お料理に美味しくオリーブオイルを使うちょっとしたコツ
お料理の仕上げにエキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)は、追いオリーブオイルとも呼ばれ、最近色々なメディアで目にします。
このオリーブオイルの使い方は、イタリアでは一般家庭でも行われているポピュラーなものです。でも美味しくオリーブオイルをお料理の仕上げに使うには大事なコツがあります。
お料理を美味しくするには、オリーブオイルの良さを活かして使う
鮮度の良いエキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実の生搾りジュースです。
飲んでも美味しいくらいの鮮度なら、お料理に使っても美味しいのは当然といえば当然ですよね。
ただし、お料理を美味しくするために仕上げに使う「追いオリーブオイル」には大事なコツがあります。
それは必ず火を止めてから行うこと
例えば、パスタの仕上げに使うときに、フライパンの火がついた状態でオリーブオイルを仕上げに使ったら、オリーブオイルにどんどん熱が入ってしまいます。
熱が加わらなければ、飲んでも美味しいくらいのオリーブオイルも、火が入りすぎると味が重くなります。
できるだけ低い温度で、お料理にオリーブオイルを加えて仕上げたいのですが、冷めすぎるとお料理自体が美味しく無くなります。その落としどころとして、火を止めたあとの余熱で仕上げのオリーブオイル使うのですが、お料理の仕上がりは、火をつけたままで仕上げのオリーブオイルを使ったお料理よりも、ずっと軽くて美味しいです。
ミートソースのように濃く美味しいオリーブオイルとトマトのソース
私の取り扱っている南イタリモリーゼの生産者が作るトマトソースがあります。パスタに合わせるとミートソースのようにしっかりした味がするのですが、原材料表を見てみると、トマト、塩、バジル、オリーブオイル。以上です。
ガラス容器の縁にオリーブオイルがたっぷり浮いているのをご覧いただけますか?
ここまで入っていても、鮮度が良いので味に深みと軽さが共存している美味しいオリーブオイルとトマトのソースです。
確かにトマトも美味しいのですが、一番のポイントはオリーブオイル。
鮮度の良いものがたっぷり入っているので、味に重みがありつつ油っぽくありません。
このトマトソースも私は空輸で仕入れます。
料理が美味しくなる、使えるオリーブオイルには大事な鮮度
火を止めた後にお料理の仕上げにオリーブオイルを使って美味しくするのは、ほかにも色々なレシピで使います。
例えば、夏野菜のトマト炒め煮のカポナータは、火を止めてから練り込むようにたっぷりオリーブオイルを加えます。
すごく美味しいです。
そんなに入れたら油っぽくなるのでは?と思われるかも知れませんが、全然油っぽく無いです。
むしろ爽やかさと軽快さ、味の奥行きが深くなります。
本物のオリーブオイルは、お料理を美味しくする魔法の力があるような感じです。
ただし、大事なのはオリーブオイルが熱や光で劣化していないことです。
オリーブオイルの本当の美味しさは、輸入のオリーブオイルでしたら、空調付きのコンテナで運んだ品か空輸品では無いと味わえないと思います。
まとめ オリーブオイルをお料理に美味しく使う大事なコツ
オリーブオイルをお料理の仕上げに使って美味しくするのに大事なこと
それは必ず火を止めてから仕上げのオリーブオイルを使う事です。
仕上げにオリーブオイルを回しても、火がついていたままならオリーブオイルにも火が入ってしまい美味しさが半減します。
オリーブオイルは熱や光が加わると、鮮度や味が落ちてしまいます。