オリーブオイルを飲むと体に良い？
エキストラバージンオリーブオイル（以下オリーブオイル）健康のために摂りましょうということはよく聞きますよね。
お料理に使ったり色々な方法がありますけど、一番手っ取り早いのは飲んでしまうこと。飲んで得られる効能と、飲み過ぎるとどんなことがあり得るのかご案内します。
オリーブオイルを飲むと言うことは、体に良いオレイン酸を飲むということ
オリーブオイルを飲むと言うことは、主成分のオレイン酸を飲むと言うことになります。
最近読んだ記事で、「オレイン酸は体内で合成されるので食物から摂る必要が無い」というのを見ましたが、体内合成するためには、バターなどの飽和脂肪酸を摂らなければなりません。オレイン酸を体内合成するためにコレステロールの高いものを摂るというのはあまり得策ではないと思います。ですから、やはりオリーブオイルを摂るのは、良い健康法だと思います。
オレイン酸の効能は、
・善玉（HDL）コレステロール値は下げずに、悪玉（LDL）コレステロール値だけを下げる
・バターなどの飽和脂肪酸より胃に優しいので、胃酸の分泌が少なくなる
・排泄物を柔らかくするので便秘の予防と解消が期待出来る
加えて、オリーブオイルダイエットと言われるダイエット方法もあります。
などが挙げられますが、体に良いからと言って飲み過ぎが心配になりますよね。
なにしろ日本には食物油を飲むという食文化がありませんでしたから。
オリーブオイルを飲み過ぎて大変だった個人的な経験
個人的な経験ですが、オリーブオイルを飲み過ぎて大変だったことは、以前ご案内したエピソードで、一時的にお通じが良くなりすぎたことです。あのときは、一度に20杯近く味見したので参考にならないかも知れませんが。
あとカロリーについては諸説様々あります。
「オリーブオイルと言えども食物油には違いが無いので高カロリー」と言う人もいれば、「オレイン酸は体への吸収率が低いので、カロリー表示通りは体につかない」という人もいます。
体につかないと言っている人の根拠は、
1．オレイン酸は腸で吸収されにくい。それは便秘解消効果があるということが証明している。
2．イタリア人の肥満率（10％）とアメリカ人の肥満率（34％）に表れている
イタリア人がアメリカ人より食べないかと言いますと、いやいやすごく食べます。
フィレンツェ名物のステーキ、ビステッカ アッラ フィオレンティーナは、お一人様1kgからですし、結婚式披露宴の総カロリーは、確か平均6,000キロカロリーだったような記憶があります。お昼ご飯に始まり夜中まで食べ続けます。
オリーブオイルが健康に良い状態で飲むのには
オリーブオイルが健康に良いと数字上出ていたとしても、それは鮮度の良い状態のエキストラバージンオリーブオイル（オリーブオイル）が基準になっています。
オリーブオイルが劣化する条件と内容をご案内した記事です。ご参考になれば幸いです。
オリーブオイルが熱によって劣化する内容をご説明します。遊離脂肪酸編
オリーブオイルが熱によって劣化する内容をご説明します。ピロフェオフィチンa編
光がエキストラバージンオリーブオイルをどのように劣化させるかご説明します。
エキストラバージンオリーブオイルは、生鮮食品。鮮度が命だと思います。
私は仕事柄色々な農園を回りますが、味の良し悪しはさておいて、どこの品もフレッシュ感たっぷりです。
オリーブの実の生搾りジュースそのもの。
この農園と同じ味を、みな様に味わっていただきたくて、鮮度にこだわった輸入方法を用いたイタリア食材輸入業を2007年から営んでます。
オリーブオイルを飲んだら得られる良い効能についてのまとめ
1．エキストラバージンオリーブオイルを飲むと言うことはオレイン酸を飲むと言うことです。オレイン酸は体内合成できるという話もございますが、体内合成するためには、バターなどのコレステロール値が高い飽和脂肪酸を摂らなければなりません。
2．カロリーに関しては、諸説様々。中にはオレイン酸は、吸収率が悪いので体につかないという説もございます。
3．いずれにしても、オリーブオイルのデーターの基になっているのは、鮮度の良いもの。オリーブオイルは、鮮度だと私は思います。
多少頑固者でございます。hinatano 加藤 昭広