オリーブオイルの鮮度、実は健康にとても大事です。
エキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)をお求めになられる方で
健康のために、少々高くても良いものを。とお考えの方もいらっしゃると思います。
でしたら、オリーブオイルの鮮度を気にされてみませんか?
鮮度はオリーブオイルの健康への効果に影響が出ます。
オリーブオイルは、生鮮食品だと思います。
オリーブオイルの鮮度は健康効果への影響が大きい
健康に良いオリーブオイルには、国際的な基準があるのをご存じですか?
オリーブオイルの鮮度に関係してくるのですが、遊離脂肪酸だったり、そのほかの酸化物質の基準値です。
これらは時間経過や、保管する温度帯で変化していきます。
例えば、高温のところに一定時間置いておくと、あっという間に基準を越えてしまい、ラベルが健康に良いエクストラバージンオリーブオイルでも、中身が別物になってしまっている。こういうこともあり得ます。
そうは言っても、オリーブオイルのボトルを見ただけでは中身の状態は分からないですよね。
でもオリーブオイルの鮮度のうち「経過時間」だけは、確認することができます。
それは、”賞味期限”です。
イタリアの場合、オリーブオイルは製造後18ヶ月と法律で決まっています。
つまり残りの賞味期限でオリーブオイルが、どれくらい時間が経っていて、どのような鮮度かを想像できます。
下のグラフは、オリーブオイルの鮮度が良いと、国際基準を満たしている可能性が高い一例です。
このグラフは、遊離脂肪酸の量が温度によって増える研究結果なのですが、注目いただきたいのは一番上の段です。
これは一番マイルドなタイプでデリケートなオリーブオイルですが、多少過酷な温度(青の点線37℃)に置かれていても、半年間は基準を越えていません。つまり賞味期限の残りが1年あれば、ほぼ確実に遊離脂肪酸は基準内ということです。黒の実線22℃で保管すれば、1年半は遊離脂肪酸が基準値を超えていません。
ただし、日本へ運ぶ際にエアコン無しのコンテナを使用して、運悪く2,3週間コンテナ内が50℃になってしまったりすれば、話は別ですが、、、、この件は私のサイトに詳しく書かせていただきました。
詳しくグラフをご覧になりたい方は、こちらのリンクをどうぞ。22ページに出ています。
製造とは、搾油の日と主張するブルーナ家(笑)
ほとんどのオリーブオイル生産者は、搾油後10℃から15℃でオリーブオイルを貯蔵しています。なぜならほぼ絞りたての鮮度状態が保たれるからです。そのため、通常オリーブオイル生産者は、瓶詰めした日から18ヶ月で賞味期限を設定します。
でもhinatanoでご紹介しているブルーナ家は、「製造とは搾油である。」と言って搾油日から18ヶ月で設定します。
その結果、瓶詰めしたばかりの品を航空便で取り寄せても、残りの賞味期限が10ヶ月などということも、、、
インポーター泣かせです(苦笑)それに、その事がこのオリーブオイルが小売店にたくさん出回らない理由でもあります。
卸の場合、賞味期限が残り半年くらいになると商品価値が無くなってしまうのです。
健康に良いオリーブオイルの鮮度、賞味期限がたっぷりでも透明ボトルは、、、
実は、温度よりオリーブオイルが苦手なのは光です。
オリーブオイルについている色は葉緑素ですので遮光は絶対条件です。
このオリーブオイルの葉緑素は、健康に良いポリフェノールなども含まれていますので、そのまま摂りたいのですが、
葉緑素は酸素が無くても光によって光合成を起こして酸化物を出します。
つまり、例え未開封でも透明ボトルに入っているオリーブオイルは、鮮度が良いとは思えません。
この件は、詳しく後日に。
まとめ オリーブオイルの鮮度と健康について
賞味期限の残りは1年以上ある品を目安にされてください。
出荷されてから半年間は、多少温度管理が悪くても、なんとか基準内に収まっている可能性が高いです。
でも、一番大事なのは遮光ボトルに入っていること。
光はオリーブオイルの大敵です。未開封で賞味期限が長くても、光合成で鮮度が落ちている可能性があります。
健康に良いオリーブオイルと思っても、中に光合成でできた酸化物質が入っていたら台無しですよね。