スキンケア用にオリーブオイルを選ぶ時に、ご参考になれば幸いです。

マイルドで美味しいオリーブオイル

なぜオリーブオイルが肌にいいのか?

エキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)の主成分はオレイン酸です。

オレイン酸は肌の成分に近いので浸透率が高く保湿力もあります。
この事がよく知られているので、スキンケア商品もたくさん出ていると思うのですが、商品を見て「品質は大丈夫かな?」と気になることが時々あります。

オリーブオイルインポーターの視点から、それらのことを記させていただきます。ご参考にしていただければ幸いです。

 


 

肌に使うオリーブオイル。品質が大事だと思います。

オリーブオイルを肌に直接使用されるわけですから、その品質。特に酸化物質の状態などが気になりませんか?

確かにオレイン酸は酸素による酸化に強いのですが、オリーブオイルが一番苦手にしているのは光です。オリーブオイルの綺麗な色は葉緑素、光で光合成を起こして酸化物質を出してしまいます。

食用の小瓶なら、使い切りサイズとして透明ボトルがあったとしても、1ヶ月など一定期間使用するスキンケア用のオリーブオイルは、透明なボトルに入れない方が良いと私は思います。

スキンケア用オリーブオイル
以前、取引先のオリーブオイル生産者からスキンケア用オリーブオイルの試作品として送られてきた品です。
確かアンチエイジング用と言っていました。私はイタリアの食が専門なので、取り扱いませんでしたが、ちゃんと遮光ボトルになっていますよね。
この生産者はイタリアの本物の貴族のご婦人です。本物をよくご存じの方です。

 


 

肌荒れにhinatanoのオリーブオイルを使われたお客様

数年前の話ですが、肌荒れに悩まれてオーガニックのオリーブオイルを洗顔用に探されていたお客様がいらっしゃいました。いくつかお試しになられて、いまhinatanoで扱っているオリーブオイルをしばらくお使いになっていました。オーガニックと言ってもなかなか肌に合うのが無かったそうです。オーガニックのオリーブオイルと言っても、辛み苦みに表れるポリフェノールの含有量も違いますので品ごとの違いはでてきます。

 

少し内容が違いますが、私自身、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)というアレルギーに由来する疾患にかかり、足裏のひび割れで歩けなくなったり、手荒れがひどくて買い物でおつりを受け取る際に店員さんの顔色を伺う思いをしてきたので、肌は大事だなと思う次第です。

 


 

精製されたオリーブオイルを肌に。その精製法は?

オリーブオイルと言えども、辛み苦みなどポリフェノールの含有量も違えば、有機栽培など畑の土壌の違いもあります。有機栽培で無い場合は使用している化学肥料に反応してしまうこともあるでしょう。

では、精製していれば良いかですが、”オリーブオイルの精製”を意味する事は2つあります。
ひとつは、フィルターを何度もかけて沈殿物を取り除く。でもこの沈殿物もオリーブです。

もう一つは、ピュアオリーブオイルを作るときのような工程です。水酸化ナトリウムで遊離脂肪酸を取り除いて酸度を下げたり、蒸気を吹き込んで不純物を取り除いたりします。精製した方が良いのなら、どのような精製方法を行っているか知りたいですよね。

 


 

肌に良いオリーブオイルを選ぶ時に参考になれば幸いです。のまとめ

1.透明なボトルのオリーブオイルは、光で劣化するので避けた方が良いと思います。

2.敏感肌の方は、有機栽培のオリーブオイルを試された方が良いかも知れません。

3.オリーブオイルの精製には、水酸化ナトリウムを使用している方法もあるので、気になる方は製造元へお問い合わせなさってみてください。

 

雑感のようなブログになってしまいました。
私の取引先のオリーブオイル生産者には女性もいるのですが、確かによくオリーブオイルを手に塗っていました。

 

hinatano 加藤 昭広

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。