運ばれ方が悪いとエキストラバージンオリーブオイルの味が悪くなる その2

マイルドで美味しいオリーブオイル

オリーブオイルの味が変わってしまう日本への旅

昨日は、イタリアから日本への運ばれ方で経由地の東南アジアまでご紹介しました。
本日は、経由地からお手元まで。お読み頂ければ味が変わりそうな場所がいくつか出てきます。

でも最近は、”こういう運び方は止めよう”という輸入者の方が増えてるような気がします。含めてご案内します。

 


 

日本に着いても、オリーブオイルの味が変わりそうな場所が

前回は、エキストラバージンオリーブオイルは、光・熱で味が変わってしまうということと、残念ながらオリーブオイルの輸入には未だエアコン無しのドライコンテナを使用していて、オリーブオイルが高温になるリスクがあることをご案内しました。

オリーブオイルが熱によって劣化する内容をご説明します。遊離脂肪酸編

オリーブオイルが熱によって劣化する内容をご説明します。ピロフェオフィチンa編

光がエキストラバージンオリーブオイルをどのように劣化させるかご説明します。

強い味のオリーブオイルと最高の相性ブルスケッタ

さて、経由地のシンガポールか香港の港から日本への旅は続きます。
季節が涼しければ、安心できる地域に入っていきます。でも、もし夏ならだったら暑いままですし、台風でも来たら洋上で何日も待機することになるので、エアコン無しのドライコンテナは高温に晒されるリスクが高まります。

無事日本の港へ着いても、コンテナ船から荷下ろしするまで数日を要します。
なにしろ積載しているコンテナの数が多いですからね。そこから通関して倉庫。ここまでイタリアから約45日です。

 


 

そもそもは、渡伊前に問屋で働いていたのがきっかけです。

私が物流に関して気を遣うきっかけになったは、最初にイタリアに行く前に勤めた食品問屋です。
飲食業界を勉強したくて働いたのですが、食材の扱いを見て「買われる方と作り手がかわいそう。申し訳ない」という思いからです。今はだいぶ良くなったのかも知れませんが。

 


 

オリーブオイルの味と輸入者のチェックをしてくれる専門店

日本国内の物流も気をつけなければなりません。
真夏のトラック庫内は結構高温になります。以前乗った保冷車(荷台に断熱材が入っているけどエアコン無し)でも、真夏は庫内温度が26~7℃まで上がっていたので、何も付いてないトラックで運ぶともっと高温になります。

エキストラバージンオリーブオイルの管理温度帯を指定して問屋さんなどの流通に乗せれば良いのでしょうが、扱いが面倒になるし、食用に適さないくらい劣化するのは稀なので、ほとんどの場合サラダ油などと同じ常温品として扱われます。そうなると熱で傷む可能性は高くなりますよね。

でも、最近は輸入者の方でも温度管理に気をつけている方が増えていると思います。
どの輸入者が温度管理をしているのかを知っているのは、やはり専門店の人です。お求めになる際には、温度管理のことや輸入者がちゃんとしているかお聞きになるのが目安になると思います。

 


 

味が変なオリーブオイルは、運ばれ方に問題があったかものまとめ

エキストラバージンオリーブオイルと言えども、サラダ油などと同じ常温品として扱われてしまうと高温に晒され、結果として美味しくなくなる。成分的にも「欠陥オリーブオイル」ないし「偽物のエキストラバージンオリーブオイル」と同じような品になってしまうこともあります。

本物のエキストラバージンオリーブオイルをお求めになる際には、専門店などで輸入方法や輸入者のことも聞ければ良いと思います。最後に、hinatanoの本物のエキストラバージンオリーブオイルもぜひお試しください。遠慮がちに書いておりますが、商品には自信がございます。

 

hinatano 加藤 昭広

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。