オリーブオイルを選ぶとき、本物か怪しい品をラベルを見て見分ける方法をご案内します。

グリーンオリーブとオリーブオイル

オリーブオイル選び重要な情報がラベルにある

エキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)のラベルから読み取れることはいくつかあります。
味見ができない中で偽物オリーブオイルを避ける一つの手段だと思います。

私が見ている場所をご案内します。

 


 

オリーブオイルの味を選ぶこともできるラベルの情報

イタリア産のオリーブオイルを手に取ってみます。
デザインされた表ラベルに日本語表記が無い事を確認します。ここに日本語表記があると言うことは日本向けの量産品です。国際基準のエキストラバージンオリーブオイルでは無いかも知れないです。

有機栽培エキストラバージンオリーブオイル

次に日本語表記。見ていく順番は

品名
エキストラバージンオリーブオイルの表記は日本の法律では「食用オリーブ油」です。
ここに「精製」という文字があれば、精製されているのでエキストラバージンオリーブオイルではありません。

原産国
表ラベルがイタリア語でも原産国の項目が無い場合があります。その場合は日本で製造(瓶詰め)です。

内容量
日本の法律では食用油は重量で表記されます。
ここにmlなどの容量表記しか無い場合は、食用油の扱いに慣れていない輸入者の可能性があります。

賞味期限
通常は瓶詰めから18ヶ月で賞味期限の設定をしてきます。逆算するといつイタリアの生産元から出荷されたかわかります。※hinatanoの扱うブルーナ家は、珍しく搾油から18ヶ月です。
有機栽培エキストラバージンオリーブオイルのラベル
表ラベルに戻ります。

ここで生産地の住所を確認。イタリアの場合、住所の最後には必ずITALY(英語)ないしITALIA(イタリア語)を書きます。その少し前に(IM)や(CT)などとアルファベット二文字の表記があります。これはイタリアの県の記号です。

例えばGoogleなどで ”イタリア県 IM”と検索してみてください。 検索結果で表示されるWikipedia(ウィキペディア)などに大体の位置が書かれています。ここで山の中の県なら肉食用で強めの味。海沿いなら魚介類用でマイルドな味と味の予想もできます。

 

ご参考:肉料理、魚料理など色々な料理に使い回しができるオリーブオイルの探し方

 


 

ボトルの話。実は日本でボトル詰めをすると一合単位。

ボトルのお話しです。
オリーブオイルは250mlで229gです。時折180gとか半端な容量を見かけますが、ひょっとしたら日本で瓶詰めされているかも知れません。

日本の調味料は一合単位。実は250mlの遮光ボトルは日本ではあまり使われないので、特注品になり凄く高価になってしまうのです。ですから一合単位の瓶に詰められていることがあります。

 


 

オリーブオイルのラベル。本物選びの参考にするには

正直なところラベルで100%本物のオリーブオイルを探すのは難しいと思います。

ただコツを覚えると「怪しい品」は見分けられるようになります。大手の品でもラベルには、微妙な表現を使っていることがあります。例えば「ヨーロッパ産」これは、スペインやギリシャなど安価なオリーブを混ぜて使用している可能性があるということです。スペインやイタリア産なら産地のブランドイメージが良いので、そう書くはずだと思います。

 


 

オリーブオイルの選び方(ラベルの読み方)のまとめ

ラベルだけで真贋を見分けるのは困難ですが、原産国や品名を読み込むと”怪しい品”ということだけは判別つきます。
ご参考にしていただければ幸いです。

hinatano 加藤 昭広

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。