本物のオリーブオイル生産者とは
本物のオリーブオイルは、まず手に入らない。こういう記事が良く出ています。
しかし、本物はあります。
見分けるのに大事なのは作り手。
職人さんや、彼らの会社を目利きすることが大事です。
イタリア人でも本物のオリーブオイルを使っているとは限らない
意外かも知れませんが、イタリアの小売店でも色々な偽物オリーブオイルが出回っています。
彼らも結構怪しいものを掴まされています。さすがにエクストラバージンオリーブオイルの味を、イタリア人はよく知っているので変な混ぜ物してあるオリーブオイルには騙されませんが、
一番多いのは産地偽装。ラベルにイタリア産100%と書いてあっても化学的な検査をしたら違った。という話はイタリアにも沢山あります。以前ご紹介したDOPとかIGPなどという産地保証する制度は、産地偽装が酷かったから出来た制度です。産地偽装のオリーブオイルは、前回ご紹介したブレンダーが生産者の品に多いですね。
でも、本物のオリーブオイルは、確実に存在するのです。産地の人達は手に入れて食べています。
hinatanoでご紹介しているブルーナ家は、10年近く取引を続けている信頼できる数社のうちの1社です。
最初の訪問では、ヴィンセンツォさんから冬の畑を教えていただきました。
ブルーナ家側も私を目利きしましたみたいです。
最初の訪問は2007年です。
着いたら、挨拶もそこそこで、ひたすら山の畑を歩きました。いろいろ見せてもらい、教えてもらいました。
4時間ほど歩いたのですが、商談は最後の10分だけ。取引がOKになったのは、私が値引きとか、お金の話を一切しなかったのが理由らしいです。おかげで次のアポイントへは3時間遅刻しました(笑)
あとから聞いた話ですが、ブルーナ家は買いに来たお客さんを断ることが結構あるようです。
2回目は夏の畑はどうあるべきか
良い生産者を見分ける方法
結局は人だと思います。
小さな事を積み重ねて、お客様に本物のオリーブオイル生産者としてご紹介できる人かを見ます。
・そもそも何でオリーブオイルの生産者を営んでいるか、
・ちゃんと自分の木や畑の事を知っているか、
・過度に利益追求をしていないか、
・整理整頓の具合や木の手入れの状態を見て、ちゃんと仕事をしている人か、
・働いている人達が、自社の商品に自信があって詳しく知っているか、
等々です。
3回目は搾油の時期。足だけ写っているのがヴィンセンツォさん。搾油の様子撮りに行かねば
ブルーナ家のことは、hinatanoのサイトに細かく書いてありますので、ご覧いただけますと幸いです。
一方、怪しいオリーブオイル生産者というのは真逆
たくさん会ったことがあります。怪しい生産者。色々なパターンがあり、話せば長くなってしまうので細かい事は別の機会にさせていただきますが、どれだけ取り繕っても畑に行けば分かります。分かるようになるために畑をたくさん回りました。
まとめ 本物のオリーブオイルをつくり続ける生産者のまとめ
畑や職人さんの仕事ぶりを見ることがとても大切です。
あとは、みなさんに私自身がご信頼いただけるかどうかですね。
本物のオリーブオイルを探されている方々に、なんとかお届けできないかと願っております。
本物は、健康に良くて美味しいです。