良いオリーブオイル生産者とは?
良いオリーブオイル生産者とは、美味しいものをつくること。
ここまでは当たり前です。でも一番大事なのは、作り続けてくれることだと思います。
展覧会で絶品のオリーブオイルに出会っても、いつも同じ味でなければ意味がないですよね?
お客様へお納めするのに全部開封して味見するわけにはいきません。
オリーブオイル生産者と良い出会いに必要なこと
イタリアでは毎年たくさんの食品博が催されます。
その代表が2年に一度催されるCIBUS。パルマという小さな町で催されるのですが、半径数十キロの宿泊施設が満
杯になるくらい人が集まります。
こうなると、良い生産者に出会うのは砂浜で米粒を探すのと同じような難易度になってしまいます。私が食品博に行くのは、取引先の生産者に会うためです。彼らには申し訳ないのですが、イタリア半島1周分まとめて会えますから(笑)
CIBUSにてブルーナ夫妻と
私は、これまで8社と取引をしているのですが、食品博で出会ったのは1社だけです。結果的に取引先のほとんどは、CIBUSのような大きな食品博には出ていたのですが、見極めるのは極めて困難です。なにしろ人も出展数も多すぎる。
向こうの方に見えるのが会場。この時は確か駐車場に入るまで2時間くらいかかったような
月並みですが、足で歩くのが一番です。
イタリア半島を何周したか覚えていないのですが、縦断含めるとたぶん10週くらいしているかと思います。色々な町に行って郷土料理を味わい、使っている美味しいオリーブオイルに出会ったら生産者を調べて会ってみる。生産者に会ったら、その地域や食文化に馴染んでいるか、変に商業的な商品は作っていないかを見ます。売りに走っている生産者はある日突然変なことをするかも知れないですし、地元に馴染んでいるということは、地元に愛される生産者。大事な事だと思います。
イタリア好きにはたまらな仕事のように思えるかも知れませんが、、
確かにイタリア好きには大変良い仕事だと思います。ぐるぐる美味しいもの探して回るわけですから。
でも、イタリアへ個人旅行で行かれた方はご経験済みかも知れませんが、なにしろトラブルの連続。
真冬のアルプスで車が故障して、暖房が無い車内で半日凍えていたこともあります。
これは後日にご紹介させていただきます(笑)
本当に良い生産者かは、オリーブ農園に行くことが大事
これまた月並みですが、良いオリーブ生産者かは行ってみないと分かりません。
駄目な信頼できない生産者は、いくら取り繕っても畑の細部や働いている人達の顔に出てしまうのです。
イタリア人が仕事をする上で大事にしているのは、自分の好きな仕事をしているか。です。
これが出来ていないと顔に出てしまいます。
それに、私自身も皆さんにご挨拶したいからです。
顔をあわせることは、イタリアも日本も同じように大事だと思います。
良いオリーブオイル生産者の探し方のまとめ
1.食品博では出会えない(と思います)足で歩くのが大事だと思います。
2.農園や工房に行くのは非常に大事。そこで働いている人達の顔を見ることが、とても大事だと思います。
これまで約10年にわたって回ったイタリアの話を、少しずつご案内させてください。
hinatano 加藤 昭広