飲める鮮度のオリーブオイル。温度が低過ぎると固まりますよね。そのことについてのお話し

Valli_della_taggiasca
いつもありがとうございます。

さて、いよいよ冬本番
高温が大敵なオリーブオイルを輸入している身としては、一安心の季節です。

ご存じの通り、オリーブオイルは温度が低くなると凝固します。
生産者の作り方によっても異なりますが、概ね8℃以下から固まります。

温度が低くなりすぎても、それなり気をつけた方が良いことがあります。

これに関しては、弊社の オリーブオイルの酸化・劣化に関する弊社の取り組み
に引用しているオーストラリアの公的機関の研究レポートには、ありませんので、生産者の人達や知り合いのイタリア人オリーブオイル鑑定士から聞いた話をご紹介します。このイタリア人鑑定士、とても偉い方です。コロンナさんともお友達のようです。

1.一般的に、2℃程度を下回ると、オリーブオイルが分子レベルで劣化すると言われています。
しかし、さすがにこれに関してはケアしきれない方も多いと思います。
北海道とかは、冷蔵庫の方が暖かいのですから。

※私は、冬期、当日発送で届く範囲(ヤマト運輸で、一都六県+山梨県)は、ご要望を頂戴すれば
朝発送して、夕方18:00以降着でお送りする事もあります。

温度が低すぎて、どう劣化するかを味覚で表現すると「辛みが少し無くなる」です。
この辛みは、ポリフェノールですので、それが少し減少したと考えられます。

しかし、高温になってしまったような「油っぽさ」になることはありませんので、ご安心を

2.一番いけないのは、固めたり溶かしたりを何度も繰り返すこと
これが、なぜダメかと言いますと、オリーブオイルの中には食物繊維が入っております。
固めたり溶かしたりを何度も繰り返すと、オイル内の食物繊維が壊れてしまうのです。

この食物繊維は、オリーブオイルを安定させる役目もありますので、
壊れてしまうとオリーブオイルが急激に劣化(あるいは劣化しやすく)します。

私の、出荷前の倉庫は定温倉庫で、真冬でも15℃程度になっておりますが、
自宅用のオリーブオイルをどうしているかと言いますと。できるだけ、安定的に固めちゃいます。
要は、固めたり溶かしたりしなければ良いのです。
と、イタリアの生産者は、みな言っております。

また理屈っぽいブログになりました。
オリーブオイル頑固オヤジへ一直線です。

株式会社 il Bianco 加藤昭広

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。