1番美味しい条件で作ったオーガニックのオリーブオイルの味

鮮度の良い良質なエキストラバージンオリーブオイルはサラサラ

オーガニックオリーブオイルが美味しくなる条件

オーガニックのエキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)は、美味しく無いと言われています。

理由はいくつかあります。例えば、農薬により害虫駆除が出来ないオーガニックのオリーブ農園では、虫が食べ残した美味しく無いオリーブの実でオリーブオイルを作ることになるなどです。

でも、例外的に環境に恵まれた美味しいオーガニックのオリーブオイルを産するオリーブ農園もあります。
そのような農園で採れるオーガニックのオリーブオイルの味や品質についてご案内します。

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美味しいオーガニックのオリーブオイルができる稀少な農園

オリーブオイルにもオーガニックがあります。
ただし、オリーブオイルに関してはオーガニック生産で美味しいものをつくるのは難しいです。
難しい理由はいくつかあるのですが、例えばオリーブの木一人あたりの担当本数です。

私の知る限り、オリーブ農園でオリーブの世話をする人と木の本数の比率は、少なくても一人あたり500本以上です。

それではオリーブの木の剪定もままならないのでは?と思われるかも知れませんが、実はオリーブの木は実をつける年と成長する年が交互にやってきますので、いつも全ての木を剪定するというわけではありません。

加えて成長のスピードも遅いので、なんとか手入れが行き届くらしいのですが、かなりの担当本数には違いありません。

オリーブの収穫

一人あたりの管理本数が多くて、農薬も使用できないオーガニックオリーブオイルの農園で、美味しいオリーブの実を生産しようとしたら、自然の力を借りることになります。つまり害虫が生存しにくい気候や地理的条件のオリーブオイル農園が必要になります。

具体的には、夏の間に35℃以上になるか、秋に実が熟しだしてすぐに15℃を下回る農園、あるいは他のオリーブの木から、ものすごく離れているオリーブの木などです。これらの条件は、害虫が生存しにくい条件になります。

さて、このような恵まれた気象条件で産されるオーガニックのオリーブオイルの味わいですが、オーガニックのオリーブオイルならではの特徴がしっかりとあります。

オーガニックのオリーブオイルならでは美味しさ

オーガニックオリーブオイルの生産に適しているオリーブ農園は、最低気温が急激に下がるなど、ある意味で普通のオリーブオイル農園より厳しい自然環境です。

そのためにオリーブの木自体が生存しようとする力が強くなるらしく、オリーブの実の種が大きめです。

オリーブの実の塩水漬け

種が大きめなゆえに、オリーブオイル自体の足腰がしっかりしている印象になります。

例えば、通常タジャスカ種オリーブオイルは、魚介類や白身系のお肉にしかあわないのですが、hinatanoで扱っているブルーナ家のオリーブオイルは、タジャスカ種でも赤身系のお肉にも負けていません。

搾りたてのオリーブオイル

タジャスカ種は、完熟してから搾るので通常はマイルドなオリーブオイルに分類されます。
確かに辛味や苦味は少なめなのですが、しっかり濃い味です。

それに、このオリーブオイルは賞味期限が多少過ぎても美味しくいただけます。私は賞味期限切れ半年くらいのものを食べたことがありますが、全然普通に食べられました。

美味しいオーガニックのオリーブオイルの扱い方

美味しいオーガニックのオリーブオイルですが、取り扱い方に特別なものはありません。
普通のオリーブオイルのように熱や光から守ってあげるだけです。

鮮度の良い良質なエキストラバージンオリーブオイルはサラサラ

オリーブオイルの美味しさを維持する保管方法ですが、「オーガニック生産」か「そうでないか」では無くて、オリーブオイルのデリケート加減など味のタイプ別に保管に若干の違いが出てきます。

オリーブオイルには辛味苦味がある場合があります。この辛味苦味は抗酸化物質のポリフェノール由来です。辛味や苦味が少ないオリーブオイルは抗酸化物質が比較的少ないということになりますので、高温への耐性が弱くなりますので、夏場でも30℃以下の場所で保管をおすすめます。ただし冷蔵庫での保管はNGです。冷蔵庫に入れるとオリーブオイルの食物繊維を傷める場合があります。

まとめ 1番美味しい条件で作ったオーガニックのオリーブオイル

オーガニックのオリーブオイルは、虫が食べ残したオリーブの実で搾るからなど、色々な理由でまずいと一般的に言われていますが、美味しいオーガニックのオリーブを生産できるオリーブ農園も稀ですが存在します。

気候や地形が、オリーブの害虫が発生しにくい条件になっていて、美味しいオリーブの実が虫に食べられずオリーブオイルに使えます。そのような農園は、自然環境も厳しいので、オリーブの実の種が大きめです。そのためオリーブオイルの味も足腰がしっかりした、深みのあるオリーブオイルになっています。

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。