オリーブオイルのポリフェノールについて、含有量の多い品の探し方など

サラッとしていて美味しいオリーブオイル

オリーブオイルのポリフェノールは、味そのもの

 

エキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)のポリフェノールは、味覚で感じることができます。

オリーブオイルの苦み辛みがポリフェノールになります。
実はオリーブオイルの産地や品種、鮮度などによってポリフェノールの含有量が違ってきます。

 


 

ポリフェノールが多いオリーブオイルを探すのは、意外に簡単

 

オリーブオイルのポリフェノールは辛み苦みになります。
つまり辛み苦みが多いオリーブオイルが、ポリフェノールの含有量が多いオリーブオイルになります。
辛み苦みの多い高ポリフェノールタイプのオリーブオイルは、ストロングタイプと言われます。

鮮度の良いエクストラバージンは、オリーブの実の生搾りジュース

このようなオリーブオイルは、産地を手がかりに探すことができます。
産地は、比較的肉食文化が中心の内陸部の場合が多いです。

イタリアの場合、料理の味付けはオリーブオイル(北部はバター)、塩、ハーブが中心です。
歴史的に胡椒はイタリアでは輸出品でしたので、肉の臭み消しや味付けには、オリーブオイルの味やハーブで行っておりました。

このような食文化は、主に内陸部。とくにフィレンツェやシエナのあるトスカーナ州や、ペルージャのあるウンブリア州などが有名です。これらの州の品か、あるいは他州でも内陸部が産地の品でしたら、高ポリフェノールタイプのオリーブオイルの可能性が高いです。

以前の記事です。オリーブオイルの選び方、通販で買うときに味を知る方法について

 


 

ポリフェノールを増やしてオリーブオイルの価値を高める

 

オリーブオイルのポリフェノールの含有量に関しては、オリーブオイル生産者も気にしています。

特に最近イタリアでは、オリーブの収穫時期を前倒しにして、ポリフェノールの含有量を増やそうとしているオリーブオイル生産者が増えています。オリーブオイル市場には、イタリアのライバルが増えてきておりますので、ポリフェノールの含有量を増やしてオリーブオイル自体の商品価値を高めようと考えています。

 


 

オリーブオイルのポリフェノールは、時間経過でも減少するので鮮度も大事

 

オリーブオイルのポリフェノールは、時間経過と共に減少していきます。
加えて熱や光からの劣化してもオリーブオイルのポリフェノールは減少していきます。

ポリフェノールはご存じの通り抗酸化物質ですので、オリーブオイルを劣化から守るためにポリフェノールが使われます。

鮮度の良い良質なエキストラバージンオリーブオイルはサラサラ

しかし、見方を変えれば、鮮度が悪かったり劣化してしまったオリーブオイルは、ポリフェノールが減ってしまっていることになります。個人的には、鮮度が良けれ沿岸地域で魚介類中心の食文化を持つ産地のマイルドでフルーティーなオリーブオイルでも十分ポリフェノールは摂れると思っています。

エキストラバージンオリーブオイルはオリーブの実の生搾りジュース、鮮度が良いものが体にも良くて美味しいです。

 

オリーブオイルが劣化する条件と内容をご案内した記事です。ご参考になれば幸いです。

オリーブオイルが熱によって劣化する内容をご説明します。遊離脂肪酸編
オリーブオイルが熱によって劣化する内容をご説明します。ピロフェオフィチンa編
光がエキストラバージンオリーブオイルをどのように劣化させるかご説明します。

 


 

オリーブオイルのポリフェノールについてのまとめ

1.オリーブオイルのポリフェノールは、辛み苦みで感じることができます。
辛み苦みが強いストロングタイプのオリーブオイルが高ポリフェノールになるのですが、そのような品は肉食文化が中心の内陸部が産地のオリーブオイルに多く存在します。

2.オリーブオイルのポリフェノールは、時間経過で減少します。
また光や熱からオリーブオイルが劣化してもポリフェノールが減ってしまいます。鮮度が良いオリーブオイルを探すのがとても大事だと思います。

オリーブオイルの良い鮮度とされる目安は、賞味期限が最低残り半年以上でかつ、温度管理などされて輸送や保管されたのもだと思います。そのように大切に運ばれてきた品かは、オリーブオイル輸入者の仕事の姿勢に表れます。良い輸入者かはオリーブオイル専門店だったら知っていると思います。

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。