私の専門外、美容の話です。
専門外なので、慎重に記します。
ただいま、WEBサイトリニューアルを進めておりまして、そのコンテンツ用に「イタリアの食やオリーブオイルと美容」「健康に良いオリーブオイル」などについて、調べております。分かってきたことを少しずつご紹介ます。今日は、トコフェロールについて
トコフェロールは、ビタミンEとも言われるらしく、抗酸化作用から肌あれの発生を防いだり、皮膚の角化を促進させる事によっても肌あれ防止効果があるようで、ファンデーションなどに使用されているようです。確かにオリーブの成分は肌に良いらしく、私もアレルギーから生じる肌荒れの治療の際には、マルセイユ石鹸で洗うように言われました。イタリアでの話ですが。
さて、このトコフェロールですが、光により減少してしまいます。データーの出所は、こちらです。何度かご紹介しているオーストラリアの公的な研究機関が発表したレポート
ポリフェノールやリノール酸の含有量別に、オリーブオイルを9タイプに分けて、更に温度や光の管理条件を変えて882本のサンプルを作り、その変化を3年間調べた90ページにわたるレポートです。オリーブオイルに関して、私はかなりの「変わり者&オタク」ですが、このレポート書かれた方達の気合いの入れ方に、最初見た時は爆笑してしまいました。ものすごく敬意を込めて。
グラフに書かれている黒い実線が、オリーブオイルに光を当てないようにした場合(遮光ボトルと同じです)赤い点線が光をあてた場合(透明ボトルと同じです)両方とも22℃の温度で、瓶は密閉状態です。
※グラフ内に記してあるLPやHLの記号は、オリーブオイルのタイプを表しています。
例えば、
LPは、Low Polyphenolsの略で、ポリフェノールが低い
HLは、High Linoleic acidの略で、リノール酸が高い
全てのタイプのオリーブオイルについて、光が当たってしまうと約3ヶ月でトコフェロールがかなり減っているのが見て取れますよね。トコフェロールは、オリーブオイル自体も酸化から守る役目をしておりますので、光にさらされた場合は、3ヶ月以内が使用期限でしょうか。
オリーブオイルが化粧品として売られているのを目にしますが、恐らく同じように早めに使う必要がありそうです。上記の結果から化粧品も本当は遮光ボトルであるべきなのでしょうけど、中身が見えないボトルに入った液体を肌につけるのは抵抗感があるのも事実。難しいところですよね。
株式会社 il Bianco 加藤昭広