国別のオリーブオイルの選び方のヒントや味についてご案内します。

オリーブオイルの味見

オリーブオイルの味は国によって違う?

オリーブオイルは実に多くの国で作られています。
イタリアやスペイン、ギリシャ、トルコあたりが有名ですが、ほかにも北アフリカ地域や中東のイスラエルなども。
さて、どこが一番美味しいかが気になりますよね。

国別オリーブオイルの選び方のヒントをご案内します。

 


 

オリーブオイルの味は、お料理の味と関連性が強い

たくさんの国でオリーブオイルが作られている理由は、歴史的に一番安価で手に入り易い植物油だったから
なにしろ、オリーブはかなり過酷な乾燥にも耐えられますし、続けて何百年もオリーブの実を実らせてくれます。

有機栽培エキストラバージンオリーブオイルの畑

さて、味について。
これをオリーブ単体の味だけで理解しようとすると、オリーブの品種が膨大なだけにかなり大変です。
そこでヒントになるのが、お料理の味です。

オリーブオイルには味もあります。
このオリーブオイルの味は、産地地域で採れる食材に合うように長年かけて作られてきています。
お肉が多いところなら、早摘みにして辛くしたり苦い品種を加えたり、魚介類が中心なら完熟にしてマイルドに。

ですからオリーブの味では無くて、お料理の味の好みでイメージするのが分かりやすいと思います。
そうなると断然イタリア産が有利になってしまいます(苦笑)すみません。

でも、実際過去に何度かイタリア産以外のオリーブオイルでパスタを作ったことがあるのですが、何か違うのです。
味が馴染まないと申しますか、別物になってしまう。。やっぱりレシピに合わないのだと思います。

 


 

「本物のオリーブオイルだけあれば良い」と言ってくれた友人たち

hinatanoの取材と撮影をしたときの話です。
私以外は、欧州での取材があったのでブルーナの農園以降は別行動でした。

ある日、どうしても時間が無くて、宿でパスタを茹でて食べようということになったそうです。
ちょうど、ブルーナからもらったオリーブオイルもありましたので、パスタビアンカになったそうです。
そしたら、その茹でてオリーブオイルをかけただけの食事が絶品だったと言ってもらいました。
一番印象に残った食事だったとも。

彼らはフランスやベルギーなど美食の国々を回っていましたから、そのお料理以上と言ってもらったようで嬉しかったです。
本物で新鮮なオリーブオイルは、それくらい美味しいものです。

サラッとしていて美味しいオリーブオイル

 


 

オリーブオイルの味、国別の物流や気候条件も影響があります

エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実の生搾りジュースです。
美味しいままに運ぶには、気温管理などそれなりに注意が必要だと思います。

イタリアも決して褒められたわけではありませんが、お国柄によって物流のスケジュールなどが、ちゃんと管理できないと思うのです。物流に関しても、オリーブオイル選びをするときの大事なポイントだと思います。

オリーブオイルの産地は、南欧にしか無いのですが、ブルーナのオリーブオイルのラベルを見ると、イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語が書かれています。この品は欧州全土で売られています。

オリーブオイルのラベル

 


 

国別のオリーブオイルの味と選び方のまとめ

1.オリーブオイルの味は、産地地域のお料理の味と密接な関係があります。ですからお好きな国のお料理の味で選ぶと分かりやすいと思います。

2.オリーブオイルは、デリケートな食材ですので、温度管理などがちゃんとマネージメントできそうな国のものが良いと思います。イタリアも決して褒められたレベルではありませんが、もっとひどいところが南欧には、、、、

 

本物エキストラバージンオイルは、オリーブの実の生搾りジュースです。
本物は、とにかく美味しいです。hinatano 加藤 昭広

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。