オリーブオイルの暑い時期の保管方法と、クール便代を私達が頂戴しない理由について


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日に日に暑くなってきました。
私たちの気温との戦いも始まります。
定温庫のスペースが限られているので、結構しんどいのです。(笑)
空いている場所を探して、あっちへこっちへ商品移動の連続であります。

さて、本日は、関連して熱などによるオリーブオイルの劣化と、
私たちがクール便代を頂戴しない理由について少々

オリーブオイルを劣化させるものは、
熱・光・酸素。それに時間経過です。

熱は、概ね30℃が限界。
光に関しては、例え未開封でもオイル内の葉緑素が光合成によって酸化してしまいます。
私たちも55mlボトルは、透明なビンを扱っていますが、出荷前まで箱に入れたままですし、
卸のお客様へも、直近必要最小限の数からご注文承っています。

詳しいレポートは、こちらをご参照ください。
オーストラリアの公的な機関が3年かけて研究したレポートと、それを簡単にまとめたPDFです。
ここまで詳しいのは、非常に珍しいですよ。

高温になって油っぽくなるのは、論外ですので、暑い季節は、当然クール便でお送りしております。
しかし、実は、温度が低すぎても、あまりよろしくないのです。
一度低温で固まると、固まる以前に感じていた、フレッシュ感や苦みや辛みなど
ポリフェノールから生じる味わいが減っているのに気付きます。

宅配のクール便ですが、一時期、温度管理が問題になっておりましたが、あれは配送車の中の問題。
地域間や拠点間の移動の際は、しっかりした冷蔵ケースに入れられ温度管理されているので、十分冷えています。
少しお恥ずかしいのですが、創業期、非常に「ヒマ」と申しますか、全く売れませんでしたので、
物流実態の勉強を兼ねて、夜間は、宅配会社の仕分けのアルバイトをしておりましたので現場を見ております。

最長数日に渡って、0~10℃の環境に置いておくと流石に固まってしまいますので
発送の際には、もろもろ鑑みて出来るだけ常温でお送りできるようにしています。
例えば、お届け先の天気予報を見たり、お受け取り時間帯や、お受け取り環境(宅配ボックスご利用など)

そうなると、発送の都度クール代が発生したり、しなかったりします。
その都度、ご請求申し上げたり、しなかったりする訳にもいかないので、うちで負担する事にしている次第です。

さて、ご家庭でのオリーブオイルの保存ですが
25℃以下になっているような、床下収納やワイン庫などがあれば別ですが、
1番良いのは、台所の流しの下のようです。
ちょこちょこ水を流すので、意外に涼しいみたいです。

冷蔵庫での保管は、お勧めできません。
固めたり溶かしたりというのが、かなり悪いらしいのです。
何度も行うと、中の食物繊維が壊れて劣化するらしいです。
以前取り扱っていたマローニ社のマローニさんに教えてもらいました。
長期で不在にされるようなときは、冷蔵庫に固めたままにしておくのは、ありだとは思いますよ。

ご不明な点がございましたら、何なりとお問い合わせください。

株式会社 il Bianco加藤

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。