おすすめしたいオリーブオイルの美味しさ
おすすめのオリーブオイルを美味しさでは無くて、鮮度を視点に前回ご案内しました。
お知りになりたい事から外れてしまったかも知れませんが、オリーブオイルを鮮度と鮮度を大事にするお店で買うことをおすすめした理由は、どんなに受賞歴が多くて美味しいオリーブオイルでも、管理が悪くて、鮮度が落ちて劣化してしまえば味も悪くなるし、体にも悪いからでした。
では、美味しさは大事では無いかというと決してそんなことはありません。
どのようなタイプのエキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)でも、鮮度が良ければ、それぞれ個性的な美味しさを感じることができます。
美味しさは安心でもある。おすすめのオリーブオイル
偽物が多いと言われているオリーブオイルですが、ちゃんと基準通りに作られたオリーブオイルで、大事に運ばれ管理している鮮度の良いオリーブオイルなら確実に美味しい味がします。
オリーブオイルの味で、例え本物でも困る味が苦みと辛味になりますが、これにはちゃんとした対処法がありますので、このあとご案内します。
おすすめできる鮮度の良いオリーブオイルは、美味しいのと同時に安心できるオリーブオイルになるのですが、それを分かりやすく理解するために、少し逆に考えてみます。
オリーブオイルで、偽物あるいは劣化していると思われるあってはいけない味。
美味しく無くておすすめできないオリーブオイルとは、こんな味がします。
1.ひとくち口にふくんだら油っぽい
2.味が全くしない
3.変な味や臭いがする
4.食べた後、胸焼けしたり気分が悪くなる。
1.に関しては、本物のエキストラバージンオリーブオイルでも熱が上がってしまうと、このように油っぽく味が変化してしまいます。2.は、収穫時にオリーブの実が熟しすぎていたか、あるいは熟しすぎギリギリ基準内だとしても、時間経過と共に味がしなくなってしまったグレーゾーンのオリーブオイルです。
3と4については論外。明らかにエキストラバージンオリーブオイルでは無いです。このようなオリーブオイルは、加熱調理に使用すると体にまとわりつくようなベトベト感すら感じることがあります。
本物のエキストラバージンオリーブオイルだけど苦すぎて困ったとき
オリーブオイルの味で、驚かれるのが辛味や苦味だと思います。
激しく苦いオリーブオイルを食べたら、何か体に悪いものでも食べたのか、偽物オリーブオイルなのかと不安になられると思います。特に苦味に関しては、オリーブの収穫搾油の年度ごとに大幅に違う場合があります。
オリーブオイルの辛味や苦味はポリフェノール由来で健康に良いものです。
このポリフェノールは時間経過と共に減っていきますので、辛味苦味も時間経過と共に減ります。
関連記事:手に入れたオリーブオイルが苦い場合、どのように対処すれば良いかご紹介します
美味しいおすすめのオリーブオイルの管理法
開封してあと、辛すぎたり苦すぎたりするのが分かったオリーブオイル。
時間経過でまろやかになるとは言っても、一度開封したオリーブオイルは酸化してしまうと思われるかも知れませんが、オリーブオイルは酸素には極めて強い食物油です。
ましてや辛味や苦味が強いのは、抗酸化物質が多い高ポリフェノールのオリーブオイルということですから、開封してもしっかり栓をしておけば数ヶ月はもちます。
確かに、開封したまま放置していたオリーブオイルの栓を開けてみたら酸化臭がするときがあります。
でも、このようなケースは、ほとんどの場合ふた周辺に付着したオリーブオイルが酸化しているだけです。ペーパータオルなどできれいに拭き取れば酸化臭は消えます。
次に気になるのはオリーブオイルの保管温度だと思いますが、夏場でも流しの下などで大丈夫です。結構デリケートでポリフェノールが低いオリーブオイルだとしても、30℃ちょっとの環境なら、2ヶ月弱くらい置いておいてもオリーブオイルの基準内に劣化が収まります。
オリーブオイルが輸送中に温度で劣化することもあるのですが、もっと高温になります。
残念ですけど庫内温度が60℃に達する可能性があるコンテナで、輸入されているオリーブオイルがたくさんあります。
オリーブオイルが、温度や酸素以上に苦手なのは光です。
透明ボトルに入れて直射日光に当たっていれば、開封しなくても数ヶ月後には酸化臭の固まりになってしまいます。
まとめ おすすめしたオリーブオイルの美味しさは?
オリーブオイルは鮮度さえ良ければ、それぞれ個性的な味が楽しめるし健康にも良いです。
買ったオリーブオイルが、例え辛すぎたり苦すぎたりしても、それらの味はある意味高品質のオリーブオイルとも言えます。それに辛味苦味は、ちゃんと対処法があるのでご安心ください。
それよりも、気をつけなければならないのは、油っぽかったり、味がしなかったり、変な味や臭いがしたり、食べたら胸焼けがしたりするオリーブオイル。それらは劣化しているか、何かが混ざっている為に起きている味でエキストラバージンオリーブオイルとは言えない代物です。
先日、とある店舗で、オリーブの搾りかすから溶剤を使用して搾った2番搾りのオリーブオイルの用途に「生使い、サラダにどうぞ」と書かれているのを見ました。知らない方があれをサラダで食べたら、きっとオリーブオイルが嫌いになってしまうと思いました。