オリーブオイルとトマトでつくるトマトソース。そのコツをご紹介します。

イタリア産のトマトソース

その食材とは、”唐辛子”
でも辛くするために使うのではありません。

「トマトソースを作ってみたけど、なんとなく味がぼやけている」
「ミニトマトのパスタを作ってみたけど、お店の味と何かが違う、キレが無い」

こんな経験お有りですか?
でしたら、ぜひ唐辛子(鷹の爪)を潰さずに丸ごと加えてみてください。

辛くなっちゃう?
それってアラビアータじゃないの?
いいえ、最初にちょっとだけ加えると、味にキレが出ますよ。

 

使い方は簡単。最初に少し入れておくだけ。

一口にトマトソースと言っても、作る人の考え方によって、ものすごいレパートリーがあります。

例えば、
”弱火で煮込むのか、強火で一気に作るのか”
”玉ねぎを入れる。入れない。”
”バジルは入れて煮込むか、最後に入れるか”

本当にバラバラ(笑)
でも、唐辛子を加える事は、どんな作り方にでも使えます。
ぜひ試していただきたいです。

使い方は簡単、
最初、火を付けないでフライパンにオリーブオイルと潰したニンニクを入れます。
ここまでは通常の手順。

この時に、唐辛子を丸のまま入れます。できれば、イタリア産の小粒なものが良いです。

弱火で火を付けて、だんだんニンニクが色づいてきたら、このタイミングで唐辛子を取り除きます。

そして、トマトを投入。たったこれだけで味にキレが出てきます。

ただ小さなお子様がいらっしゃるご家庭には不向きかも知れません。
微妙にカプサイチンが出ているはずです。
子供って辛さに敏感ですものね。

 

レストランに勤めている時、入れ忘れて大騒ぎになったことが、、

イタリアでパスタのコックをやっていた頃の話です。

お店では、5kgぐらいのトマトソースを一度に仕込んでいました。

その量に対して3,4個の唐辛子を入れていたのですが、ある日、私、入れ忘れてしまいました。(苦笑)

お馴染みのお客様からレストランのオーナーが、「今日のトマトソースは何かが違う」と言われて大騒ぎ。

厨房のみんなで味見して「何か味が違う」という話しにはなるものの、原因が分からない。。。

知っていたのは、唐辛子を忘れていた事を思い出した私だけ(苦笑)

でも、それくらい微妙な違いです。

 

イタリア産の唐辛子

もし手に入るならイタリア産の唐辛子を。

日本とイタリアの唐辛子は味が違うような気がします。

イタリアの方が辛味が強く。日本のは”酸味”が少しあるように感じます。写真はイタリア産の唐辛子です。

小さいものは1cmくらい。かなり小粒です。今は通販で手に入るでしょうから、ぜひ試してみてください。

ちなみに、この唐辛子を触った後お子様に触れたりすると痛がりますのでご注意を、それくらい強いです。

 

まとめ トマトソースを美味しくする唐辛子

最初のアーリオオーリオを作る段階で、唐辛子を丸のまま加えてニンニクが色づいたあたりで取り除く。
これだけでトマトソースの味にキレが出ます。

もっと味のキレの部分を強調したいのなら、トマトが煮立つ頃くらいまで入れたままにしておくのが良いのですが、フライパンの中で唐辛子が潰れてしまったり、行方不明になったら大変です。

私は何度かやってしまいました(苦笑)

#, #, #

ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。