は、3年前にも同じようになったことがあり、その時は晩秋から年明けにかけて美味しくなり、賞味期限の残り半年くらいから、それはそれはバランスの取れた素晴らしい味になりました。

今回もそうなるか？神のみぞ知る。です（笑）

オリーブオイルを寝かせておく場合大事なことは、光と温度です。
光は、劣化させるだけで美味しくなることは無いので、できるだけ冷暗所で

温度に関しても、低過ぎると熟成しません。15℃以上25℃以下をお勧めします。
ちなみに、15℃で保存しても長期保存はできません。油っぽくなるのが先延ばしになるだけです。
長期保存の場合は、冷蔵無いし冷凍で固めてしまうしか無いのですが、やはり美味しさは損なわれるのでお勧めできません。

ほんとうにオリーブオイルは、野菜や果物と同じ生鮮食品のようです。

1．個人的には食べ頃は、
・マイルドなタイプは、賞味期限の残り半年から一年くらい
・辛み苦みが強いストロングタイプは、賞味期限の残り半年前後からが美味しいと思います。

2．オリーブオイルを寝かせて置くには、光は禁物。温度も15℃から25℃以下をお勧めします。
温度が低すぎると辛み苦みが丸くならず、油っぽさが増えるだけになってしまうことがあります。

お好みの味で、ぜひ美味しくお召し上がりください。
hinatano 加藤昭広

2016.10.23