十年以上探して選んだ最高の1本です

美味しいオリーブオイルは歩いて探します

イタリアには数え切れない数のオリーブオイル生産者がいます。一説には1,500以上と言われているのですが、その中から美味しくて信頼できるオリーブオイル生産者を探すのは、ほとんど宝探し(笑)

食品博など行くと、確かに美味しいオリーブオイルに出会うこともあるのですが、でも、それだけでは仕入れを決められません。

生産者は、食品博へは1番良い品を持ってきているはずなので、美味しいのはあたりまえ。大事なのは「いつも美味しいか」です。

仕入れたオリーブオイルをお客様へお送りするとき1本ずつ開封して味見をするわけにはいきませんので、いつもお客様に美味しいオリーブオイルを作っている生産者かを見極めるために必ず農園訪問をしています。

農園に行ったら、畑を見てオリーブの木の手入れ具合や工房の整理整頓、働いている人達と話をしてみて仕事の熟練度を拝見したり、生産量と設備やオリーブの本数との整合性を確かめたりしています。

コロンナさん
モリーゼ州のオリーブ農園

オリーブオイルを歩いて探せば良い出会いも

食品博以外にも、美味しいレストランで使っているオリーブオイルや、馴染みの酒屋で勧められたオリーブオイルを味見して訪問します。美味しいレストランといっても高価なお店では無く、地元の食堂のようなお店にこそ美味しいオリーブオイルがあると思います。日本でも地元の人が集う居酒屋みたいなお店が美味しかったりしますよね。それと同じです。

イタリアには、まだまだ美味しいものがたくさんあります。

歩いてオリーブオイルを探すと良い出会いもあります。例えば、良いオリーブオイルの生産者のところには働く人の笑顔があります。

工房や畑の主みたいな人がいて、その人に聞けば何でも教えてくれる生き字引みたいな人。一見無口だけど、オリーブオイルや自分の作る品について話し出すと笑顔いっぱいで話が止まらない。こういう人がいるのは良い生産者の事が多いです。

こんなことを数十社にやっていたら、あっという間に10年以上経ってしまいました(笑)

2007-02-17 102

このブルーナ家の人達と畑は、今でも私の中では1番です。ぜひご覧になってみてください。

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。