オリーブオイルはやせる食物油?
エキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)は、太りにくい要素がいくつかあります。
加えて、やせる効果もある珍しい食物油となりそうです。
簡単に、でも詳しくご案内します。
オリーブオイルに食物油を替えるとやせると考えられる要因
オリーブオイルを使ったらやせるというのは、こんな要因からみたいです。
やせる要因その1.オリーブオイルの主成分がオレイン酸
オレイン酸は、消化吸収されにくい脂肪酸です。
例えば、オリーブオイルの効能として知られている便秘解消の場合、オレイン酸が主成分のため胃で消化されずに腸まで届き、腸を刺激したり滑らかにするから効果があると言われています。
やせる要因その2.ポリフェノールの効能
オリーブオイルに含まれるポリフェノールのうち、オリーブにしか存在しないオレウロペインと言われるものは、体内でアドレナリンを活性化させて新陳代謝を活性化させてやせる効果があると言われています。
三つ目のやせる要因としてオリーブオイルの遊離脂肪酸の酸度(日本では酸価と言います)0.8%というのも考えられますが、実は遊離脂肪酸の酸度が低い食物油はほかにもあります。
ただし、エキストラバージンオリーブオイルは、搾っただけで0.8%の酸度ですが、ほかの食物油(ピュアオリーブオイル含む)などは、精製して酸度を下げています。
精製とはどのようなものかと申しますと、ピュアオリーブオイルの場合は、酸度を下げるために水酸化ナトリウムを使用します。あるいは不純物を取り除くときには高温の蒸気を使用したりします。
いかがでしょう、酸度が低くても体に良い感じはしないですよね。
それに、どんな油脂類も熱が加わると吸収率が上がると聞いたことがあります。
ですから熱を加えずに搾るエキストラバージンオリーブオイルは太らないと。
今、熱と吸収率の具体的な根拠を探しています。分かったら改めてご報告させていただきます。
ピュアオリーブオイルではやせる効果が少ないと思われる理由
オリーブオイルがやせると言ってもピュアオリーブオイルだと少し様子が違うようです。
ほかの食物油よりやせるというレポートを見たことがあるのですが、エキストラバージンオリーブオイルに比べると効果が低いです。
違いは精製過程でやせるのに有効なポリフェノールなどが全部無くなってしまうからです。
ですから、もしオリーブオイルダイエットをされる場合も、エキストラバージンオリーブオイルをおすすめします。
オリーブオイルも保管条件次第でやせる食物油で無くなります。
オリーブオイルにも入っている遊離脂肪酸とは、体内に入るとエネルギーになりますが、消費されないと中性脂肪になり体についてしまいます。この遊離脂肪酸は、オリーブオイルの保管温度で増えてしまうことが分かっています。つまり管理が悪いとやせる食物油から、ただの食物油になってしまうということです。
もうひとつ、光もオリーブオイルを変化させます。
光はオリーブオイルの色の基になっている葉緑素を分解させて(光合成)酸化物を出します。この酸化物からオリーブオイルを守ろうとして、やせる効果があるポリフェノールが使われてしまいます。
オリーブオイルが劣化する条件と内容をご案内した記事です。ご参考になれば幸いです。
- オリーブオイルが熱によって劣化する内容をご説明します。遊離脂肪酸編
- オリーブオイルが熱によって劣化する内容をご説明します。ピロフェオフィチンa編
- 光がエキストラバージンオリーブオイルをどのように劣化させるかご説明します。
まとめ オリーブオイルに食物油を替えるとやせる要因
オリーブオイルの成分は、消化吸収率が悪いオレイン酸が主成分ということと、オレウロペインという新陳代謝を活性化させるポリフェノールの効能からやせる食物油とも言えるかも知れません。
でも、オリーブオイルを温度や光からしっかり守ってあげないと、遊離脂肪酸が増えたりポリフェノールが減ってしまったりします。エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実の生搾りジュースです。鮮度が大事。だと思います。