おすすめの理由 本物の確率が高いオリーブオイルとは?
本物としておすすめできるエキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)があります。
偽物が多いと言われているオリーブオイルですが、オリーブオイルはたくさんの種類が存在しますので、本物の確率が高い種類のオリーブオイルも存在します。そのわけとおすすめする理由をご案内させていただきます。
おすすめのポイントは、状態が良い本物のオリーブオイルであること
本物の確率が高く、おすすめできる種類のオリーブオイルがあります。
偽物だらけと言われているオリーブオイルですが、色々な話がゴチャゴチャになっていて分かりにくくなってしまっています。
例えば、オリーブオイルに使用するオリーブが古かったので、硫酸銅を塗した」という記事を見たことがありますが、オリーブの実はすぐに搾らないと酸化してしまうので、実の状態で長期間放置したオリーブの実はオリーブオイルにできません。それに、もし偽装するとしても、オリーブオイルにする場合は、硫酸銅を塗ったり余分な手間はかけないと思います。
さて、健康に良いとおすすめできるオリーブオイルは、国際基準を満たしたエキストラバージンオリーブオイルです。
それに該当しない、おすすめできない偽物の確率が高いオリーブオイルは、
1.量産品や安価品に多くある自称エキストラバージンオリーブオイル。
価格の目安は最低でも1リットル3,000円以上。それを下回るとオリーブオイル農家は生活できません。あり得ないオリーブオイルなのでおすすめできません。
2.元々はエキストラバージンオリーブオイルだったけど劣化したもの
原産国から出荷されたときは、エキストラバージンオリーブオイルだったけど、輸入方法や保管が悪くて劣化しエキストラバージンオリーブオイルの基準を越えてしまっているオリーブオイル。
輸入品のオリーブオイルの場合は、上の2に該当するオリーブオイルが多いと思います。例として日本国内で開催されるオリーブオイルコンテストで、オリーブオイルの輸入者から持ち込まれるオリーブオイルのうち、明らかに劣化したと思われるオリーブオイルの出展比率が3割くらいあると聞いたことがあります。
残念ながら、オリーブオイルはちゃんと温度などから管理しなければ劣化する。という認識がまだまだ広まっていないと思います。でも、この輸入品のオリーブオイルの中で、温度に強いオリーブオイルの種類もあります。これが本物の確立が高いオリーブオイルで、おすすめできます。
それらは抗酸化物質が多い、高ポリフェノールのオリーブオイルです。味の特徴は、ポリフェノール由来の辛味苦味が強いタイプのオリーブオイルです。
それでも状態が悪かったトスカーナ州産の有名オリーブオイル
この高ポリフェノールのオリーブオイルは、熱にはかなりの耐性があります。
2年くらい30℃以上の環境に置いても遊離脂肪酸の酸度0.8%の基準を越えません。
ただし、光には弱いです。
高ポリフェノールということは、ポリフェノールの基の葉緑素もたっぷり入っています。この葉緑素は、酸素が無くても光で光合成を起こして酸化物質を出します。
イタリアでも有名なトスカーナ州産の有名オリーブオイルがあります。
あるレストランでおすすめされて肉料理にかけてもらったのですが、酷い状態のオリーブオイルになってしまっていました。
このオリーブオイルは透明なボトルに入っていました。たぶんそれが理由なのだと思います。
イタリアのフィレンツェで同じオリーブオイルを食べたことが何度かあるのですが、それはそれは若草の香りのする素晴らしいオリーブオイルです。このようにイタリアと日本で同じオリーブオイルを食べても味が違うことはよくあることです。
本当はおすすめしたい本物のフルーティーな味のオリーブオイル
本物の確立が高い高ポリフェノールのオリーブオイル。でも苦みや辛味が強いのはちょっと、と思われる方には、ぜひ完熟タイプでフルーティーな味のオリーブオイルをおすすめしたいです。
ただし、このタイプのオリーブオイルはデリケートで、イタリアでも産地から離れると味が変わっていることがあります。手に入れる事は不可能かと言いますと、そんなことはありません。
輸送に飛行機を使ったり、夏場は仕入を行わなかったり、25℃以下の定温庫で管理したりすれば、産地のオリーブ農園と同じ味のオリーブオイルが味わえます。私は10年それを続けてきました。
まとめ おすすめできる本物の確率が高いオリーブオイル
1.オリーブオイル生産者が生活できないような安価なエキストラバージンオリーブオイルは、偽物の確立が高い
2.輸入品のオリーブオイルのうち、劣化する最大の原因は熱からの劣化ですが、苦み辛みの強いオリーブオイルは熱への耐性が強いので、本物の確立が高いオリーブオイルと思います。しかし光には弱いので透明なボトルに入っているオリーブオイルは、該当しません。
3.本当におすすめしたいのは、温度や光などから管理されているフルーティーな味のオリーブオイルです。飲めるくらい、いいえ、飲んで美味しいオリーブオイルです。