このオーガニックのオリーブオイル農園に害虫が少ないわけ 9月28日(月)カーザブルーナの農園にて

行ってきました。
会ってきました。

ヴィンセンツォさんです。オバマ大統領のような心地よい中音の声と、話し出したら止まらないところも全然変わっていませんでした。「家族連れで来い」と言われましたが、チビ達はまだ小さいので、もう少し先かなぁ

ヴィンセンツォさんです。オバマ大統領のような心地よい中音の声と、話し出したら止まらないところも全然変わっていませんでした。「家族連れで来い」と言われましたが、チビ達はまだ小さいので、もう少し先かなぁ

以前ご紹介した私の好きなオーガニックのオリーブオイル農園と農園主ヴィンセンツォさんに
昨年、異常気象によってイタリアのオリーブオイル農園は、大変な被害に遭いました。通常7,8月の乾季は、雨が少ないためオリーブの実は堅く締まり害虫が実に入りにくいのですが、昨年は雨がたくさん降ってしまったために被害に遭ってしまいました。トスカーナ州あたりで被害が大きかったところは、オリーブオイルを搾るのを諦めたほどです。

この害虫(オリーブミバエ)は、農薬が使えないオーガニック農園には大敵で、地形的に害虫が発生しにくいブルーナ家のオーガニック農園にも大きな被害を与え、昨年は通常の半分程度の搾油量だったということです。メールでのやり取りを通じて大変な状況だと知っていましたが、どうしても会ってみたかった次第です。オリーブ栽培に関しては素人の私が会ってどうなるものでも無いのですが、これは性格ですね(笑)仕事仲間の窮状を共有したかっただけです。それに200年以上守り抜いてきた、オリーブの木達のダメージも心配でした。

さて、今年はと言うと
ものすごく良いらしいです(笑)
木々は、昨年の影響でのダメージも無く元気いっぱいでした。たくましい。

熟し始めたオリーブの実。これで七部ほど。あと1ヶ月くらいで収穫になる実です。左側の実にある黒い小さな点が虫がかじった痕。ものすごく少ないです。この木に関しては、ほかにもほとんど見られませんでした。このグリーンの実は、収穫近くなると黒や、黄色っぽくなったり色々変化していきます。タジャスカ種の特徴です。

熟し始めたオリーブの実。これで七部ほど。あと1ヶ月くらいで収穫になる実です。左側の実にある黒い小さな点が虫がかじった痕。ものすごく少ないです。この木に関しては、ほかにもほとんど見られませんでした。このグリーンの実は、収穫近くなると黒や、黄色っぽくなったり色々変化していきます。タジャスカ種の特徴です。

今年は、イタリアも7,8月は猛暑でした。
害虫オリーブミバエは、概ね35℃以上になると生息できないらしく、この猛暑でミバエの量が少ないらしいです。それにこの標高が高いオーガニック農園は、最低気温がミバエの生息温度下限15℃を下回り始めているので、ものすごく良い状態です。

うちの農園は、標高450m以上と聞いていましたが、431mとありました(笑)この程度の誤差はご容赦を

うちの農園は、標高450m以上と聞いていましたが、431mとありました(笑)この程度の誤差はご容赦を

現在、オリーブの木は、実を熟させるために余分な枝を切る選定中で、これから熟すスピードを上げていきます。このタイミングでミバエが少ないことは、とても良いことです。

この切った枝は、冬期の燃料やピッツェリアに売られていきます。オリーブの木は硬いのでしっかりした火力になり、燃料としては最適。それに香りも良いらしいです。

まぁ、なにはともあれ一安心。
詳細は、後日。
実は、全然写真を撮っていないのです。
今回一緒に来たカメラマンさんやディレクターさんから写真を頂戴してから、改めて書かせていただきます。

取り急ぎ

株式会社 il Bianco 加藤

ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。