アンチョビ担当のおじさんや、ラベルを貼っているお姉さんとの約束


2015_06_06_2

お客様とお話しすると「本当に空輸とか冷蔵コンテナが必要なの?」と聞かれることがあります。
はい、実は、そこは開業時にずっと悩んでいたところなのです。
なにしろ、空輸の場合、冷蔵装置の付いていない船便コンテナの50倍運賃がかかりますから
でも生産者が作った通りの味で、お客様に美味しく召し上がっていただくには、必要な事だと思います。

フラントイオビアンコの先代社長、ブルーナさん。オリーブの話をさせたら、半日話し続けます(笑)今年会いたい人の一人です。

フラントイオビアンコの先代社長、ブルーナさん。オリーブの話をさせたら、半日話し続けます(笑)今年会いたい人の一人です。

私の取引先は、1社を除いて、付き合いが8年くらいになりますので何度か訪問しています。
長い付き合いになってきておりますので、友人のように接してくれています。
訪問すると、一緒に山や畑を歩いて、色々な話をします。家族のことや仕事のことなどなど

マリナコロンナでは、畑の土を軟らかくするために、手作業で掘り起こします。ここのオリーブの木は、約24,000本

マリナコロンナでは、畑の土を軟らかくするために、手作業で掘り起こします。ここのオリーブの木は、約24,000本

それと、みんなが働いているところも目にします。
結構大変なのですよ、生産者の人達の仕事
でも、そこはイタリア人ですから、みんな楽しんで仕事していますけどね。
彼らの想いはいつも同じでシンプル。
「自慢の美味しいものを食べてもらいたい」

顔見知りのアンチョビを作っているおじさんに
「美味い物つくるから、よろしくね」なんて言われると。
はい、私は、お客様へお送りするのを託されちゃってます。

オリーブオイルなどは、飲まなければ違いは分からないと思います。
飲んでも、私のように沢山飲まないと違いが分からないかも知れませんけど、完璧な形でお届けしたいわけです。
託されちゃってますから(笑)

昨年、円安の影響で仕方なく、初めて約15℃温度管理された船便を(リーファーコンテナと言います)生産者の人達と相談しながら使用しました。
耐性の強いオリーブオイルや瓶詰め後に低温下熱処理した瓶詰めです。お任せする運送会社も、安心してお任せできるところを、かなり探しました。

でも、デリケートな、タジャスカ種オリーブの以下の2品だけは、空輸を続けています。

フラントイオ・ヴェンチュリーノの「ヴァッリ・デッラ・タジャスカ」
フラントイオ・ビアンコの「BIOLOGICA」

これら含めて、飲める品質でお送りします。
慣れないと辛いかも知れませんが、その辛みは新鮮な証拠。ポリフェノールです。

株式会社 il Bianco 加藤

#

ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。