お店でオリーブオイルを買う、ちょっとしたコツ
本物のオリーブオイルを手に入れようと思って、お店に行かれることもありますよね。輸入食材店に行った場合、店員の方はプロだと思うのでお任せしたいもの。でもオリーブオイル以外の担当かも知れません。本当にお任せしても良い専門の方か、簡単に知る方法をご紹介します。
やはり詳しい人から、おすすめのオリーブオイルを聞くのが一番
おすすめのオリーブオイルを尋ねても、応対してくれている店員さんが専門外なら分かりません。
以前こんなことがありました。とある有名な輸入食材店に立ち寄ったときの話です。
お客さんに「おすすめのオリーブオイルはどれですか?」と聞かれた店員の方が紹介していたのは、無濾過のオリーブオイルで透明なボトルに入った品。以前ご紹介した通り、これは一番劣化している可能性が高い品です。つまりこの店員の方は、オリーブオイルに詳しく無い方でした。それもそのはず、その方はハム類の担当の方ですので、オリーブオイルにはあまり詳しく無いようでした。
これは良くある話です。高級な品を扱っているお店なら、なおさら専門性が問われるので、食材の種類ごとに分業されています。では、どうやって自分に応対してくれている店員の方が、オリーブオイルに詳しいかを知る方法ですが、簡単です。使用しているオリーブの品種名を聞いてみれば良いのです。
もし答えられなくて専門外だと分かっても「あなた詳しくないから、ほかの方に接客して欲しい」とは言いにくいですよね。そこで質問の仕方をちょっと工夫してみましょう。
「このオリーブオイルは、どのような品種のオリーブを使用して、それはどのような味なのですか?」
これで、もし店員の方が分からなければ、オリーブオイル担当の人を探して連れてきてくれるはずです。連れてきてくれそうもなかったら、お遣い物にするので知りたい旨を伝えれば、動いてくれると思いますよ。
ミラノのPeckには、専門の職人が4人
ミラノへ行かれた方なら、訪れたことも多いと思います。
だいぶ観光名所化してしまいましたが、地元の人に愛される19世紀に創業した老舗の高級食材店です。
この店では、それぞれ食材のカテゴリーごとに目利きの職人が4人います。店員さんの後ろに時折現れる白衣を着てネクタイをした人が、その分野の職人です。その昔私が行ったとき店の隅々を細かく見ていたら、このネクタイをされた初老の男性に凝視されてしまいました(笑)目利き人という目をされていました。
お店も、ちゃんとしているかチェック
お店自体がちゃんとしているかも目利きしてみましょう。ポイントは品揃えと在庫品の賞味期限
私なら、イタリア産で250mlサイズ1,000円以下の少し素性が怪しい品は置いていないかを見ます。そして同じ容量で2,000円くらいの品は置いてあるか、その品の賞味期限は一年くらい残っているかを見ます。この2,000円クラスで棚にある品が、賞味期限の1年残っているということは、本物志向のお客様がリピートしているお店と考えます。
お店でオリーブオイルを買うコツのまとめ
輸入食材店は分野ごとに担当が分かれている可能性があるので、オリーブオイル担当の人におすすめのオリーブオイルを聞くのが一番です。
専門の人か見分ける質問は、「このオリーブオイルは、どのような品種のオリーブを使用して、それはどのような味なのですか?」この質問は、基本的な質問なので答えられれば、それなりの知識のある店員さんです。
少し意地悪に思われるかも知れませんが、この程度の質問なら大丈夫だと思いますよ
ご参考になれば幸いです。hinatano加藤昭広