有機(オーガニック)のオリーブオイルはどんなものかご説明します。

有機栽培エキストラバージンオリーブオイル

そもそも有機(オーガニック)のオリーブオイルとは

有機栽培とは化学的なものを一切使用しないこと。
牛糞などの有機肥料を使うだけのことではありません。

オリーブオイルも含めて、有機(オーガニック)の食品は作り手側に手間とコストがかかります。
手間の部分については、とてもアナログです。話のネタにしてください。

 


 

有機(オーガニック)のオリーブオイルは手間がかかる

手間がかかると言っても、オリーブオイル生産に関わる収穫や搾油方法は、ほかのオリーブ農園と一緒です。
温度が上がらないようにコールドプレス(低温圧搾法)で丁寧に搾油します。

大変なのはそのほかの仕事。有機認証を取るためには薬剤関係は使用できないのですが、それは倉庫などの保管場所まで含めます。そのためネズミやゴキブリ対策も非薬剤。ネズミ用の毒エサでも使うとアウトなのです。

訪問したオーガニックパスタメーカーで見つけたイタリア版ゴキブリホイホイ
訪問したオーガニックパスタメーカーで見つけたイタリア版ゴキブリホイホイ

 

ゴキブリホイホイやネズミ取り(エサは普通の食品)を小まめに取り替えて戦います(苦笑)

訪問したオーガニックパスタメーカーで見つけたねずみ取り
オーガニックパスタメーカーで見つけたねずみ取り

 


 

ブルーナ家は、家庭菜園もオーガニック

hinatanoで扱っている有機栽培エキストラバージンオリーブオイルの生産者ブルーナ家は、オリーブ農園のあちこちに自分たち用の野菜畑を持っています。トマトにズッキーニ、色々なものを栽培しているのですが、もちろん有機栽培。化学肥料や殺虫剤などがオリーブ農園に飛んでしまったら200年続いてる有機栽培農園が台無しになりますからね。

 


 

有機(オーガニック)のオリーブオイルはお金もかかる

有機(オーガニック)のオリーブオイルとして販売する場合は、日本でもイタリアでも検査機関の認証が必要です。
オリーブ農園の場合は、土壌などの検査に検査員に来てもらうことになるのですが、その出張費含めて全部申請する農家が負担します。

有機栽培エキストラバージンオリーブオイルの畑

出張費とは交通費や宿泊費など全部です。このほか検査に関わる実費含めてブルーナ家では毎年数十万円かかっているそうです。具体的な金額は、聞いているのですが、、、例えると、中古の乗用軽自動車1台分くらいです。

ブルーナ家は、自社農園の近隣にあるオリーブ農家の木も面倒を見ています。
同じ方法で栽培していますので実際は有機栽培ですが、小さな農家が多くて認証費用が払えないらしく、有機栽培エキストラバージンオリーブオイルとしては出荷できません。
小さな農家は、有機栽培ができないのは日本も同じみたいですね。

 


 

マイルドで美味しいオリーブオイル

オーガニックのオリーブオイルとは?のまとめ

1.有機栽培とは、有機肥料を使うだけでは無くて化学的なものを一切使用しないこと。その範囲は保管場所まで含まれる

2.有機栽培エキストラバージンオリーブオイルは、手間と費用がかかる。

3.オリーブオイルに関する工程は、オーガニックも非オーガニックも同じ。コールドプレス(低温圧搾法)で丁寧に作ります

 

有機栽培って特別なものと思われがちですが、よく考えると大昔はみんな有機栽培だったのですよね。

hinatano 加藤 昭広

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。