最近、知人に言われました。
「悪い予感を考えるから、ろくでも無いことが起こる」
はい、その通りでございました。
滞在中最後のブログに記しました通り、フィレンツェ空港は風に弱い
これは滑走路が1本しか無く横風に弱いと言うことと、山が近くにあり離着陸が結構難しいらしいのが原因
ジャンルカ曰く
「もうすぐ滑走路延長工事が始まるから、問題は無くなる」と言いますが
同じ方向に伸ばしても、横風の問題は解決しません。はい
この日も、地上では、ほんのすこしだけ風が吹いていたのですが
※少々強めの”そよ風”程度です。
案の定、スケジュールは、遅延のてんこ盛り
搭乗口には、出発時刻を過ぎた人がたくさん。
アメリカ海軍の空母のように、蒸気カタパルトで旅客機を打ち出すわけにもいきませんので
1本の滑走路から、これだけの人を旅立たせるにはかなりの時間が必要
それにローマでの乗り継ぎには、もともと2時間しかなかったので
昼食の時間が無いと思い、毎度おなじみパニーノとビールで昼食を済ませました。
結局、出発したのは予定より1時間半遅れ
これで、ほぼ乗り継ぎができないと覚悟しておりました。
まぁ空港からローマ市内までのアクセスは良いですし、
あと1日滞在してローマ料理でも試してみようかと思っておりました。
保険にも入っていましたし。
それでもフィレンツェからの機内では、なんとなく重く張り詰めた空気でありまして
それを感じてか、CAの方々が細かいサービスをして回ります。
「お水はいかがでしょうか」「お菓子などは、いかがでしょう」
でも、CAの方々表情が硬い(笑)
彼ら彼女らに責任無いのですけどね。
そんななか、ローマ到着30分前に、CAの方が
「大丈夫です。問題無さそうです。情報が来ました。」
「アムステルダム行きと、イスタンブール行き以外は、飛行機の調整が取れています。」
「みなさま、乗り継ぎしていただけます。」
とCAの方々も安堵の様子。
ローマ空港では、案内板見ると「搭乗開始」なっていつつも
ターミナルの各ポイントごとに、航空会社の方が立っていて的確な誘導
それに、たぶん、乗り継ぎまでの行程をかなり近道していたような気が、、、、
東京行きの機内に入ると、もうたくさんのお客さんが席に着いていました。
私の席には、フランス人の女性がおりまして詰めてもらって着席したところ
CAの方が、着席状況を記したタブレットを持ちながら
「あ、あなた窮屈そうだから、今開いている席を探してあげますね」とオーガナイズ
出発前の席の移動は、保安場の問題で禁止している飛行機会社もあるのですが、、
飛び立ってからも男性のCAが
「赤ワイン、もう一杯行っとく?」
※もっと丁寧な言い回しでしたが、私の頭はこのように翻訳しました(笑)
そう、この急場を力業で凌ぐのと、マニュアルを少々逸脱?しても
”人に喜んでもらいたいパワー前回”
まさに、イタリア!!!
しかし。
人は乗り継げても、荷物は乗り継げなかったようで、成田では30人くらいが荷物捜索願を書いておりました。
私もです。
たぶん、50個くらい未着ではないかと。
これは、私のミスです。
ローマ空港は、荷物の遅延が多発しているのを知っておりましたが飛行機予約した時に忘れておりました。
数年前ですけど、空港職員のストライキで仕分けが間に合わず、タグ(行き先荷札)が取れてしまい、鍵がかかっていて持ち主や行き先がわからないトランクケースが、10,000個だか100,000個だか山積みになっている写真をイタリアの新聞で見ましたし(この時の新聞記事のタイトルは「イタリアの恥」)、昨年の8月も同じような事があったようです。
何はともあれ、イタリア
何度行っても飽きませんし、行く度に「また住みたい」と思う所であります。
ほんとですよ。
株式会社 il Bianco 加藤