オリーブオイルとラーメンは美味しいの?
私、イタリア料理は勉強しましたが、ラーメンは素人です。
それでも、オリーブオイルを仕事にしていますので、ラーメンをオリーブオイルを仕上げるお店に行くと、気が付くことがございますし、自分でもラーメンにオリーブオイルをよく使います、
ラーメンにもオリーブオイルの種類次第では、ラーメンの味は格段に上がると思います。
オリーブオイルとラーメンが美味しい理由
オリーブオイルの味というと、どのようなものを想像されますか?
苦かったり、辛かったり、青リンゴの味だったり色々だと思います。
イタリアにも実に多くの味のオリーブオイルがございます。
その中で、醤油や塩味をベースにしたラーメンにあいそうなオリーブオイルの味があるので、たぶんそれを使っているのだと思います。
人が美味しいと感じる成分は、アミノ酸や糖質のほか、脂質もございます。
この脂質の部分をエキストラバージンオリーブオイルに置き換えれば、美味しくなります。
それに、エキストラバージンオリーブオイルの脂質は、他の食物油と違い非加熱なので、あっさりしています。
あっさりしているけど、なんとなく脂質からの深みがあって、薫り高い麺類。
美味しさの仕組みは、仕上げにエキストラバージンオリーブオイルをたっぷり使ったパスタと同じです。
ラーメンにオリーブオイル、熱は大丈夫?
エキストラバージンオリーブオイルは、熱に弱いと聞かれたことがあると思います。
そのエキストラバージンオリーブオイルを、熱々のラーメンにかけて大丈夫か心配になりませんか?
エキストラバージンオリーブオイルの成分で、熱が加わると悪くなるのは「遊離脂肪酸」という成分で、これが増えると味が「油っぽく」なります。
でも、この遊離脂肪酸は、増えるのに時間がかかるので、ラーメンにかけて食べるくらいの時間でしたら、問題ありません。
同じ理由で、パスタを調理する場合も、フライパンで具材を炒めるのに使用するオリーブオイルもエキストラバージンオリーブオイルを使うことが出来ます。
ラーメンに美味しいオリーブオイルとは
さて、ラーメンにおいしいオリーブオイルですが、あっさりした味がお好きでしたら、量産品のオリーブオイルはお勧めできないです。
味もそうなのですが、輸送や保管で温度が上がって、味が油っぽくなっていることが多いんです。
量産品のオリーブオイル以外になると、ものすごい種類があります。
そこから選ぶのは大変そうですが、実は、産地から選べば、だいたい狙ったような味のオリーブオイルを買うことが出来ます。
ラーメンの味を邪魔しないで、おいしさを加えてくれるオリーブオイルは、オリーブの実が熟してから搾る、完熟タイプのエキストラバージンオリーブオイルだと思います。
そのようなオリーブオイルは、魚介類を食べる地域のオリーブオイルによく見られる味です。
その味のタイプから選ぶ方法は、詳しくはこちらでご案内しています。
空焼きしたナスを、エキストラバージンオリーブオイルに漬け込んでいます。
新鮮なエキストラバージンオリーブオイルなら、これだけ大量に漬けても全然油っぽく無いし、残ったオリーブオイルも使えます。
まとめ ラーメンが美味しくなるオリーブオイルの選び方
オリーブオイルでラーメンは美味しくなります。でも、量産品のオリーブオイルは、油っぽくなってしまっていることがあるので、あまりお勧めできません。
エキストラバージンオリーブオイルで、ラーメンとの相性が良いのは、味が強くない完熟タイプのエキストラバージンオリーブオイルです。
完熟タイプのエキストラバージンオリーブオイルは、北イタリアの海沿いが産地で、魚介向けのオリーブオイルによくあります。
ぜひ一度お試しになってみて下さい。