なぜ高級オリーブオイルの価格は高いまま?
高級で人気のあるエキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)の価格は高いままの傾向がありますよね。
オリーブオイル以外なら並行輸入品が存在してお得な品が出てくると思うのですが、オリーブオイルは存在しません。
そのあたりの事情をご案内します。
高級オリーブオイルの価格が高いままな理由
オリーブオイルの価格は、オリーブの実あたりの搾れる量や受賞歴などから決まってきます。
高級な価格を維持できるのは人気があるからですが、それでもイタリア現地で買えば日本より安く手に入ります。
日本へ運ぶには、運送コストなどがかかりますし、関税もあります。
それなりに値段が上がるのは致し方無いとしても、色々な輸入品は、並行輸入品が存在しますよね。
でもオリーブオイルは存在しません。なぜなら、輸入者が専売契約をオリーブオイル生産者と結んでいるからです。
一部存在している並行輸入オリーブオイルは、生産者の規模が大きいため専売契約が結べない大量生産品です。
専売契約には、最低販売量の約束も盛り込まれますから、オリーブオイル生産者には一定の収入が約束されます。
輸入者側も価格のコントロールができるので専売契約を結ぶというわけです。
でも、色々な弊害もあって私は結んでいませんが。
パスタの並行輸入品、実は正規品と違う品の場合があります。
パスタなどは輸入食材店で並行輸入品を見かけますよね。お値段はかなり安い
それとパスタ自体の見た目も少し違うことがあるのをご存じですか?
実は、イタリア現地で販売されているパスタと日本向けは、製造ラインから違う場合があります。
中には並行輸入品のパスタの方がおいしい場合があります。(苦笑)
高級で価格が高かったオリーブオイル。安くても専門店以外の購入は
オリーブオイルの高級な価格を維持するための専売契約。
私は、オリーブオイル生産者にも、輸入者にもお買い上げいただくお客様にもデメリットがあると思っています。
お客様にとっては、価格が高止まりになってしまいますからわかりやすいですよね。オリーブオイル生産者も販売量を自分自身で伸ばす事ができません。
実は、オリーブオイル輸入者にとってもデメリットがありまして、どうしても約束通りの量を輸入しなければならないので、入れるだけ入れて安売り店にわけあり品として流すこともあるみたいです。
有名な安売り店でオリーブオイル含めたイタリア食材が売られているのは、こういう事情です。時々乾燥ポルチーニ茸とか置いてあって私もビックリします(笑)
安売り店に出ているオリーブオイルは、こういう経路で来ているので温度などからの管理は期待できません。
ですのでお勧めできないオリーブオイルだと思います。
まとめ 高級オリーブオイルの価格が高いままな理由
オリーブオイルの輸入業界には専売契約が存在してるため人気がある高級なオリーブオイルの価格は高いままです。
一部存在している並行輸入のオリーブオイルは、そのオリーブオイル生産者の規模が大きいため専売契約が結べない大量生産品です。
専売契約には、最低輸入量も約束する必要があるので輸入者は仕入れるだけ仕入れて、販売しきれない場合は安売り店に流れていったりします。その場合オリーブオイルなどは温度管理を期待できませんので、購入するのはおすすめできません。