賞味期限切れのパスタは食べられる?
戸棚で賞味期限切れのパスタを見つけた。
見た感じ食べられそうだけど、食べて大丈夫?と思ったときのご参考になれば嬉しいです。
私は仕事柄、賞味期限切れのパスタを食べることが多いです。
お恥ずかしい話ですが、売れ行き見込みを間違えて、売れ残ってしまったパスタなのですが(苦笑)、どこを見て、食べても大丈夫か判断しているかなど、ご紹介させていただきます。
賞味期限切れパスタで注意すること
売れ行きを予想するのは難しいんです。差し上げるわけにも行きませんので、自分で頂戴しています(苦笑)
私が確認する内容をご案内いたしますが、あくまでもご参考としてお読みいただけると嬉しいです。
食品が食べられなくなるのは、下の3つですよね。
・腐敗(腐ってしまう)
・カビ
・酸化
これらのうち、腐敗に関しては、乾燥パスタには腐敗に必要な水分が無いので、心配なさそうです。
食品の水分量と腐敗の関係については、財団法人 日本食品分析センターのホームページを参考にさせていただきました。PDF3ページ目の一番上に、乾麺は、「微生物は繁殖しない。 」とされています。
水分活性について
引用元 財団法人 日本食品分析センター
とは言えども、色々な条件によって変わってくるので、永遠に食べられるわけでは無いです。
乾燥パスタはカビることもある。
微生物が繁殖しないので、腐敗しないことになりますが、乾燥パスタはカビることがあります。
カビも微生物ですので、変に思われるかも知れませんが、カビる仕組みはこんな感じです。
パスタが、密閉された袋の中で高温にさらされると、パスタ内部に残っている水分が蒸発して、袋の内側に付きます。
その水蒸気は冷まされると水滴になり、パスタの表面に付着して、その付着した部分だけカビる。こういう流れで、乾麺のパスタもカビてしまいます。
パスタがカビるのは保管と輸送方法
パスタから水分が蒸発するほど、高温になることは有り得ないと思われるかも知れませんが、実は実例があるんです。
食品輸入に使われるコンテナ。その多くは空調が無い鉄の箱です。
その鉄の箱に入って、赤道付近を長時間移動すると、かなりの高温になる場合があります。
コンテナ内の温度に関しては、東京都福祉保健局 健康安全研究センターのレポートを参考としてご紹介させていただきます。
東京都健康安全研究センター広域監視部 輸入食品の運送状況等実態調査報告
そして、実際カビてしまったという話は、パスタの生産者から聞いたことがあります。
パスタの賞味期限、大事なのは保管方法
乾燥パスタは、「腐敗しないけど、カビてしまうことがある」とご紹介しました。
カビは目視で確認できるので、ぜひチェックされてください。
残るのは酸化ですが、これは未開封の場合は、私は無視しています。
酸化には酸素が必要ですので、「開封してなければ、一定以上(賞味期限内と同じ)の酸化が進んでいないはず」と考えているからです。
逆に、例え賞味期限内だとしても、開封したら早めに召し上がることをお勧めいたします。
最後に、食べられるとしても、どうしても茹で時間や歯応えの感触が変わる気がします。
これはきっと、パスタ内のグルテンが変化したからだと思うのですが、標準茹で時間通りだと硬すぎることが多いので、私は1分長めに茹でています。
長めにて出ているからか、良い感じのアルデンテに茹で上がらないのですが、ここは致し方ないと思っています。
まとめ 賞味期限切れのパスタは食べられるか?
賞味期限切れのパスタで、気をつけたいことはカビです。
カビに関しては、例え、賞味期限内でもご注意なさってください。
袋内側に水滴が付いていたら、パスタが高温になって、パスタ内部から水分が出てきた目印で、その水分でカビてしまうことがあります。
賞味期限切れのパスタは、例え食べても大丈夫な状態でも、茹で上がりに時間がかかったりして、美味しさが減ってしまいますので、なるべく期限内にお召し上がりください。