新物オリーブオイルよりも、いつものオリーブオイルをお勧めする理由です

いつもありがとうございます。

新物エキストラバージンオリーブオイルと同じ品で、前シーズンの在庫があった場合、私は在庫のものをお勧めしています。

その理由をご案内させていただきます。

ここから先は、エキストラバージンオリーブオイルをオリーブオイルと省略して書かせていただきます。
短い方が読み易いですものね。

新物オリーブオイルの良いことと困ったこと

もう二月ですから、記事にするのが遅いですね。申し訳ありません。

新物オリーブオイルは、新鮮な辛みがあって、なんだか楽しくなりますよね。私も毎年楽しみです。

ただ、新物オリーブオイルは、開けて見なければ分からない部分が多いので、商品としてお送りするときはドキドキなんです。

特に古い方法で作っている農園の新物オリーブオイルは、誤魔化しが利かないんです。

例えばフィルター。オーガニック認証を取っているオリーブオイルだと、オーガニックコットンのフィルターしか使えないので、濁りを完全に取り除くことができません。

オリーブの実の出来などによって、微妙な濁りが出てしまうことがあり、その濁りは、徐々に沈殿していきます。

使い切り最後の方に、澱がまとまって出てきて、「これはなんだ!」と驚かれるお客様も多いんです。

その澱は、無害なんですけど、驚きますよね。申し訳ありません。

あと味も、最初の頃の実は、味にバラツキがあることがあるんです。

そんな事もあり、新物が出たときに通常品に在庫がある場合は、通常品をお勧めしつつ、新物のご希望を伺うようにしています。

あとは、オリーブオイルの特性も、在庫品をお勧めする理由です。

オリーブオイルは、管理が良ければ、新物も通常品も品質は同じ

上のグラフをご覧下さい。

オリーブオイルは、15度以下で保管していると、品質がほとんど変わらないのです。

辛みの素になるポリフェノールだけは、時間経過で減って行ってしまうので、辛みは少なくなってしまいますけど。

ですから、オリーブオイル生産者は、地下に貯蔵タンクを持っていて、低い温度で保管しています。

そのタンクから出して、瓶詰めした日から18ヶ月間の賞味期限を設定するのが一般的です。

私の在庫は、真夏でも20℃前後で保管しているので、かなり良いコンディションだと思います。

 

新物オリーブオイルも通常品も同じ価格の訳

毎年秋になると、新物オリーブオイルが高めのお値段で売られていますよね。

どうやら、通常と違い航空便で運ぶから、その運賃の差額みたいなんです。

でも、私のところは、いつも航空便なのでお値段同じです。

同じ品で高いお代を頂戴するのは、変な話ですものね。

新物オリーブオイル特有の味わい方

さて、新物オリーブオイルの味わい方です。

やはり、サラダやパンに付けて、あるいはカルパッチョ、納豆ご飯も美味しいですよ、辛みが良い感じす。

温かいお料理にかけると、辛みが飛んじゃうんです。いつものオリーブオイルと違いが分からなくなっちゃう。

ただ苦いものにあたってしまうと、そうは行きません。苦みは熱で飛ばないんです。

苦みの素もポリフェノールなので、苦かった場合は、ポリフェノールが減るのを、ひたすら待つのが一番良いと思います。

そのような、苦くて困ってしまうオリーブオイルの対象法は、以下の記事にご案内しておりますので、よろしければご覧になってみてください。

オリーブオイルが苦すぎる場合の対処法

もしご不明な点がございましたら、LINEでもお電話メールでもご質問承りますので、何でもおっしゃってください。
ヒナタノ加藤昭広

ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。