なぜオリーブオイルが飲む食物油にいいのか?
エキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)はオリーブの実の生搾りジュース。
鮮度が良ければ、それはそれは美味しいです。それに健康にも良い。
飲む食物油としては、ほかにも「えごま油」や「亜麻仁油」などがありますが、
オリーブオイルがそれらに比べて、なぜ良いかご説明させていただきます。
オリーブオイルは鮮度が良いと美味しいし、色々使える
一番の違いは、搾油を低温(低温圧搾、あるいはコールドプレスと言われています)で行っていること。
どんな食物油も油脂分に熱が加わると油っぽくなります。
最近は、えごま油などにも低温圧搾された品が出てきています。
しかし、伝統的に低温圧搾していたオリーブオイルと違い、コストがかかりますのでお高くなっております。
輸入品には、お手頃の品もありますが、輸入途中で温度が上がってしまえば元も子もないですよね。
実は、この問題はオリーブオイルについても同じです。
本物で鮮度の良いエキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実の生搾りジュース。
塩で茹でただけのパスタにかければ、芳香な香りと優しくて濃い味がして、それだけでパスタを美味しくいただけます。
ほかにもサラダや、カルパッチョ。白身魚をスライスして塩とレモンにエキストラバージンオリーブオイル。
イタリアで一般的に食べられているお料理は、ビックリするくらいシンプルです。
でも、オリーブオイルが新鮮で美味しいから、何を食べても美味しくいただけます。
お皿に溜まったオリーブオイルをご覧ください。油っぽいどころか、チーズとトマト、ケッパーから美味しさが出てきているので、パンで全部すくっていただきました。
hinatanoのオリーブオイルは、2007年から日本で販売しています。
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販売量は多くなくて、多い年でも年間1,000本くらいです。
美味しいのなら色々な店舗に出ているはず。とお思いかも知れませんが、温度管理や残りの賞味期限など鮮度を把握することを考えて、直接納品できるところにしかお降ろししておりません。百貨店さんなどの大きなお店は、問屋さんを通さないと置かせていただけないので置いておりません。約9年間、リピートのお客様にお使いいただいております。
オリーブオイルが飲む食物油として美味しい条件
オリーブオイルの搾油過程の温度は概ね30℃以下です。
その品を最大50℃以上になる船便でエアコン無しのドライコンテナに入れて運ぶのが残念ながら主流になっています。そのようなコンテナで運ばれる理由は
1.オリーブオイルの価格を抑えるために一番安い輸送方法が船便のドライコンテナ。
2.温度が上がっても食用に適さないくらい劣化するのは稀。
私は仕事柄オリーブ農園でオリーブオイルの味見をします。一番多いときは20杯近く味見したと思います。
それでも気分が悪くなったりはしません。でも日本で流通しているオリーブオイルをそれほど飲む自信はありません。
最近、オリーブオイルの温度管理に気をつけている私の同業者が増えているようです。
商売的には競争相手になりますが、個人的には嬉しいです。
飛行機やエアコン付きのコンテナで運んできても、日本の物流過程で傷んでしまえば台無しになってしまいます。
完璧な搾りたてジュースをお探しなら、Webでも路面店でも専門店と呼ばれそるところで、管理状態などを質問しつつご購入を検討されることをお勧めします。
飲む食物油に鮮度の良いオリーブオイルが良い理由のまとめ
1.エキストラバージンオリーブオイルは、低温圧搾を行っているので油っぽく無い。オリーブの実の生搾りジュースです。
2.低温圧搾された品は、最近オリーブオイル以外にも出てきていますが、コストが高め。お手頃な輸入心もあるが輸入途中で温度が上がっていれば低温圧搾の意味が無くなってしまう。
3.コストや料理での使い勝手を考えると、やはりオリーブオイルが良いと思います。ただし、ちゃんと温度管理した品。
私は、飛行機を使って更に真夏でも25℃以下の倉庫に入れていますから、ほぼ農園から出たときと同じ味だと思います。
すこしやり過ぎかも。と自分でも思うのですが、やれることは全部やろうと思って2007年から営んでおります。
hinatano 加藤 昭広