色々な呼び名や種類のあって分かりにくいオリーブオイル。
実は日本の法律がさらに美味しいオリーブオイル探しを難しくさせています。
お店に並ぶオリーブオイル。少し大きめのスーパーには数十種類ありますよね。
その中から自分に合っている美味しいオリーブオイルを探すにはどうすれば良いか頭を悩ませます。
それと、あまり知られていないと思うのですが、日本の法律が事態を余計にややこしくしています。
覚えるのは、体に良いエクストラ バージン オリーブオイルだけでOK
これ以外は覚える必要無いと私は思います。
なぜなら、ほかは、全部加工された「油」だからです。
エクストラバージンオリーブオイル以外に、ピュアオリーブオイル、サンサオリーブオイルにオリーブポマースオイル。
これだけゴチャゴチャたくさんあると、何が何だか分からないですよね?
なぜこうなっているかと言うと、国際オリーブオイル協会の呼称と生産国の呼称がゴチャゴチャになっているからです。
加えて日本の法律も原因です。
日本の法律では、ぜんぶまとめて「食用オリーブ油」という表記が食品ラベルにされていればOK だからです。
ずいぶん乱暴な話ですが、オリーブの実の絞りたて果汁「エクストラ バージン オリーブオイル」と”オリーブの実の搾りかすに薬品を加えて油分を抽出”した「サンサオリーブオイル」が、日本の法律ではでは同じカテゴリーになってます。
私も誤解して体調が大変なことになったことが(笑)
約20年前、イタリアの食に関して勉強を始めた頃の話です。
勉強と健康のためにとオリーブオイルを使おうと思ってお店に行ったら、「エクストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」がありました。より純粋なのだろうと思って「ピュアオリーブオイル」をサラダに使ったり、そのまま飲んだり。数ヶ月後、健康診断で血中中性脂肪がとんでも無い数字になりました。(苦笑)
エクストラバージンオリーブオイルにも種類があります。
DOPとIGP認証。これがついていれば確実に本物です。
イタリアの場合ですが、二つの認証制度があります。
DOP:「原産地保護呼称(Denominazione di Origine Protetta)」
このマークを取得するためには、色や味の検査に加え、畑の航空写真まで撮るほど厳格です。更に通し番号も打ってありますので「他からオリーブを持ってきて水増し」みたいなことが出来ません。輸送や保管がちゃんとしていれば、DOPのオリーブオイルは、美味しいはずです。ただ、費用がかかるので、定価も高め。500mlボトルだと500円くらい高くなると思います。この費用が馬鹿らしくてDOP認証の商品を作ってない生産者もいます。このサイトのブルーナ家もそうです。
IGP:「地域保護表示(Indicazione Geografica Protetta)」
IGPは、一般的にDOPよりも生産地域の範囲が広く設定されていて Toscana IGP(トスカーナIGP)など州単位で規定されています。これも産地を保証している制度ですが、私はあまり重視していません。なんたって範囲が広すぎるので、味含めてちゃんと管理できているのか、ちょっと疑問を持っております。
これは、南イタリアモリーゼ州のDOPラベル。777番は通し番号です。
まとめ。体に良いのはエクストラバージンオリーブオイルだけ。
確実に本物を手に入れたければDOP認証を受けた品が良いと思います。
色々種類や呼び名があるオリーブオイル。よく言われている「体に良いオリーブオイル」というのはエクストラバージンオリーブオイルだけです。さらに確実に本物を手に入れたければ、DOP認証を受けたものが確実。でももっと確実に手に入れる方法は、良いお店を見つけることだと思いますよ。
ご参考になれば
hinatano 加藤昭広