オリーブオイルの効能は喉にどのように影響する?
エキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイルとさせていただきます)の喉を含めた体への効能は、主成分のオレイン酸や、含まれるポリフェノール類の効能を調べると良く分かります。
下のリンクは、オリーブオイルの効能を成分などからご案内した記事ですが、いろんなものが入っていて調べるのがちょっと大変です。
この記事では、オリーブオイルが、喉へどんな影響があるのかを中心にご案内してまいります。
ところで、オリーブオイルを飲んで、喉がピリやヒリヒリしたご経験がおありですか?それはポリフェノール由来なんです。
オリーブオイルの効能、喉へ与える影響
オリーブオイルの効能は、含まれる成分を見ると良く分かります。
喉に効能がある成分がオリーブオイルに含まれているか調べたのですが、これと言って見当たりません。喉の殺菌効果がある物質とか、オリーブオイルに含まれていません。
「でも、オリーブオイルを飲んだら喉がピリピリした。」
もし、その事がご心配でしたら、エキストラバージンオリーブオイルには、複数のポリフェノールが含まれますので、それに反応したのだと思います。
エキストラバージンオリーブオイルって、辛みや苦みがありますよね。それがポリフェノールの味です。ポリフェノールには害が有るわけで無く、逆に体にいいらしいです。でも、その辛味苦味は慣れていないとキツいと思います。
そのヒリヒリやピリピリした感じは、何度か飲んでいると慣れてきます。私も最初は咳き込みましたが、今は慣れました。
それに、辛味苦味が少なめのオリーブオイルもあります。それについては、後ほどご案内します。
オリーブオイルは、不飽和脂肪酸と呼ばれる低温になっても固まりにくい脂肪酸で、オレイン酸が主成分です。
それにオリーブの実を搾っただけですから、オリーブの生果汁のようなもの。鮮度が良ければ多少喉に刺激がありますが、オリーブオイルは飲めます。本来オリーブオイルは、飲んでも美味しいです。鮮度が良ければ油っぽくもありません。
寒い時期に湿度が下がって1番辛いのは喉の痛みですよね。
もし乾燥の季節に喉が辛かったら、鮮度の良いオリーブオイルを一口飲んでみてください。喉が痛いのにヒリヒリするオリーブオイルを飲むとは、変に思われるかも知れませんが、これがなかなか優れものです。
喉が潤って、その潤いが、ハチミツなどよりもずっと長続きします。
乾燥が辛いときにおすすめしているオリーブオイルの喉への効能
私の卸のお客様で、大きな商業施設に入っているお店は、冬場乾燥が酷くてみなさん喉が痛いと言われます。
でも、接客がお仕事ですから、喉を気遣って無口でいるわけにもいきません。そのような時は、みなさんハチミツを飲んでらしたのですが、ハチミツはすぐに喉から流れてしまうと言われていました。
そこでおすすめしたのが、エキストラバージンオリーブオイルを飲むこと。オリーブオイルの油脂分が、喉に粘膜を貼って、潤いが長続きします。結果は大好評でした。
オリーブオイルの喉への効能、乾燥には最適
乾燥した季節には、喉のためにオリーブオイルを飲むことをおすすめします。喉への潤いの他、オリーブオイルは体への良い効能がたくさん。
悪玉コレステロールを下げますし、ポリフェノールもたくさん。血管にも良いと言われていますし、美肌成分のビタミンE、それも最強のビタミンEと言われているαトコフェロールも含まれている。
最近お通じにも効果があると紹介されていますし、それにオリーブオイルの主成分のオレイン酸は、加熱されていなければ腸で吸収されにくいため太りにくいし。
エキストラバージンオリーブオイルは加熱されていないから太りにくいと、オリーブオイル生産者の人達に聞いていたのですが、なかなか証明する文献がありませんでした。
こちらは、マウスでの研究結果ですが、オレイン酸が加熱した場合と非加熱では、どのように違うかを調べています。ツバキ油もオレイン酸みたいです。
加熱ツバキ油または加熱オリーブ油の摂取が脂質代謝に与える影響
ただし、これらの効能は、オリーブオイルが劣化していないことが大前提です。
私の知っている限り、製造元からお客様のお手元まで、温度や光からの管理に気をつけているオリーブオイル関連業者は、ほんとうに少数です。
色んな理由で、あんまり鮮度の良くないオリーブオイルが多いのですが、詳しくはこちらの記事でご案内しています。オリーブオイルって本当は飲んでも美味しいんです。
フワッと香りが広がって、スッと入ってく。そういう体験をしていただきたいと、いつも思っています。
効能があって喉へも優しいオリーブオイルとは
先ほど、オリーブオイルでも喉に優しいタイプの味があるとご案内しました。辛味が苦手な方は、そのようなマイルドな味のオリーブオイルをお勧めしたいです。
オリーブオイルの味は、そのオリーブオイルの産地の食文化に関係しているんです。
例えば、猪肉を焼いて食べるような食文化を持っているところのオリーブオイルは、臭み消しの意味も込めて、辛味苦味があるオリーブオイルを好みます。
オリーブの実が熟する前に収穫して辛くしたり、苦みが出るような木の育て方をしたります。
逆に、魚介類、生魚のカルパッチョを食べるような地域のオリーブオイルは、とてもマイルドなのです。
マイルドと言っても味がしないわけで無くて、白身魚をもっと美味しくする感じです。
良質な脂質は、甘みや旨みを感じると聞かれたことがありますか?そんな感じなのです。
ですから、納豆に入れたり、塩揉みしただけの根菜にかけても美味しくなります。ちょっと変に見えるかも知れませんが、市販の白菜漬けにかけても美味しいです。味が丸く濃くなる。それも、全然油っぽく無いです。
ただ、このマイルドなタイプのオリーブオイルは、鮮度管理が難しいです。ご家庭での保存は常温で大丈夫なのですけど、一般に流通させると味が変わってしまう。
ですから、私は飛行機で運んだ後定温庫に入れて、通販や私が直接納品できるお客様にだけ卸させていただいています。
どのようなオリーブオイルか、一番下に商品へのリンクを貼らせていただきました。ご覧いただけると嬉しいです。
200年前から有機栽培を続けている北イタリア山奥の農園のオリーブオイルです。
ぜひぜひ、ほんもので美味しいオリーブオイルを飲んでみてください。
まとめ オリーブオイルの効能、喉について
オリーブオイルに含まれる成分には、喉に良い効能を持っているものはありませんが、喉の潤いを保つという使い方には最適です。潤いが長続きしますし、何より他にも良い効能がオリーブオイルにはたくさんあります。
ただ、健康のために摂るオリーブオイルは、劣化していないオリーブオイルであることが大事だと思います。それに、エキストラバージンオリーブオイルは鮮度が良ければ、とっても美味しいんです。