イタリアのパニーノとサンドウィッチとは何が違う?
日本ではパニーニと言われる方が多いのですが、本当はパニーノです。
イタリアで「パニーニ」と注文したら、2個出てきます(笑)イタリア語では、「パニーノが二つ以上」の言い方なんです。1個がパニーノ、2個以上がパニーニ
さて、そのパニーノとサンドウィッチの違いは、考え方にあります。
サンドウィッチと考え方が違うイタリアのパニーノ
パニーノというと、ホットサンドのイメージが強いと思いますが、ホットサンドは一部です。焼く場合もあるし、焼かないこともある。
イタリアのパニーノは、「具材を食べる、具材が主役」「その具材を食べるためにパンがある」一言で表すなら、こうなると思います。
日本のサンドウィッチは、パンにも拘りますよね。全体の美味しさを考えていると思います。
でも、パニーノにおけるパンは脇役です。パンだけ食べたら、あまり美味しくない(笑)具材が多いときは、内側の白い部分をくり抜いてしまうくらいです。
上の写真のパニーノは、空港で食べたので、だいぶ洗練されてサンドイッチ化していますが、伝統的なパニーノは下の写真です。
ただ、パニーノのレシピ、レパートリーは、もの凄く多いです。
生ハム、加熱したハム、サラミ、チーズ。それらの美味しいものが、イタリアには”きら星”のごとく沢山あります。
産地ごとに味や製法に違いがあるし、パンも地方ごとに違うので、その数たるや半端ではありません。
ここに一冊の本があります。パニーノのレシピが100個ほど載っています。
※この場合は、複数(100種類)ですので、パニーニと表題に書かれています。
形もレシピも色とりどり、見ているだけで楽しくなります。
イタリアのパニーノは具材指名して注文する
イタリアでも、町中のBAR(バールと読みます。カフェのことです)飲食店では、決まったパニーノのレシピで売られています。変わっても日替わりくらいです。
実は、もう一カ所パニーノを食べられる場所があります。町中の食料品店。売っているサラミなどを、その場でパニーノにしてくれます。
それに、食料品では、ショーケースの中で売られている食材も挟んでくれます。
モッツァレラチーズ、ナスやパプリカのオリーブオイル漬け、ほうれん草を茹でたもの、などなど、好きなようにオーダーメイドできます。
下は、昔の写真になってしまいますが、今でも、こんな感じで生ハムを売っているお店には、必ずチーズも売られています。あれこれ組み合わせ変えたりすると楽しいですよ。
イタリアのパニーノを美味しくするオリーブオイル
パニーノは、パンですから、オリーブオイルは染みてしまうので、出番は無いと思われそうですが、実は裏技で使います。
例えば、生ハム。生ハムは、高価なものほどシットリ。安価なものほど硬いです。
硬い生ハムでも、エキストラバージンオリーブオイルをちょっとかけると、シットリするんです。それに、美味しくなる。ちょとした裏技です。
ほかには、トリュフの風味付け。トリュフそのままを挟んだら、高価になってしまうので、トリュフ風味のオリーブオイルを軽くひと回し。
こんな感じで、やはりオリーブオイルは、イタリアの食卓に欠かせないみたいです。
まとめ イタリアのサンドウィッチ、パニーノと日本のサンドウィッチとの違い
イタリアのパニーノと日本のサンドウィッチの違いは、パニーノは具材を食べるのが目的で、パンは具材を食べるためのもの。日本のサンドウィッチは、パンの美味しさを求めるし、全体のバランスの美味しさを求めています。
パニーノを美味しくする裏技にエキストラバージンオリーブオイルを使われることがあります。硬い生ハムも、エキストラバージンオリーブオイルをかければ、シットリ美味しくなりますよ。