オリーブ茶を試してみて思うこと。日本のオリーブ

olive

オリーブのお茶なる物を試してみました。
普通のお茶のような味わいの奥に、確かにオリーブの風味がある。
なかなか面白い味です。
オリーブの風味が、地中海料理と相性良いかも知れません。

しかし、イタリアでは見たことがありませんでした。
※独特の食文化を持っている、サルディニアやシチリアには、あるかも知れませんが。

イタリアでオリーブの葉の使い道はというと、、、
恐らく、ありません。
剪定の時期に農園へ行った際には、燃やしておりました。

あと、一部の非良心的な生産者は、苦みを強くするために
オリーブの実と一緒に絞ってしまうと聞いたことがあります。
これは、やってはいけないことなのですが、何処にも困った人がおります。


さて、このオリーブ茶は、何処産かと調べてみました。
手元にあるボトルの生産地は分かりませんでしたが、オリーブのお茶自体は、どうやら小豆島で盛んらしいです。

実は、小豆島の方とは、少し仕事をさせていただいております。
その方から聞いた話を少々。

そもそも、これだけオリーブオイルが輸入されるようになったのは、90年代半ば以降です。
参考資料

それまでは、ものすごく希少品だったようです。
かなり昔、数十年間の話ですが、小豆島産のオリーブオイルは、一升10万円くらいだったらしいです。
オリーブの原産地と違う気候で栽培しておりますので、手間も生産効率も違うはずです。
致し方ない価格だったと思います。

そこへ、90年代のイタメシブーム乗ってか、大量に安価なオリーブオイルがイタリアから入り出して大変だったようです。
この頃私は、飲食業界の勉強のために業務用食品問屋に勤めておりました。
安価な缶入りのオリーブオイルが、温度管理されずに扱われていたのを覚えております。
あの品と比較されてしまうのは理不尽だったと思います。

その後、品質を下げずにコストを抑えるために大変な努力をされたとの事でした
結果、価格をピーク時の4分の1まで下げてられたとのことですが、価格的には限界
そこで、さらに品質に磨きをかける方向へ注力されたと聞きました。

日本のオリーブオイルの職人さん達
イタリアとどのように違うのか、
機会を見つけて、ぜひ一度訪れたいと思いっております。

ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。