飲むオリーブオイルとは
健康のためにエキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)を飲もうと思って探してみても、どのオリーブオイルが良いかよく分からない。飲むオリーブオイルを探して検索したら、サイトによっては有名な量産品のオリーブオイルを飲むオリーブオイルとして紹介しているところもあるし。
それにオリーブオイルを飲んだ体験談を読んだら、「美味しくなかった」や「つらい」「スプーン一杯だけ我慢して」という話があったり、美味しいという体験談があったりでよく分からない。
飲むオリーブオイルがよく分からなくなったら、ぜひご一読ください。
飲めるオリーブオイルは正しく無くて、飲めて当たり前
飲むオリーブオイルとは、何か特別のようなオリーブオイルに思われるかも知れません。
でも、この「飲むオリーブオイル」や「飲めるオリーブオイル」というのは表現として正しくないと思います。
なぜなら、エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実の生搾りジュース。飲めて当たり前です。
私は仕事柄、イタリア各地のオリーブオイルを現地をめぐりながら飲みます。オリーブオイルを飲むと、ポリフェノール由来の辛味苦味を感じることがありますが、よく体験談で出ている「気分が悪くなった」のようなことにはなりません。
オリーブオイル工房を訪問したときは、たくさん飲みます。
オリーブオイル工房へ行った際には、いつもオリーブオイルは飲んで味見します。オリーブオイルの鑑定士が使うようなブルーのグラスなどでは無く、普通に紙コップやプラスチックのコップで、生産者自慢のオリーブオイルを飲んで味見します。
1回に飲むオリーブオイルの量は、一品につき多いときは大さじ2から3杯分の分量を10杯以上
あまり飲み過ぎるとオリーブオイルは、お通じが良くなりすぎて大変なことになるのですが、仕事ですので飲みます。
※注:お腹を壊すわけではありません。あくまでもお通じです。
それでも「不味い」や「気持ち悪い」経験はありません。
体験談で出ているような味のするオリーブオイルは、偽物か劣化したオリーブオイルだと思います。
参考記事:便秘改善にエキストラバージンオリーブオイルをお勧めする理由と体験談をお話しします。
飲んでみたオリーブオイルが美味しく無かった理由
偽物のオリーブオイルを飲んだら、それは美味しくありません。
なぜなら、オリーブオイルに混ぜ物をしている場合もありますし、品質基準がオリーブオイル(エキストラバージンオリーブオイル)の条件を満たしていないこともあります。
日本にはエキストラバージンオリーブオイルの法的な基準が無いので、例え世界的基準ではエキストラバージンオリーブオイルとは言えないものでも、勝手にエキストラバージンオリーブオイルを名乗っても法律違反にはなりません。
オリーブオイルは、光や熱からの管理が必要です。
温度管理が必要無いサラダ油などと一緒に、真夏のトラックに載せて運ぶような扱いをしてしまったら、傷んでしまいます。ですからサラダ油と一緒に扱っているような大型量販店や、温度管理した物流を行っていない大きな通販で手に入れたオリーブオイルが、美味しく無いのは、残念ながらあり得る話だと思います。
参考記事:
定価で1リットル3,000円以下の品を、本物のエキストラバージンオリーブオイルとしてお勧めしない理由
本物のエキストラバージンオリーブオイルが偽物になってしまう理由
まとめ 飲むとおいしいオリーブオイルの条件とは
エキストラバージンオリーブオイルはオリーブの実の生搾りジュースです。ポリフェノール由来の辛味苦味はあるものの、飲んで気持ち悪くなるような味はしません。もし、そのような経験がお有りでしたら、残念ながら飲まれたオリーブオイルは、本物のエキストラバージンオリーブオイルでは無かったと思います。