オリーブオイルを飲んで辛かったり、喉が痛くなった時の理由をご説明します

健康のためのオリーブオイル

辛いけど健康のためにエキストラバージンオリーブオイルを飲む

美容や健康、あるいはお通じのためにと、勇気を出してエキストラバージンオリーブオイルを飲んでみたら辛かった。こんなご経験はお有りですか。

「こんな辛いことやっても効果があるのかしら。」と思われたなら、ぜひご一読下さい。
エキストラバージンオリーブオイルの辛さの理由と、飲むとどんな効用があるか、もっと楽にオリーブオイルを飲む方法などをご紹介いたします。

エキストラバージンオリーブオイルを飲んで辛いと感じる成分

エキストラバージンオリーブオイルを飲んで辛く感じる成分、困ったものの正体はポリフェノールです。同じく苦みもポリフェノール由来です。ポリフェノールって健康に良い物質ですから、害は無いので安心して下さい。

慣れないうちは辛さから咳き込んだりしてしまいますが、徐々にオリーブオイルの辛味には慣れてきます。私はオリーブオイルの輸入を仕事にしているのですが、最初に試飲したときは咳き込んで大変な思いをしました。

搾りたてのオリーブオイル

それに、ポリフェノールは時間経過などによって減っていきますので、ある意味オリーブオイルの鮮度のバロメーターにもなります。それでも、もし「つらいのは嫌だな」と思われたなら、鮮度が良くても辛さ苦さが控えめなオリーブオイルを選んでしまえば良いのです。このあと、その方法も含めてご案内していきますね。

実は、オリーブオイルの辛み苦みの強さは、オリーブオイルの産地によって変わってきます。オリーブオイルの味は、日本の醤油と同じように、大昔から、その土地で採れる食材を美味しく食べるように工夫されてきました。

例えば、日本のお醤油の場合、関西のお水は昆布出汁で美味しいので、お醤油はそれにあわせて薄め。関東のお水には鰹出汁があうので、濃いめのお醤油。と聞いたことがあります。これと同じだと思います。

タコのカルパッチョとオリーブオイル

オリーブオイルも、味が繊細な魚介類を食べている地域のオリーブオイルはマイルドですが、肉料理が主体の食文化を持っている地域のオリーブオイルは、飲んでみると辛み苦みが強い場合が多いです。

イタリアならフィレンツェなどがあるトスカーナ州が、辛かったり苦かったりするオリーブオイルが多いです。フィレンツェには、猪肉のお料理もありますので、このくらい辛味がスパイシーなオリーブオイルが必要になります。このオリーブオイルを飲めば、さすがに辛さを感じると思います。

そのオリーブオイルの産地の調べ方ですが、オリーブオイルのラベルに書かれている住所で分かります。オリーブオイルのラベルを見て、()の中にアルファベット二文字で書かれているのは、県名の略称です。(FI)※フィレンツェ県の略称や(SI)※シエナ県の略称が出ていれば、かなりの確率で辛めのオリーブオイルになります。調べ方は、”イタリア FI”と検索すれば出てきます。

オリーブオイルのラベル

オリーブオイルのラベルです。(IM)とあるのは、北イタリアのインペリア県の略称。Webで簡単に調べられます。

イタリアでは、わざわざジュースに入れてオリーブオイルを飲んだりしない

イタリアでは、毎日の食卓にふんだんにエキストラバージンオリーブオイルを使用しているので、”わざわざジュースに入れて飲む必要が無い。”という事も確かなのですが、鮮度の良いエキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実の生搾りジュースのようなものです。そのまま飲むのが一番美味しいです。

「美味しいと言うけど、辛かったり苦かったりしないの?」と思われるかも知れませんが、魚介類用のオリーブオイルなら、かなり辛味苦味が少ないです。口にふくむと、かすかにナッツのような味がして、良い香りを感じつつ、スッと後味が抜けて、とても油とは思えない。もっと飲みたくなる!これが新鮮な魚介類向けのオリーブオイルです。

