簡単なパスタほど美味しい
一番簡単な茹でただけのパスタ。
これは、イタリアでは、レストランの賄いでよく出てきます。私もよく作りました。美味しくするには、ちょっとしたコツがあります。
パスタを美味しく茹でるには、「塩加減は、お湯の量に対して1%以上」と言うことは最近よく知られるようになりましたけど、以外に言われてないのが「茹で方」。この茹で方一つで、パスタの美味しさが全然違ってきますよ。
簡単なパスタを作るコツ
茹でる時に使うお塩は、できればイタリアの粗塩がお勧めです。1kg500円くらいのもので十分です。
そして、茹でただけのパスタを美味しくする簡単なコツの一つ目は、茹で方です。
パスタは、パスタを作る職人さんが、茹でている間にパスタが、お鍋の中を縦にぐるぐる泳ぐことを想定して作っています。ですので、できるだけ縦長のお鍋の方が美味しく茹で上がります。
そして、二つ目のコツは、あまりかき混ぜないこと
「え、くっ付いちゃうのでは?」と、お思いかも知れませんが、パスタはお湯に入れてから3分目くらいから、パスタ表面のデンプン質が溶け始めます。そして、この時が一番くっ付きやすい瞬間です。この時に1分間だけ、ちょこちょこかき混ぜて、パスタがお湯の対流で動き出したら、茹で上がりまで放置しておきます。
放置しておく理由は、パスタの表面に溶けたデンプン質と、お湯に含まれる塩分で作られる、「パスタ表面の美味しい層」を削ぎ落とさないためです。ここがパスタの一番美味しいところ
そして、美味しい層効率良く作るには、パスタがお鍋の中で動くスピードも重要になってきます。できるだけ強い火で茹でるのをお勧めします。これはスパゲティーのようなロングパスタもペンネのようなショートパスタでも同じです。
「そんなことをしたら、吹きこぼれるのでは?」と思われるかも知れませんが、正規の手順や材料で作られたパスタだったら吹きこぼれません
簡単に分かるパスタの質
パスタは、本来セモリナ粉で作られます。セモリナ粉は粗挽きの小麦粉と私は解釈しております。
そのセモリナ粉で作られたパスタから出る泡は、泡自体が荒いので、吹きこぼれません。
お蕎麦やうどんを茹でた時には、細かい泡が増えて、それが蓋になって吹きこぼれますよね。その現象が起きないのです。
簡単だからパスタの違いが美味しさに
この「吹きこぼれてしまうパスタ」実は結構売られていますよね。
なんで吹きこぼれてしまう材料でパスタを作るか、確かな理由は分からないのですが、きっとコストかなと思っています。粗挽きの粉でパスタを作るのには、練りの作業とかが大変です。でも、ちゃんとセモリナ粉で作られたパスタなら、ゆで上げた後のコシも全然違います。
そのセモリナ粉の質の他、乾燥時間や使用する水など、美味しいパスタ製品には、様々な条件があります。商品ページになってしまうので、申し訳ないのですが、よろしければ下の写真をクリックしてみてください。
素材と製法に目一杯こだわったパスタです。このパスタは欧州のミシュランガイドで星を獲得したシェフが愛用しています。
さて、パスタの茹で方にお話しを戻します。茹で上がり直前に味見をしてみて塩味が足りなければ、塩を足します。塩辛すぎた場合は、対処法があります。よろしければ、以下の記事ご参考になさってみてください。
こうしてゆであげたパスタ。仕上げはやっぱり美味しいオリーブオイル
このオリーブオイルには、拘っていただきたいと切に思います。オリーブオイルが美味しくなかったら美味しさが台無しになってしまいます。
「油をかけるのは、ちょっと」などとおっしゃらないでください。
本当に美味しいオリーブオイルは、オリーブの果汁。飲んでも美味しいくらいです。
口に含むと、フワッと美味しい香りが広がって、多少の辛みや苦みがありつつ、美味しさだけ口の中に残り、スッと流れていきます。
口の中に油っぽさが残るようなことはありません。
それに、鮮度が良いオリーブオイルなら、血糖値が上がりにくいので結果的に太りにくい。オイル無しの和風パスタよりも良いですよ。と言うお医者さんが書いた記事を見つけましたので、以下にその先生の記事のURLを添付させていただきます。
オリーブオイルについて、とっても詳しいお医者さんが書いた記事です。
「結局、オリーブオイルが最強の油である理由」
上の記事を書いた方が、オリーブオイルが血糖値によい影響を与えることを書いた記事です。
「オリーブオイルはやせる――糖質と一緒にとるだけで血糖値を抑えられる」
まとめ 美味しいパスタの一番簡単な作り方
パスタは茹で方で、美味しさが全然変わってきます。大事なのは「手でかき混ぜすぎない」こと。茹でている間はできるだけ強い火にして、放置しておくのが良いのですが、それで、もし吹きこぼれるようなら、本物の材料と手順で作られたパスタでは無いと思います。本物のパスタは吹きこぼれません。
仕上げは、やっぱり美味しいオリーブオイル。一番下は、私の商品。200年前から有機栽培を続けられているイタリアでも、かなり珍しい畑の美味しいオリーブオイルです。それを温度管理して運んでいるので飲めちゃいます。ぜひご覧ください!