輸入者の目線で良いオリーブオイルとは何かをご案内します。

鮮度の良い良質なエキストラバージンオリーブオイルはサラサラ

時折見かける良いオリーブオイル

 

私はイタリアのエキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)や食材を輸入しています。
そんな私でも時折、「お、これは」と思う品を目にします。
どのような品かと、一般的なオリーブオイルの選び方含めてご案内します。

 


 

良いオリーブオイルかを判断するポイント

 

オリーブオイルの選び方の手順でご案内します。

まず価格について
良いオリーブオイルとは、もちろん本物のエキストラバージンオリーブオイル。
イタリア産の場合、定価で1リットル3,000円以下の品は、エキストラバージンオリーブオイルでは無いかも知れないので外します。その価格だとイタリアの生産者が生活できないのです。

日本にはエキストラバージンオリーブオイル表記の法的な基準が無いからか、価格の整合性が取れない品が多々あります。十分美味しい品なので「エキストラ」を付けずに「オリーブオイル」として売れば良いのにと思うことが多いです。

オリーブオイルのティスティング

次に扱われ方について
オリーブオイルは扱われ方が大事です。
オリーブオイルは、オリーブの実の生搾りジュース。ワインほどではありませんが、それなりに温度管理などが必要です。これがちゃんとしていないと、生産元でどれだけ美味しくても、手元に届くときには別物になってしまいます

でも残念ながら、オリーブオイルを温度管理していないで輸入している方が多いのも実情です。
そのような品は、やはり微妙に油っぽさを感じたりします。私のように小さな輸入者は、こだわっている方も多いのですが、なかなか見つけにくいです。

ですから輸入者は大きな判断材料
そんな中、最近中~高級ワインを輸入されている輸入者のオリーブオイルが美味しいものに出会う確率が高いです。

きっとワインと一緒に冷蔵コンテナか飛行機で輸入されているのでしょう。鮮度もなかなかです。オリーブオイル専門店のようなところでしたら、輸入者がワインも扱っているかどうか分かると思います。

次に産地ですよね。これは奥が深い話になりますので、簡単に(笑)

 


 

出身地の品が一番良いオリーブオイルと言うイタリア人が勧める2番目

 

イタリアは、北部の一部を除いて全域でオリーブオイルを生産しています。
「良いオリーブオイルとは、自分の出身地の品」だと、ほとんどのイタリア人は言うと思います。

でも、あえて「次に美味しいのを教えて」と聞くと本音が聞けます(笑)

出てくる産地は、南から
「シチリア島」「サルディニア島」「モリーゼ州」「トスカーナ州」「リグーリア州」
大体このあたりに落ち着きます。

濃厚なオリーブオイル

 


 

良いオリーブオイルの探し方

 

良いオリーブオイルを実際に探す場合、味見ができれば判断できるかも知れませんが、ボトルからでも見て取れる情報はあります。探す場所は専門店か詳しい方がいるお店です。量販店で出会うのはかなり難しいと思います。

・ボトルの種類
透明ガラスやペットボトルは、オリーブオイルが傷んでいる可能性があるので避けられた方が良いです。

・賞味期限
少なくとも半年以上残っている品

・売場の環境
スポットライトが直射しているようだったら、売場の人は、オリーブオイルの知識が無いかも知れないです。

・産地
前出の州名をご参考になさってみてください。

・輸入者名
実は本業が機械の輸入で、ついでにオリーブオイルを。なんていう輸入者もいます。。。

 


 

「輸入者の目線で感じる良いオリーブオイルとは」のまとめ

1.価格は最低でも1リットルあたり3,000円以上の品。
これ以下だとオリーブ生産者が生活できませんから、私は本物か疑います。

2.輸入者も大きなポイント。
最近、中~高級ワインを扱っている中小の輸入業者さんの品がアタリの確立が高いです。個人的な経験ではありますが。

最後に私の品も鮮度には自信ございます。
最後に宣伝スミマセン。

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。