イタリア訪問2014年 5月12日(月)シチリア島BARBUSCIA社 その2

2014-05-12 10.21.08

BARBUSCIA社は、カターニャから車で90分くらいにところにあるMirabellaという町にあります。
シチリア島は、車で何度か訪れていますが、この地は初めてです。

かなり山奥の小さな町です。
この地域の特産品は、Carciofi(カルチョーフィ、アーティチョークの事です)

イタリアでは、非常に一般的な食材ですが、日本ではまだまだ珍しい品です。
日本の食材に例えると、おそらく「タケノコ」

大きすぎると筋っぽくなりますので、小さめが私は好きです。

 

このアーティチョークですが、かなり面倒な野菜です。
皮が硬く、それをかなり剥かないと食べられるところに到達しません。

芯の部分が出てきたら、ナイフで面取り。
小さな柔らかいトゲのような物があるので、取り除きます。

この作業を素早く行わないと、アクで美味しくなくなります。
レストランで働いている頃、毎日数十個裁いていたのですが、頭の痛くなる作業でありました(笑)

※下の写真は、収穫後の畑です。1個ずつ大きさを確かめて収穫するのですが、この広さ

 

さて、私がここの商品を日本に入れたいと思った理由がいくつかあります。
上の写真が、そのアーティチョークですが、驚くのは大きさ

その直径は、約2~3cm!
小さい方が、柔らかくて美味しいのですが、これは手間がかかっている

強い情熱が無いと、これを商品にしようとは思いません。
瓶詰め一個つくるのに、とんでも無い時間がかかっています。

味は、なんと言いましょうか。柔らかいし、適度に歯ごたえもあり
「ほくっ」としているところもあり、プリプリしていて、、、

大量生産品の筋っぽい物とは別世界です。
最高の贅沢です。

文章の表現力が無くて、すみません、、、

 

もうひとつ、取り扱いを決めた理由
写真の右から2番目、社長のBarbusciaさんの「手」です。

彼は、CIBUSに来ていませんでした。
その間も、工房と畑で働いていた彼の手は傷だらけでした。

少し話してみると、寡黙で多くを語らず、少々頑固で、、

はい、職人さんです。

彼が自身で作っている品は、安心してお勧めできます。

※写真は、BARBUSCIA家のみなさんです。
一番左が娘さん、真ん中が奥様、一番右が娘さんの婚約者で営業責任者。家族経営です。

私が取り扱うのは、前出のカルチョーフィと、味付けしてあるカルチョーフィ。
それに、ドライトマトの瓶詰めに、シチリア特産パキーノ産チェリートマトの瓶詰め

そして、これもシチリア特産、ピスタチオのクリームです。

もう少しで、みな様へお届けできる予定です。

株式会社 il Bianco 加藤

ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。