生ソーセージ(サルシッチャ)のパスタ

イタリアで食べていて、日本で再現できないお料理がいくつかあります。そのひとつが生ソーセージ(イタリア語でサルシッチャ)のパスタ。

サルシッチャは、イタリアのお肉屋さんなら普通に売られているのですが、日本では手に入りません。

百貨店の催事で買ったこともあるのですが、違ったんです。味、香り、食感、全て違う。特に肉の挽き方が全然違って、サルシッチャは粗挽きです。

上の写真が、そのサルシッチャを焼いた物なのですが、豚肉のミンチに香草類と練り込んで腸詰めにしています。かなり太くて大きいので1本で一人前になります。

そのサルシッチャで作るパスタは、絶品です。

先日、コストコで生ソーセージを見つけました。

太さは違いますが、手触りと言い、どことなく、サルシッチャの遠い親戚に見えたので、「やってみよう!」となった次第です。

焼いて食べで見たら、粗挽き加減はサルシッチャ。ただ、香草類が違うのか、味のアクセントがちょっと弱い気がしましたが、

 

サルシッチャのパスタは、極めて簡単。

生の状態で、上下に切れ目を入れて広げて、その切った面からフライパンで焼きます。

ある程度焼けたら、皮が外れやすくなるので、皮を取り除いてトマトを加えて煮込む。

これだけです。

サルシッチャ役の生ソーセージの味のアクセントが、少々足らないので、粗みじんのニンニクの量を増やして、更にイタリア産唐辛子を加えて、アーリオ。オーリオを作ります。

オリーブオイルに良い香りがついて、ニンニクもキツネ色になったので、主役の登場。

生ソーセージの切った面をフライパンに押しつけて焼き始めたのですが、ここで早速違いが、、

皮と肉が上手に分離しないんです。このコストコの生ソーセージは、サルシッチャの皮に比べて薄いので、お肉と一体化してしまいました。

この状態で、皮と肉を分類するのは不可能。でも、材料は、ちゃんとお肉の腸を使っていますし、見た感じ大丈夫そうだったので、調理続行。

お肉が、良い感じで小さな塊になっていますよね、これが、サルシッチャのパスタの入り口(笑)

トマトのホール缶をボールに移して、皮と芯を取り除いて、軽く潰してからフライパンへ投入。

香草不足を補うために、自分の商品の枝付きオレガノも追加で投入。このオレガノ香りが強いんです。

ここからは、強火で一気に水気を飛ばします。コトコト煮込んでいたら、食感が滑らかになってしまう。

トマト缶投入から約6分で、濃い、サルシッチャ風生ソーセージトマトソースのできあがり!

こういうガツン系のトマトソースには、大ぶりのショートパスタがあいます。本日はリガートニ

さらに、粗挽き黒コショウとパルメジャーノを摺り下ろしてできあがり!

 

美味しかったですよ。ただ、まだ香草不足な感じがしました。アーリオ オーリオの段階で、フェンネルシードを加えると、ひと味変わるかも知れないです。

ぜひ、お試しになってみて下さい。

ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。