でも、この生搾りジュースのようなオリーブオイルが、日本では、輸入や物流過程で熱が上がってしまうことが多くて、本当に美味しいエキストラバージンオリーブオイルがとても少ないです。

催事などで、酸度が低く飲むオリーブオイルとして売られている高価なオリーブオイルも、イタリア現地で同じオリーブオイルをいただくと、もっと美味しいです。「もったいないなぁ」とよく思います。

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でも、無理も無いと思います。きっと数十人いるはずの、エキストラバージンオリーブオイルを運ぶ全ての方に、「エキストラバージンオリーブオイルは生鮮食品」ですよ。とお願いしてまわるのは不可能です。ですから、私は自分で飛行機を使って輸入して、直接お客様にお届けしています。

飲むオリーブオイルとは、どんなものかは、こちらで詳しくご案内しています。

飲んでも良いオリーブオイルと駄目なオリーブオイル

もし、飲んでも辛くない、オリーブの実の生搾りジュースのような、美味しいエキストラバージンオリーブオイルをお探しなら、私の品をお試しになりませんか。

オリーブオイルなどイタリア食材輸入の仕事は、2007年から営んでいますが、お店を含めて、直接お納めすることに拘っているので、問屋さんを経由しなければならない百貨店さんなどでは販売していません。

でも、私のお客様にはBVLGARIの直営レストランさんもいます。ちゃんと営んでおります(笑)

お試しいただきたいオリーブオイルは、産地が魚介類中心の食文化を持つ北イタリアのオリーブオイルで、辛味苦味が弱くマイルドな味のオリーブオイルです。

このオリーブオイルは、私が食の勉強のために住んでいる頃、北イタリアのとんでもない山の中で見つけた品です。200年間一度も化学肥料を使っていませんので飲むのには最適です。ローマ様式の橋も残る山奥の畑は、見るだけでも楽しんでいただけると思います。

以下に商品ページへのリンクを貼らせていただきました。

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辛いけどエキストラバージンオリーブオイルを飲むと、他にも良いことが

オリーブオイルを飲んだら得られる良いことに話を戻しましょう

エキストラバージンオリーブオイルを飲むと良いと言われているされている事に、辛いポリフェノールの他にも良いことがあります。主成分のオレイン酸の効能、悪玉コレステロールを減らして、善玉コレステロールを増やす事は、よく知られていると思います。

そのほか、オレイン酸は腸で吸収されにくいので太りにくいや、便秘の解消なども言われております。ただし、これは熱で変化していないオリーブオイルが前提条件になるらしいです。

そのほかにも冬場乾燥している時は、一口含むと喉が潤います。喉が痛いのに辛いエキストラバージンオリーブオイルを飲むの??と思われるかも知れませんが、オリーブオイルはハチミツなどと違い、流れにくいので潤いが長続きします。冬の喉の乾燥にお悩みの方は、ぜひお試しになってみてください。

オリーブオイルを飲んでみたら辛かった。その理由は、のまとめ

1.エキストラバージンオリーブオイルの辛み苦みはポリフェノール由来です。少々辛くてもできればガマンするか、辛味や苦味が少ないオリーブオイルを選ぶのをお勧めします。

2.オリーブオイルを飲むと、コレステロール値の改善のほか、お通じなどにも効果があると言われています。理由はエキストラバージンオリーブオイルの主成分は、オレイン酸だからです。それも天然のオレイン酸です。

3.鮮度の良いエクストラバージン(エクストラバージンオリーブオイル)は、オリーブの実の生搾りジュース。そのまま飲むのが一番美味しい。と個人的には思います。

4. エキストラバージンオリーブオイルにはには辛味苦味が少ないマイルドなオリーブオイルもあります。オリーブオイルの辛味苦味が苦手な方は、魚介類向けのオリーブオイルをお試しになってみてください

ただし、マイルドなオリーブオイルはとてもデリケート。鮮度が良いものをお選びください。エキストラバージンオリーブオイルは、鮮度が大事だと思います。

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。