オリーブオイルには、原産国ごとの違いがある?
オリーブオイルの原産国と言えば、イタリア、スペイン、トルコなどのほか、国産もありますよね。
さて、その原産国ごとに何がどう違うのか?味は?使い方は?などなどをご案内させて頂きます。
オリーブオイルの原産国は意外に沢山
実は、オリーブオイルの原産国は、ものすごい数になります。
上の写真、業界では有名なオリーブオイルの評価本、FLOS OLEIという本です。
最近は、評価本の評価よりも大事なことがあると思って、買っていないので少し古い本ですが、だいたい変わってないと思います。
下の写真は、オリーブオイルの原産国一覧です。
左側のページは、オリーブオイルの有名原産国名とその地域名で、右側は、その他の原産国名になります。そして右ページの左側がイタリア語表記で、右側が英語表記です。
となりますので、右ページの縦1行に書かれている国+左側のページに書かれている十カ国が、オリーブオイルの原産国数になります。
あまり知られていないオリーブオイルの原産国は、サウジアラビアとかアフガニスタン、パキスタン、インドなどもあるのですが、乾燥している地域なら、世界中どこでもオリーブオイルは作られていると言えそうですね。
原産国ごとに違うオリーブオイルの味
ここまで原産国が沢山あるのだったら、どこかに素晴らしく美味しく、お手頃な価格のオリーブオイルがありそうですが、実際出会うのは難しいと思います。
イタリア産でもそうですが、オリーブオイルの味は、その産地地域のお料理の味に合うように作られている筈です。
オリーブオイルの原産国で人気のあるイタリアでも、地域によっては、ものすごく苦いオリーブオイルとかあるんです。
でも、その味は、その地域の人達には大事な味。地元のお料理を美味しくする味です。
原産国ごとにオリーブオイルの価格も違う
この記事を書くにあたって色々調べて驚いたのが、オリーブオイルの価格差
イタリアでは、オリーブオイルの生産者が生活できる価格水準は、量産品のオリーブオイルでも1リットルあたり6ユーロと、2010年頃にイタリアのオリーブオイル生産者組合の人に聞いたことがあります。
現在はもっと高価なはずですし、農家さんの逸品物のエキストラバージンオリーブオイルは、倍以上の値段がします。
でも、下の記事にあるスペインの相場は。
記事に出てくるオリーブオイルは、量産品のことだと思います。それに記事の書き方は、オリーブの実の重量を基にしているので、ちょっと計算が必要ですが、エキストラバージンオリーブオイルの相場は、1リットル概ね4~5ユーロ。
イタリア産よりも3割程度安いようです。このように原産国によってオリーブオイルの価格差があります。
どの原産国のオリーブオイルが良いか?
エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実を搾っただけの生果汁。ジュースみたいな物です。
温度などの管理が悪いと、簡単に味が変わってしまいますので、物流がちゃんとした国のオリーブオイルであることが大事なのですが、それ以上に大事なのは味の種類だと思います。
先ほどお伝えした通り、オリーブオイルの産地を巡ると感じるのですが、オリーブオイルの味は、産地地域の食文化と関係が深いです。
イタリア産オリーブオイルが世界的に人気があるのは、きっと、「先にイタリア料理が世界中に広まった」からだと思います。
確かに原産国がスペイン産にも、イタリアのオリーブオイルに似た味のオリーブオイルがあるのですが、お料理に使ってみると、仕上がりの味が、何か違う。
また逆のことも言えると思いますので、オリーブオイルの原産国で探されるのなら、どの国のお料理がお好きかを目安に探されるのをお勧めいたします。
オリーブオイルの選び方は、こちらでもご紹介しております。
美味しいオリーブオイルの選び方。美味しくて安全で飲めるものは?
まとめ オリーブオイルの原産国と原産国ごとに何が違うか?
オリーブオイルの原産国は世界中にあります。また、同じ地域(例えば、同じヨーロッパ)でも、相場水準が違うので、イタリア産とスペイン産の場合、同じ価格でも同じ品質水準とは言えません。現地では、スペイン産はイタリア産に比べて3割程度オリーブオイルの相場が低いです。
オリーブオイルを原産国で選ばれる場合は、どの国のお料理がお好きかで選ばれるのをお勧めします。
オリーブオイルの味は、産地地域の食文化、味と関係がとても深いです。
ご参考になれば幸いです。