飲むオリーブオイルについてご説明します。

サラッとしていて美味しいオリーブオイル

飲むオリーブオイルとは、美味しくなければいけない

オリーブオイルはお好きですか?きっと食物油の中でオリーブオイルは一番美味しいと思うのです。
それも搾っただけのエキストラバージンオリーブオイル(エクストラバージンオリーブオイル)は格別です。
何故ならオリーブは果実です。
グリーンオリーブで肉厚の美味しいもの味を思い起こしてください。
味は果実そのもの。オイル用のオリーブは少し種類が違いますが、それの仲間なのです。美味しくない方がおかしいです。

 


 

オリーブオイルは、飲めなければ本物とは言えない。と思います。

飲むオリーブオイルは、やはりエキストラバージンオリーブオイルです。
作る工程で一切加熱していませんからオリーブの実の生搾りジュースです。
どんな油脂類も熱が加わると油っぽくなります。エキストラバージンオリーブオイルは、熱を加えないで作れる極めて稀な油脂類です。最近は、ごま油でも熱を加えないで作る方法がありますが、比べてみると、やはり穀物と果実ではジュース加減が違うと思いました。

オリーブオイルの保存タンク

私が農園で試飲するエキストラバージンオリーブオイルは、多少辛み苦みがありますが、それは素晴らしい味です。
とにかく味が軽い。サラッとしていて、いくら飲んでも決して胃もたれはしません。
本来オリーブオイルとは、飲めてあたりまえのものです。

ただ、辛み苦みが強いと毎日飲むのは辛くなってしまいます。辛いことはなかなか続きません。
ですから、比較的マイルドで、辛み苦みが少ない完熟タイプのエキストラバージンオリーブオイルが飲むのには最適だと思います。完熟タイプのエキストラバージンオリーブオイルは、魚介類中心の食文化を持っている産地で好んで食されます。hinatanoで取り扱っているタジャスカ種のオリーブもこれにあたります。

 


 

私のオリーブオイルは、店頭販売の時に必ず飲んでいただいています。

私はオリーブオイルのWeb通販と卸売業を10年近く営んでいます。卸先のお客様からのご依頼で店頭販売を行うことが多いのですが、オリーブオイルの試食は飲んでいただいています。

飲んで「油っぽい」と感想をいただく方は、100人のうち2,3人くらいです。ほとんどの方は、味の軽さに驚かれます。

 


 

飲めるオリーブオイルを探す方法は?

一番大事なのは、お手元に届くまでどのように管理されていたかです。
どんなに良いエキストラバージンオリーブオイルでも、管理がいい加減だと別物になってしまいます。

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マイルドで美味しいオリーブオイル

それに、飲みやすい完熟タイプのエキストラバージンオリーブオイルは、とてもデリケートです。
オリーブオイルの辛み苦みはポリフェノールに由来するのですが、ポリフェノールが少ない分だけ温度管理などを、きっちりやってあげなければなりません。

多少温度管理が緩くても、食用オリーブ油として召し上がって頂く分には問題無いと思うのですが、私は工房で味わう味と同じものをお届けしたいので、空輸と温度管理して直接納品することに拘っています。

このような品の探し方ですが、売っているのは専門店になると思います。専門店にはオリーブオイルソムリエなど詳しい方がいらっしゃるはずです。その方に運び方や管理のされ方など聞いてみて確認するのが良いと思います。通販などでお買い求めの際にも、どのように管理されているか問い合わせてみるのをお勧めいたします。

空輸のオリーブオイル
紙に書いてあるMIとは、ミラノから航空便の意味です。
私は、2ヶ月程度で売り切れる量をこまめに輸入しています。

 


 

飲むオリーブオイルとは、どのようなものか、のまとめ

1.エキストラバージンオリーブオイルは、元々飲めるのがあたりまえ。

2.飲むのに適しているのは、辛み苦みがマイルドな品種

3.エキストラバージンオリーブオイルの味は、輸送方法など管理で全然変わってくる

 

オリーブオイルは鮮度が一番!と思います。

hinatano 加藤 昭広

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。