オリーブオイルから得られる健康効果
エキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)には、たくさん健康効果があります。
効果があまりにもたくさんあって分かりにくいと思いませんか?
オリーブオイルに含まれる成分の効能から健康効果を整理してご案内します。
成分別に見る健康効果がたくさんあるオリーブオイル
オリーブオイルの健康効果は、オリーブオイルに含まれる健康に良い成分の効能から生じる効果。
それぞれの物質別に効果をご案内します
オリーブオイルの主成分のオレイン酸の効能と健康効果
1.善玉(HDL)コレステロール値は下げずに、悪玉(LDL)コレステロール値だけを下げるので、心疾患の予防という効果があります。ただし中性脂肪を減らす効果はありません。
2.バターなどの飽和脂肪酸(固まっている食物油脂)より胃に優しいので胃酸の分泌が少なくなる。胃腸に優しいという健康への効果があります。
3.オレイン酸は腸で吸収されにくく、潤滑油の役割をしたり排泄物を柔らかくします。便秘の予防と解消という効果が期待されます。
オリーブオイルに含まれるビタミンEの効能と健康効果
1.ビタミンEは油脂に溶けるビタミンで抗酸化作用と活性酸素を抑える効能があります。効果として肌荒れ予防や老化の防止、そして血中のコレステロールを酸化から守りますので、動脈硬化の予防という健康への効果があります。
加えて、オリーブオイルに含まれているビタミンEは、最も作用が高く健康への効果があるとされるα(アルファ)トコフェロールが含まれています。
オリーブオイル特有のポリフェノールの効能と健康効果
1.オレウロペイン
抗酸化力が大変高くて、コレステロールの酸化防止や、菌やウイルスから体を守ったり免疫機能活性化などが知られています。さらにアドレナリンにも作用しますので、新陳代謝が増えるという健康効果が期待されます。
2.ヒドロキシチロソール
効果としては。抗酸化作用のほかにも美白効果もあります。
3.オレオカンタール
最近注目されているポリフェノールです。
オリーブオイルと言っても、ピュアオリーブオイルは健康への効果が低い
オリーブオイルにも色々な種類があります。
その中でエキストラバージンオリーブオイルと同じくらい目にするのがピュアオリーブオイルです。
ピュアオリーブオイルは、酸度が高くて、エキストラバージンオリーブオイルになれなかったものを精製して酸度を下げています。その精製過程で、ポリフェノールなどの稀少な物質が取り除かれていますので、健康への効果はエキストラバージンオリーブオイルよりも低いです。
健康に良いオリーブオイルの効果を保つには?
オリーブオイルの持っている健康への効果は、オリーブオイルの鮮度と密接な関係があります。
鮮度が下がったり劣化したオリーブオイルは、健康への効果が低くなります。
例えば、オリーブオイルのビタミンE(αトコフェロール)は、光に当てると減ってしまうことが分かっています。光に当てると最初の3ヶ月で一気に20~30%減ってしまいます。ですから、オリーブオイルには遮光ボトルが必須です。
また、オリーブオイルは熱が加わると遊離脂肪酸が増えてしまいます。遊離脂肪酸は体内に取り入れた後、カロリーとして消費しないと中性脂肪に変わってしまいます。
まとめ オリーブオイルから得られる健康効果とは
オリーブオイルが持っている健康への効果は、オリーブオイルの成分に由来します。
主成分のオレイン酸からの効果やポリフェノールやビタミンEからの健康効果です。
ただし、オリーブオイルが劣化すると、健康に良い成分も減ったり変質してしまうので効果が下がってしまいます。
オリーブオイルは鮮度の良いものが健康への効果も高いと思います。
鮮度が良いオリーブオイルは、美味しいし健康への効果もたっぷりです。
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