たくさんあるオリーブオイルの種類から選ぶ方法
大きめの店や輸入食材店に行くと、棚いっぱいにオリーブオイルがあります。どれを選んで良いか悩みどころです。
さて、この中から、できるだけ外さないように選ぶ手順をご紹介します。
最初に候補から外すオリーブオイルの種類は、透明ボトルと安すぎる品
エキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)に詳しい店員の方がいれば、選び方や好みになりそうな味の種類などを相談するのが良いと思いますが、自力で探す場合の簡単な目利きをご紹介します。
まず購入候補から外すオリーブオイルの種類は 透明ボトルと極端に安いオリーブオイルになります。
透明なボトルのオリーブオイルは、未開封でも酸化している可能性がありますので購入候補から外します。
参考記事です
光がオリーブオイルを酸化、劣化させる理由
次に値段です。産地の種類がイタリアなら、定価が1リットルあたり3,000円を下回っているオリーブオイルは避けます。
この水準以下だとイタリアのオリーブオイル生産者は生活ができません。つまり本当はあり得ない価格なので、何かがあると疑います。※瓶の種類によって単価が変わります。大きな瓶ほどオリーブオイルの容量単価が下がるので、250mlの瓶だったら1,200円以下くらいです。
「その何か」とは、このあたりのことです。
・イタリア産以外のエキストラバージンオリーブオイルが混ざっている
・一応エキストラバージンオリーブオイルだけど、前年の売れ残りが混ざっている
・オリーブオイルだけど、エキストラバージンオリーブオイルの基準酸度0.8%を上回っている
参考記事です
定価で1リットル3,000円以下の品を、本物のエキストラバージンオリーブオイルとしてお勧めしない理由
瓶の種類で250mlボトルのオリーブオイルは、イタリアの小売店で、ほぼ見かけません。
瓶の種類で、イタリアの一般的な小売店では250mlボトルは、見かけません。
使用量がとても多いので、高級なオリーブオイルでも500ml入りが多いです。一般的なサイズは750ml以上。3リットル瓶などというものもあり、私はそれを使っていました。
日本に入ってきているオリーブオイルで250mlボトルは特注品。そのため容量単価が高くなってしまうのです。
味の種類は、慣れればオリーブオイルのボトルから読み取れます。
オリーブオイルの味の種類も、イタリア産ならボトルから読み取る方法があります。
それは、オリーブオイル生産者の住所から、産地が海の近くか山の中かを読み取ります。
イタリアの住所には、(CT)とか(FI)とかカッコ書きの県のマークがあります。
オリーブオイルは、地域の食文化と密接な関係があります。
産地地域の食材を、魚介や肉類など種類ごとに美味しく食べられるよう長年かけてオリーブオイルの味を作ってきました。海沿いのオリーブオイルは、魚介類にあうようにマイルドに、山の中は強めの味。こんな具合です。
オリーブオイルの味の種類に関連しも、私はイタリア産のオリーブオイルが馴染みやすいと思います。
オリーブオイルの味は産地地域の食材・食文化との関係が強いとご案内しました。
今日本に伝わっているオリーブオイルを使用したお料理は、イタリア料理がほとんどです。
ボンゴレ、カプレーゼに、ジェノベーゼ、蒸し魚のアクアパッツァなどなど。
これらのお料理には、やはりイタリア産のオリーブオイルが好相性です。
でも、店頭で購入候補になっているオリーブオイルの種類が「怪しいイタリア産」か「スペイン産」「ギリシャ産」でしたら、私はスペイン産を試してみるかも知れません。スペイン産は、辛め強めの品が多いと記憶していますので、トスカーナ州のオリーブオイルの代用品になるかも知れないです。
実は一度スペイン産のオリーブオイルを試したことがあるのですが、味に何かが足りなかったです。
このあたりは、オリーブオイルだけで食することのあるイタリアの食文化とスペイン食文化の違いかも知れません。
スペイン料理は、専門店に通った程度の経験ですが、エキストラバージンオリーブオイルをかけたカルパッチョのようなお料理は無かったので、そう思いました。
まとめ エクストラバージンオリーブオイルの種類と選び方 小売店編
購入を避けた方が良いオリーブオイルの種類は、
1.透明なボトルに入っている
2.極端に安い品 イタリア産なら1リットルあたり3,000円以下、250mlだったら1,200円以下くらい
産地の種類ですが、私はイタリア料理がお好きでしたら、イタリア産のオリーブオイルをおすすめいたします。
あるいは、産地の料理をイメージして(例えばスペインならパエリアとか)好きな順で優先順位を付けてお試しになってみてください。お料理とオリーブオイルの種類は、とても関係が深いです。